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2018年11月19日 (月)

カンボジア観光 その1 アンコールワット

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8月下旬にカンボジアのトリップを計画した。
カンボジアの乾季は11月上旬?5 月中旬まで、2月ごろになると30℃を超える暑さになるとのことで、11月中旬に行こうと思った。
ネットで現地まで行って、現地案内人に案内してもらうコースがないか調べると、JTBの「現地係員が案内するアンコール遺跡 11万円」というのがある。最も近い出発空港は関西国際空港なので、関空発のコースは、その時点では、なぜか11月18日発11月21日着だけが空いていたので、この日の申し込みをした。

前日の11月17日(土)に天王寺で前泊して、18日(日)朝、関空出発ロビーのJTB窓口に行くと、パスポートとは別にカンボジアビザを見せてくれという。
そんなものは準備していない。「カンボジアビザがないと入国できません。JTB支店窓口で言われませんでしたか」とあきれ顔で言われた。
私は、インターネットから直接申込し支店を通していない。JTBからの案内メールには、そんなことは書いてなかった。どうも、旅ナビのページには書いてあったらしいが見落としたらしい。
「何とかならないか」と頼み込むと、ビザ用写真1枚と30ドルを用意していけば、現地入国窓口で申請する方法があるとのことでした。
空港内の証明写真機で写真を撮って、両替して、搭乗窓口に行くと9時30分の締め切り時間にどうにか間に合った。
ベトナム空港でハノイまで行って、ハノイからカンボジア・シェムリアップ行き飛行機に乗り替える。シェムリアプ行きの入国審査ではベルトを外して、靴まで逃がされる。身体検査でズボンのポケットにちり紙が入って膨らんでいたら、その中まで開いて調べられた。
こんな厳しい国ははじめてだ。少し前まで内戦だったので仕方がないか。
シェムリアップ空港のビザ申請カウンターでは、フランス人だと思われる人が多数ビザ申請書を書いていた。ビザ申請書は英語だったので意味がよくわからない箇所もあったが、推定で記載してもっていくと、あっけなくすぐにOKが出た。
日本を含め、カンボジアには多数の国が援助をしており、これらの国には甘いのかもしれない。
空港出口で現地案内人が待っており、小型バスでホテルまで案内してくれる。とはいっても、そのホテルへ行くのは、私を含めてたった4人だけで拍子抜けした。

11月19日(月)
 アンコールワットの朝日見るということで、朝4時40分に現地案内人がホテルに迎えに来る。その日の参加者は全部で8人でしたが、各人の宿泊希望により3ケ所に分かれて泊まっているので、バスで回って全員を乗せてからアンコールワットに出かける。
アンコールワットの遺跡を見るには入場券が必要になる。
最初に入場券発売所に行き、一人ずつ顔写真を撮って入場券が発行される。3日間有効入場券はUS$62(約7,250円)です。
もらった入場券をよく見ると、ISO14001(環境マネジメントシステム)認証取得と書かれている。こんなところで、私の仕事と関連して来るとは思わなかった。

バスで環濠の周りを通ってアンコーワット入口に到着。入り口の橋の上です。
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アンコールワット遺跡は、アンコールにある石造寺院遺跡。東京23区に匹敵する広大な敷地に、数百を超える遺跡(寺院)ある。1992年に世界文化遺産に登録された。
アンコールワットは、12世紀初め(日本の平安時代)、クメール王朝スールヤバルマン2世の治下に建立。南北1300メートル、東西1500メートルの環濠に囲まれ、三重の回廊の中心に祠堂が建つ。

夜明け前にアンコールワットの宮殿前に着くと、既に多数の人が場所を陣取ってアンコールワット宮殿から日が昇るのを待っている。
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朝焼けが晴れて、少しずつ明るくなってくる。
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10分ほど待ったが、この日は太陽が雲に隠れて日の出を拝むことができなかった。
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宮殿の中に入って、第一回廊、第三回廊、十字回廊、中央祠堂の順にみて回る。
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第一回廊・第二回廊は、ヒンズー教の寺院です。
回廊は、右と左に分かれている。いい仕事をすると天国に行けるという信仰があり、みんな一生懸命働いた。この回廊をつくるのに毎日1万人の人と1千頭の像が使われたそうです。写真は右側の回廊です。
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カンボジアにはクメール文字があるが、ここでは絵で物語が描かれている。
右回廊にあるのは、インド古代の叙事詩『マハーバーラタ』という王族家同士の戦闘の物語と、同じくインドの叙事詩『ラーマーヤナ』という王子と悪魔の戦いの物語だそうです。
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左回廊には、当時の庶民の生活や、天国と地獄が描かれている。死者は生前の行いにより閻魔大王の裁きを受け天国に行く者と地獄に行く者に分かれる。
写真は地獄の風景です。
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第一回路から第三回廊に登る。
アンコールワットは、14世紀にタイからの攻撃により陥落。また、耕地があれたこともあってクメールの王たちはアンコールを棄てて首都を南部のバサンに移した。
それから約400年間、放置され密林に覆われていった。
19世紀中頃、フランス人学者がジャングルの奥地にひそむ遺跡を発見し、「世紀の発見」と発表し世間を驚かせた。
しかし、ガイドさんに紹介では、最初に発見したのは日本人であったが、世界に発表しなかったので発見者にはならなかった、ということでした。
日本の発見者は、江戸時代の平戸(長崎県)藩士の森本右近太夫。
第三回廊に中央に十字回廊がある。十字回廊の柱に、森本右近太夫一房が書いたという落書きがある(下の写真)。
黒く塗りつぶされていてよく見えない。中央にハッキリ見えるのは旧日本軍による落書きです。
一房は祇園精舎(インド中部にある仏教寺院)を目指し、たどり着いたのがここアンコールワットだった。本人は、ここを祇園精舎と勘違いしていたらしい。
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十字回廊には、いくつもの沐浴池(薬草池)もあり、庶民の病院の役割も果たしていたとのことです。
また、十字回廊には多数の仏像があるが、殆ど仏像に頭がついていない。フランス統治時代・内戦時代に頭が切られて売り飛ばされた、一つ百万円位だったそうです。
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十字回路を出て、中央祠堂へ行く。
広場には天女様(御妃さま)の彫刻も並ぶ。
王様は沢山の御妃さまに取り囲まれていたんだ。多い王様では50人もいたとか。
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中央祠堂への登り口の階段は、最大63度、これは天国に行くには神様に頭を垂れ、苦労して登らないと行けないということらしい。
一般観光客は登上禁止で、手すりのついた特設階段が用意されている。
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中央祠堂は、神々が宿るメール山、須弥山を象徴したもの。祠堂の周囲に層を重ねる回廊は、雄大なヒマラヤ連峰、環濠は無限の広がりをもった大洋を表現している。
中央祠堂にはヒンドゥー教の三大神、ヴィシュヌ神が降臨し、王と神が一体化する場所であったと考えられています。往時にはここで、厳かな儀式が行われたとのことです。
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中央祠堂の回廊と回廊から見た外の景色です。
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アンコールワット回廊見学の帰りです。
アンコールワットは400年間の放棄や内戦により各所が破壊されている。
日本から、東京大学、早稲田大学、上智大学がボランティアで修復作業を行っている。
写真は早稲田大学が礎石の補修を行った経蔵と経蔵の柱の間から見た中央祠堂です。
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アンコールワットは楼閣の周りを堀に囲まれている。
発見当時、この堀にはワニが沢山いたという。
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堀の外側の見晴らし台です。
たまたま、お坊さんが集まっていた。
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アンコールワットに周辺を含めると、最盛期の人口は4万人で、当時としては世界最大の都市。繁栄の基礎は、灌漑工事により水が豊富にあり食糧が沢山取れたこと。
カンボジアの国旗を見ると、中央にアンコールワットが描かれています。
アンコールワットはカンボジア人の誇り、なんですね。
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<追伸>
ISO14001の認証取得に関して、帰国後しらべてみると、上智大学人材養成研究センター「アンコール遺跡を科学する」に以下の記載がある。

本学の学外共同研究:アンコール遺跡の環境保全プロジェクト

2006年 3月 アプサラ機構が「ISO14001」の認証取得。

2003年度にアンコール地域を訪れた観光客は 53万名を数え、2014年度には 300万名を突破した。観光客の急増に伴う環境劣化、膨大なゴミ、車両による大気汚染、未処理下水による川の水質汚染、ホテルや駐車場建設による自然林の破壊、歴史景観の消滅など、深刻な問題であり、国際社会やユネスコからは大きな懸念が示された。
このような環境劣化に対処するためアプサラ機構は環境マネジメント局を新設し、2003 年5月から本学の学外共同研究プロジェクトにより「国際標準化機構(ISO)」の認証取得に向け、約 1,200 名の職員に対して環境保全の実務研修を開始した。日本からは国際規格研究所、品質保証機構の2機関が環境保全教育に協力し、2006 年3月「ISO14001認証」を取得した。同年4月、アンコール・ワットにおいて認証式が行われた。
アンコール地域の遺跡入場証には「ISO14001」という文字が印字されているが、世界遺産として ISO14001 取得は、世界で初めてのことであり、ユネスコから高く評価されている。


 成程、入場規制(ゾーンニング)、ゴミの管理、水の管理はよくできていたようです。
ガイドさんの話では、森林保護・大気汚染に関して、当初EV車だけでないと周辺に入れにように規制したが、ガイドに係る運転手さんの仕事がなくなり、元に戻した、ということを聞きました。

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