センバッハ・Nのウォーキング大会に参加
ウォーキングイベントといっても、日本の大会のように出発式があるわけではない。参加受付付けは午前7時から午後2時まで、参加者は自分の都合に良い時間に行って、一回りして帰ってくる。距離は3㎞、5㎞、10㎞、20㎞がある。終了時間は午後5時である。
受付に行くと、先にメール連絡したときに返事をくれた幹事のAさんが出てきて握手。しかし、Aさんは英語ができないので、英語が話せる事務局の人をつれてきた。
受付の様子は、日本のウォーキングイベントとほぼ同じである。コース説明を聞いたが、コース地図がない。道の角に赤いIVVのマークや矢印があるので、それを見つけて回ってきてほしいとのこと。オリエンテーリングのようだ。
参加費は6スイスフラン。私は10㎞コースへの参加を申し込んだ。
参加者は高齢者が多い。
私の前へ行く人は、揃いのウエアを着ているのでクラブ同行者だと思う。しかし、歩くのが非常にゆっくりしている。日本のようにコセコセ歩く人は誰もいない。
皆さん、自分の体の状態に合わせて歩いているようだ。
コースは、センバッハ湖の湖畔を通り抜けて、牧場をひとめぐりする大変景色のよいところである。
センバッハ湖
キャンピング場
コースの矢印が良くわからないので、前を歩く人を目印して歩いていたら、5㎞のチェクポイントに出てしまった。
チェックポイントで10㎞はどう行ったら聞いたのだが、ドイツ語で答えてくれた。ここでは、英語がわかる人がほとんどいない。
よくわからないので、仕方なく皆と一緒に5㎞コースに沿って帰ることにした。
それにしても、ここは古くはウイリアムテルの世界なのだ。
ネットを見ると、1386年のスイス八州同盟軍は「ゼンパッハの戦い」でドイツ地方の盟主のハプスブルク家騎士団との戦闘に完勝した。
これを契機にハプスブルク家がスイス内の領地を次々に失い、スイス国家が成立したとある。
スタート地点に帰ると、完歩記録をくれた。IVVの記録帳に証明印をもらっている人もいた。ここの所は日本と同じである。ただし、私は記録帳を持ってくるのを忘れたので証明はもらえなかった。
集会場の中に入ると、帰った人が食事を摂ったり、ビール、ワイン、コーヒーを飲みながらだべっている。要するに、これは地域の交流の場なんですね。
私に対しては、日本からわざわざ参加してくれたということで、センバッハ・ノウエンキルッヒウォーキングクラブの特別会員のワッペンをくれた。 ありがとうございました。
ここに参加して感じたことは、ウォーキングは、日本にありがちな、ガツガツ歩くものではない。出発式や団体歩行がないということは、各人が他人を気にせず自分の体に合わせてマイペースで歩くことができる。
ここでのウォーキングイベントはその点を配慮して企画されているようだ、と合点した。
高齢者は、マイペースでゆっくり歩けば80才でも90才でも参加できる。
ここへきて、そのことを学んだ。
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