パペーテ(タヒチ)
パペーテはフランス領ポリネシア及びタヒチ島の首都である。人口は10万人、瓢箪型の形をした島で中央に標高2241mのオロヘナ山がそびえている。
熱帯モンスーン気候に属し、12月から1月は降雨領が多く緑豊かな島である。
1966年から30年に渡って、フランスが近くの海で核実験を行い隠れた被爆者がいると言われている。
クルーズは11月17日午前7時にパペーテ港に入港した。
この日は久しぶりにTさんと一緒に自由行動をとる。ここは交通事情が悪く、移動はタクシーかジープになる。タクシーでは長時間乗るとかなり高くつくので、船から降りてパペーテの街でレンタカーを借りようとレンタカー会社のオフィスを尋ねたが、店が閉まっていて借りられない。やはり事前予約がないとダメなようだ。
仕方がないので、近くの土産物店でタクシー乗り場はどこか尋ねると、それなら私の友人を紹介するとのことで、5分ほど待っているとタクシーが来た。
料金は1時間あたり50ドル、これはどこのタクシーでも同じだ、とのことであった。
タクシーで先ず「パイヤの泉」に行って、その後ゴーギャン博物館と植物園に行って、また、パペーテに帰って来るように頼んだ。
運転手はエディという名前で49歳、6人の子どもがいるとのこと。タクシーの運転手とコックとミュージシャンの3つの仕事をやっているという。
最初に行ったのが「パイヤの泉」、ペリーズから「パイヤの泉」まで約1時間である。車の窓から外を見ているとあちこちにパパイヤ木が植えてある。
「パイヤの泉」は日本で言えば湯治用の野外温泉。鉱泉が湧き出て川に流れている。地元の人がよく使う穴場である。
「パイヤの泉」に着くと、既にポリネシア及びフランス系の男女が10人ほど水浴びをしていた。私達も水着に着替えて泉に入る。水は、最初は冷たかったが、その日の気温が30℃程あり、なれると寒くない。中に入っている人に話かけると地元から水浴びに来ているという。ダンス教師のココさんを知らないかというと、知っているとの答えである。そこで、私が川岸に上がって、ココ先生に習ったタヒチアンダンスの「イオラナ」を披露すると拍手、直ぐに仲良くなってしまった。
船ではシャワーだけで風呂がなかったので、ここでの水浴びは心地よくリラックス出来た。
「パイヤの泉」を出て、次に「ゴーギャン博物館と植物園」に行ったがメンテナンス中で休園、仕方がないので入園門の近くの海岸に行って見た。
ヤシの木の大木が何本もあり、その向こうに淡いサンゴ礁の海と遠くに青い海と環礁の白波が立っている。
浜辺にはヤシの実が2つ、3つ流れ着いている。Tさんが島崎藤村の「ヤシの実」を歌いだしたので、それに連られて大きな声で、二人で「ヤシの実」を歌った。
ゴーギャン博物館の代わりに「ファイマルの滝」を見学すると11時30分頃になった。
運転手のエディに近くで美味しくて安いタヒチ料理の店がないか尋ねると、約10分位行った所にある大きなレストランに案内してくれた。
このレストランでは、タクシードライバーは料理は無料という特典があり、レストランにいる間はタクシーの時間チャージも対象外にするとのことであった。
レストラン内に入ると、ピースボートのオプショナルツアーの30人程の団体がいて、食事を摂っている。知り合いも多い。私達はツアーとは少し離れたところに席を取り、Tさんはビーフ、私はフイッシュのタヒチ料理とサラダを頼んだ。
どのように調理されているかはよく分からなかったが、ワインを飲みならゆっくり食べると美味しい。料金は飲み物込みで一人あたり50ドルだったと思う。
食事が終わる頃になるとピースボートの団体も帰り、広い店内にフランス人らしい観光客4人と私達だけになってしまった。店にBGMの曲目を頼んで二人でルンバとワルツを踊った。変な日本人だと思われたかも知れない。
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