シリア難民支援チャリティオークション
シリアから多数の難民が、小さなボートでトルコに渡り、そこから目的地に向かう。地中海を渡る途中で船が転覆し子どもが浜辺に打ち上げられている記事が新聞に出て国際的な問題となっている。このような背景から、9月27日、トルコのクシャダス寄港の前日、ピースボート主催のシリア難民医療支援チャリティオークションが開催された。
オークションの商品自体は、余り真面目なものではなく、楽しく何かをやろうという主旨のものである。例を上げると「好きな港の出港式で銅鑼を鳴らす」「ピースボートのクルナビ(船内テレビ)に出演する」「水彩画のプライベートレッスン」「○○さんとウキウキデート」「カラオケ貸し切り3時間」「船長と一緒にディナー」といった内容のものが60位ある。
これは難民支援であるから、余り慎重に考えない、「3000円!」「5000円!」「10000円!」と言ったように成り行きでポンポンと声がかかる。声が止まった時が落札である。私は最初に「専属カメラマンの個人指導」に応札したがオークションの金額の出し時が分からず落札に失敗してしまった。次に決めた商品では、いくらになったら声を出すが作戦を立てて応札した所、見事落札に成功した。
商品は「CC(=コミュニケーションコーディネーター(通訳))11人とディナー」、落札価格は1万円である。その日の落札最高値は13万円で商品は「好きな海域の海図(船長及び航海士のサイン入り)」であった。
この日のオークションの落札合計額は約100万円、その全額が、次の日トルコで関係団体に届けられた。トルコの新聞にも出たそうである。
所で、「CC11人とのディナー」を落札はしたが、私一人が11人と一緒にディナーをしても様にならない。考えた結果、少し英語ができるパッセンジャー10人を集め、原則として英語でディナーをすることにした。おりしも10月16日は、月1回のドレスコードの日で、各人は正装して食事をとることになっている。また、この日はマスカレードの日でもあり、ヴェネチアで買ったマスカレード(仮面)をつけてディナーやダンスパーティに参加することになっている。
10月16日午後7時30分より、3つのテーブルに分かれてマスカレードをつけて原則英語で懇談しながらCCとディナーをした。話をしてみると、CCの人達はメキシコ、オーストラリア、シンガポール、マレーシアといった英語又はバイリンガルの国から日本の大学にきて日本語を学び、通訳になった人達であることを知った。
実際には、日本語も入り混じったディナーとなったが、日頃接することのできない貴重で楽しいひとときを過ごすことは出来ました。私からディナーに誘ったパッセンジャーの人達からも「楽しかった」とお礼を言われ、嬉しい気持になりました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント