クリストバル(パナマ)
10月29日午前11時 パナマ運河のカリブ海側の入口の街クリストバルに入港した。
この日は市内観光をせず、バスで約30分パナマ運河の最上階の湖、ガトウン湖でボートによる湖周辺の動植物の植生の見学と熱帯雨林の散策に参加した。
ガトウン湖は約50年前パナマ運河を建設する時に船を運ぶために作った人工湖である。
熱帯雨林と言っても、故郷の裏山の小路を散策しているのと余り変わらない。ただ、生えている植物が熱帯系の木々であるということと、太陽の光を求めて木が高く茂っているという点である。
雨が降ると動物が隠れて出てこないが、この日は晴れていてホエザルをあちこちで見かけた。
ボート遊覧では、湖岸の植生や動物を観察する。すぐ横の木の上で寝ているナマケモノを見た。ナマケモノは殆ど動かない。1日20時間は寝ているとのことであった。これはコカインのような毒のある木の葉を食べる。その毒を消化するためにエネルギーを集中する。消化が終わるまで木の上でジーとしているとのことであった。
ガトウン湖では所々に木の株が湖面に顔を出している。これはエルニーニョ現象で湖面が下がっているためである。エルニーニョ現象が起きると雨が降る期間が短くなり乾季が長くなる。当地では通常は1月から乾季に入るが、今年はもう乾季の気配が出ている。
乾季が長くなると植物は太陽の光を多くとることができることと、通常と気配が違うので危機感を抱いて子孫を残すために木の実を多く作る。現地案内人はエルニーニョ現象が起きて良い点はそれだけだ、といっていた。エルニーニョ現象による異常気象は植物だけでなく、動物も同様に危機感を抱いている様子が伺えるとのことでした。
熱帯雨林の中では熱帯性の植物の説明をうける。動物では葉を運ぶアリやフライキャッチャーなどを見た。
今日は、ゆったりした気分で自然楽しみながら、生態系のお勉強でした。
でも、体を動かすことが少なく中途半端な気分でした。明日は朝6時から約9時間を掛けてパナマ運河を渡る。いつものグループで「パナマ運河航行記念バーベキュー」をやるので、そちらの方で食べて飲んで騒ぎバランスをとりたい。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こんにちは。ハリケーンは大丈夫でしたか?
パナマ運河、結構時間がかかるんですね。@@
いよいよ太平洋に・・・・・。あとひと月。友人の旅話が楽しみです。
投稿: ナオコE | 2015年11月 1日 (日) 23時28分
ナオコさん
船が大揺れの日もありましたが、ハリケーンではなかったと思います。
投稿: がまがえる | 2015年11月 4日 (水) 03時48分