サントリーニ島
9月26日午前6時、ギリシャのサントリーニ島に入港した。
サントリーニ島は、昔は一つの島であったが、紀元前1700年に島の中央が噴火して大爆発を起こして5つの島に分かれている。爆発の威力は広島・長崎の原爆の数万倍と聞いた。
面積は17km2、人口は約13,000人である。
26日午前中はショート観光コースに参加した。
見学した所
■アクロティリ遺跡
1960年より発掘が進められている。現在全体の3%が発掘された段階である。紀元前1700年に、大噴火を起こした時に風北側に岩石が飛んだが南側へは落ちず、その後火山灰だけが降り積もった。その量は10m位あるとのことである。
この地には紀元前3000年位前からかなり高度の文明が栄えていたが、BC1700 年の大噴火でそのまま埋もれてしまった。現在その一部であるが、建物、上水道、下水道、集会場、市場などが発掘されている。発掘され場所は建屋を作って保管されている。
この文明はミネア文明と呼ばれていて、文字や建屋内の描かれた沢山の壁画が発掘されている。まだ、内容は完全に解読されていないが、その状況を1時間に渡って詳細な説明を受けた。その内容はギリシャ伝説に出てくるアトランティスと似ており、アトランティスとはミネア文明のことだったのではないかと言われている。
■市内観光
観光バスでフィラやアルゴス村を見学した。崖の多い土地に四角形又は丸形の白壁に青の屋根の家が建っている。キクラ様式というそうで、この地方の気候に合うように厚い壁と小さな窓が付いている。景勝地になるとバスから降りて写真を撮るのが観光の目玉である。
この地は、雨は降らないが、霧が出たり消えたりする。植物は主に霧から水分をとっている。代表的な作物はオリーブとぶどうである。
自由行動
バスツアーは午前中で終わったので、午後からは一人でフィラの街を散策した。
この日は、我々を含めて5隻のクルーズが停泊していて、街の中は観光客でごったがえしている。時々お互い声を掛けあって見るとUSA,オーストリア、中国からの旅行者が多いようだった。
歩いていると、あるホテルの庭の綺麗なブーゲンビリアの花が咲いていて、写真を撮らせてもらおうと庭に入ると犬が飛び出してきた。決して吠えないのだが、庭から出るまで飛びかかってくるが、噛み付くことはない。なかなか良く訓練されていると感心した。
街を一周りして、疲れたので広場に面したレストランに入り、スパゲッテイナポリタンと白ワインを注文した。これにパンが付いている。スパゲッテイは日本で食べているのと同じ味だった。
隣にギリシャの太ったおばさんが注文しているのを見ているとすごい量だ。それも全部食べずに半分残して出ていってしまった。こんな生活をしていれば太るし、年金生活者だったとしたらギリシャの財政が破綻するのは無理もないと納得した。
白ワインは、メニューではグラスの写真がついていたので、グラスだろうと思っていたら、2合ほどのカップに一杯のワインにおちょこがついてきた。飲むとうまい。時間はたっぷりあるので、街中の様子を眺めながら全部飲んでしまった。
船に帰るまでは、足元がしっかりしていたのだが、船室に入るといっぺんに酔いが回って、そのベッドに倒れこんでしまった。寝ているうちに両足が引きつって痛いので目が覚めた。
後で聴くと、ワインはアルコール度数が13%あるという。ワインだけで水を飲まなかったのが原因だろう。
でも、楽しかった。
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