ピレウス（アテネ）

　9月28日午前7時、ギリシャのプリウスに入港した。クルース船が多数停泊している。我々の船を含めると全部で15隻はあるようだ。さすが観光都市だ。
プレウス港は、紀元前500年、アテナの海上貿易及び軍事基地として建設されたもので、アテネより車で20分位の距離にある。

　午前中はツアーをとっていなかったので、地下鉄ピレウス駅まで歩いて行き、途中で港の風景や魚等の市場を見学してきた。

12時30分より、通訳なしの英語ガイド付きのショート観光コースに参加した。見学したところは、アクアポリスの丘、バルテノン神殿、第1回目のオリンピックが開催されたパルティコナ・スタジアムである。英語ガイドが一生懸命説明してくれるが、私の聞き取り能力が低いのと、発音に訛りがあり半分くらいしかわからない。アクアポリスの丘で、下に見える神殿を指さして「テンプルオブズー」というので、動物の神殿か、珍しいものがあるものだと思っていたが、後で、一人でその場所に行って見ると何と「ゼウス神殿」のことだった。
　アクロポリスの丘はどこへ行っても観光客でいっぱいでガイドの話も十分に聞き取れないので余り面白くなかった。予定と違ったが、第1回目にオリンピックが開催された競技場でバスを離脱した。30人余りバスであったが、離脱したのは2人で、私は近辺の地図を持っておらず、どうしようかと思っていると、もう一人の人（東京の人）がアテネの地図を持って降り、地下鉄シンタグマ駅まで案内してくれた。シンタグマ駅からの街の地図は持っていたので、ここで別れて無名戦士の墓、ゼウス神殿、キダシネオン通りを散策した。

無名戦士の墓　衛兵の交代

　キダシネオン通りは通路の狭い歩行者天国のようなところで、前方にバルテノン神殿を見ながら歩く。両側にブティックや土産物店がズラリと並んでいる。歩き疲れたのと、トイレに行きたくなったので、通りに面したレストランに入った。
　メニューを見てもギリシャ語ばかりで、何を注文してよいかわからない。隣の席にいたギリシャのアベックが注文したものを見て、絵を見ながらそれらしきものを注文した。出てきたものはナンにくるんだ鶏肉や野菜など、これが主食らしい。それと皿にギリシャの野菜、ポテト、肉と野菜を刻んで炒めたものが出てきた。かなりの量である。食べることができるか心配だったが、ビールを注文して飲みながら食べると以外に旨い。全部食べてしまった。
　ビールはグラスを頼んだが、出てきたものは大ジョッキで、泡のない濃い色のビールです。料理によくあっている。なるほど、ディナー用に作られたビールなのだと感心した。
全部で17ユーロ、チップ2ユーロ、合計19ユーロです。

　帰りは、シンタグマ駅からピレウス行きのメトロで帰ルのだが、表示がギリシャ語だけで良くわからない。しかし英語で聞くと殆ど人が英語を話すことができ親切に教えてくれた。途中のオモニア駅での乗り換えが分からない。尋ねると教えてくれるが、そこまで行くと、またわからなくなる。5回くらい聴いてやっとピレウス行きのプラットホームに辿り着いた。
　メトロに乗っていると、途中で可愛いお嬢さんらしき女性が乗りこんで前の座席に座った。携帯の電話がなって話しだした。電話をしながら、大きな声で身振り手振り捲し立てている、多分恋人に電話しているのだと思ったが、女性上位ですね。最初の彼女の印象が吹っ飛んでしまった。
　船に帰ったのは8時過ぎ、途中、港の夜景が綺麗でした。
　食事も良かったし、良い写真が撮れて気分が良かった。