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2015年2月23日 (月)

地方創生はロングテールビジネスか

昨日はサイエンスヒルズこまつで政府内閣官房主催の「地方創生フォーラム」を拝聴した。
このフォーラムは、新潟、富山、石川、福井の北陸ブロックを対象として開催された。
タイトルは ~地方が変わる。日本が変わる~
 
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基調講演で伊藤内閣補佐官は
・地方に若者を呼び寄せることにより、子どもを増やす。
(都会は、子どもの生育環境が悪く、子どもが増えない)
・地方の活性化により、日本の経済成長力を落とさない。
ということをいわれたように感じた。

その後、5つの事例発表があった。
 

○春蘭の里(石川県能登町)
 限界集落に近い農山間地に、ありのままの田舎の生活の宿泊体験で国内・海外から人を集めている例。
○NPO法人十日町地域おこし委員会(新潟県十日町市)
 これも山あいにある8世帯の村落がNPO法人を結成して、こしひかり等の地元農産物を直販することにより、村落を維持している例。
○能作(富山県高岡市)
 伝統工芸品である銅器造りの技術を活かして風鈴や錫100%の食器を開発し、世界に販売を拡大しようとしている例。
○加賀温泉郷レディ・カガ(石川県加賀市)
 山中、山代、片山津、粟津の温泉地が加賀温泉郷というブランドを造り、レディ・カガという活動を通して首都圏の顧客を取り込む例。
○鯖江市の取組み(福井県鯖江市)
 行政サービスへのビッグデータの活用、子どもへのIT教育とIOT(子供向けパソコンをとおしたものづくり)を通して、地元の情報を世界に発信しようとしている例。

この5つの事例を聴いた時ある共通点があることに気がついた。
これはロングテールビジネスである。
Longtail

自分たちの良い所を見つけて、それを磨いて外部に発信する。
外部には、いろんな人がいて、中には、その情報にフィットしてファンになってくれる人もいる。
ファンは多人数ではなくても、対象を大都市あるいは世界中にすればかなりの数になりビジネスは成立する。

要は、自分たちの良い所を見つけ出し磨きをかけること、ITや口コミを使った情報発信力が決め手になる。
しかし、全ての地方が、そんなことをできる訳がないから、いずれ勝組と負組が出てくることになるのではないだろうか。

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