前日は、橋本市のルートインに宿泊、午前5時に起きて暗い道を橋本駅に向かう。ケーブルの終点高野山駅にエコアクション関係の荷物をコインロッカーに詰め込み、身軽になって金剛峯寺の前の高野山大学の広場に向かった。
思ったより参加人数が少ない。よく見ると集合場所はコース毎に違っている。ここに集まっている人達は28kmコースの人だけなのだ。それでも70~80人はいるようだ。
参加者は2日間延べで1000人位らしい。会費は2000円、こんな少ない人数で手の込んだ大会を開催をした採算が合うのだろうか?
開催挨拶を聞いて見ると、来年は高野山 開創1200年祭がある。そのことがあって、高野山や高野山町が強力なバックアップをしているようだ。
きれいなお姉さん達のリードによるアクロビック体操の後、8時15分に高野山大学をスタートした。
高野山町の町並を通りぬけ、奥の院参道に入った。
この辺りで、沢山のリュックサックを担いだ外人観光客やお遍路姿の人達に出会う。
この道は、大阪から熊野本宮大社に至る熊野参詣道「小辺路」に続いているらしい。
その中の、橋本市・紀の川の袂「慈恵院」から高野山「奥の院」までの道のりが「高野山町石道」として世界遺産に登録されている。
外人観光客が多いのはそのためだろう。
奥の院参詣道 中の橋分岐点です。紅葉がきれいです。
ここから、奥の院参詣道と別れて奥高野山への道に入ります。
中の橋分岐 標高800mから、天狗木峠 標高1000m までダラダラといつまでの続く坂道を登る。
歩いていて気がついたのだが、ウォーカーの距離が開くのは登り坂ですね。登りにやたらに早い人と、遅い人がいる。
太った人は登りになるとスピードが落ちるようですね。
登りはキツイが、横を見ると奥高野の山並がきれいです。
空気も美味しい。
所々にお地蔵様がある。熊野参詣道「小辺路」と関係があるのだろうか?
天狗木峠を超えると、今度は下り坂 標高850m 野迫川村まで下る。
野迫川村は、温泉と林業の村ですね。途中で伐採した杉の木を満載した2台トラックが煙を吐きながら坂道を登って来るのにであった。
ケーブルカーの中で、高野山町には4000人が住んでいると聞いた。
どこにそんな人がいるのだろうかと思っていたが、ここに来て納得がいった。
野迫川村からは、急な坂道を登ってスカイライン分岐標高1000mに向かう。
途中で高校生らしい男女が追い付いてきてスイスイと追い越していった。
やっぱり若さには勝てないね。
スカイライン分岐からは、写真のような山道に入る。
パンフレットを見ると、スカイライン分岐から高野山の金剛三昧院までの道は熊野参詣道「小辺路」として世界遺産に登録されている。
大滝 標高800mまで、山道を下る。
熊のでそうな杉林の中の道が続く。
間伐された杉林の景色もきれいですね。
どこまで行っても杉林はきれいに間伐されており、見晴らしは良い。
これでは、熊は隠れる所がないので、出てこないだろう。
大滝のチェックポイントです。
地元の村の人、数人が出迎えてくれた。
女の人に臨時に設置された簡易トイレよりも、自分の家のトイレがきれいだとすすめている。なんという親切さ、聞くと90歳近くだという。
とても、そんなには見えなかった。
大滝から少し下って、谷間の橋に出る。
ここからがキツイ。
一人で標高800mから、薄峠 標高1000まで、つづら折りの急な山道を登る。これはウォーキングと言うよりは登山に近い。
前後に誰もいなくなったので、道が間違っていないか心配なる。
中腹で大きなリュックを背負った50歳位に見える小父さんに出会った。
広島から来て、熊野古道「小辺路」を登って来たとのこと。前日は大股で泊まって、これから、高野山まで行く途中だという。
薄峠まで一緒に登った。
薄峠の稜線に出ると、後は高野山まで尾根伝いに良い道が続いている。
道の廻りには紅葉の木があるが、道の横の景色は杉林です。
ひたすら歩いているうちに金剛三昧院の門の前にでた。
後ろから来た人が「着きましたね」と声をかけてくれた。時計を見ると午後2時だ。
3時着と思っていたので、信じられなかったが、ここからは町並の中に入ったので間違いなさそうだ。
ゴールしたのは午後2時15分。
全工程、昼食時間も入れて6時間、予定よりも早くついた。
ゴールの後は高野山の見物です。
高野山は弘法大師によって西暦816年に建てられた。
写真は大伽藍です。
坊さんが集まって修行する場です。
高野山には117の寺があるが、その中心は大伽藍、金剛峯寺、奥の院です。
総本山金剛峯寺の前です。
大変な人です。
高野山が開かれてから、来年で1200年になる。
平成27年4月2日より50日にわたって、開創1200年の大法会が開かれます。
アップダウンの多いコースで少し疲れましたが、天気がよく紅葉がきれいでした。
全工程から見ると短い距離ですが、世界遺産「高野山町石道」「熊野古道 小辺路」を歩くことができて満足です。
途中の山道までも、大会スタッフが待っていて水を補給していただけました。
心づかいありがとうございました。
コメント
28㎞のウォーキング、お疲れ様でした。
途中、登山のようなコースがあり、大変でしたね。
大変な分、木々がちょっぴり紅葉していたりして、
秋らしいウォーキングとなりましたね。
90近い御婆さんのトイレのエピソード、驚きました。
まだまだ人情あふれる町って残っているのですね。
投稿: walkerZ | 2014年11月 2日 (日) 17時11分
ブログ見ていただいてありがとうございます。
たまには、このようなコースもいいですね。
熊野三山は神仏習合の霊場、高野山は真言密教の霊場、小辺路はその間をつなぐ道だそうで全長70kmある。
熊野古道は、昔の人が生きながら浄土に生まれ変わることを目指して歩いた道だそうです。
投稿: がまがえる | 2014年11月 4日 (火) 20時13分