コマツウェイ総合研修センター
10月26日、27日 日本品質管理学会の年次総会・研究発表会が地元のコマツウェイ総合研修センターで開催された。 この種の大会はいつも東京千駄ヶ谷の日科技連会館で開催されており、こんな田舎で開催されるのは極めて珍しい。
私はコマツOBですが、中途退社ということもあって、地元にいながら一度も研修センターの中に入ったことがない 研究発表会のさることながら、一度内部をみてみたいと思って参加した。
研修室内のロビーです。 この横に大ホールと5つの研修室がある。別棟にテクニカルセンターが併設されている。 施設内には食堂はない。参加者は弁当を購入するか、市内に出て食事を摂る仕組みになっている。 全世界のコマツの関連工場や学会など年間利用者は約4万人、施設に併設されている市民向けの「コマツの杜」と合わせると、年間約9万人が利用するとのことでした。
今回、ここで大会を開催したのは、第41期の品質管理学会の会長がコマツの坂根会長であった関係です。 写真は坂根会長が、リコーの桜井会長に名誉会員の表彰状を渡している所です。
坂根会長より挨拶のときに、なぜここで開催したかの説明がありました。 以下、その骨子です。
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日本は中央集権体制が行き過ぎ、地方が衰退に向かっている。諸悪の根源は東京一極集中である。 例えば、小松社員既婚女性の一人当たりの子どもの数を調べてみると、石川県は2.1人、首都圏は0.7人だった。石川県では共稼ぎが多く、女性が仕事をしている。それでも出生率は高い。 地方を活性化するには、工場と開発部門を一体で地方に移すことが必要である。 コマツは石川を地方の1つの拠点として工場と開発部門を一体で強化した。しかし、アジア地域全体の物流面から見ると、港のある所でないと競争に勝てないので金沢港の近くに工場を建てた。そうするとこの場所にあった小松工場と仕事が重なるので、小松工場を閉鎖し、仕事を金沢工場に移した。 しかし、小松工場はコマツの発祥の地でもあるので、跡地に総合研修センターを建てた。皆さんには、地方の活性化に貢献しもらいたいという意味で、今回はここに来ていただいた。
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坂根会長の話は分かったが、ここまで来ることになるとやはり参加者は少ないですね。 今回の参加者は約80名、東京開催の約半分です。 参加者を見渡したが、コマツOBは私一人のようでした。 コマツ勤務時代の関係で坂根会長は全く知らない訳ではないので挨拶に行こうと思っていたのですが、すぐ帰られたらしく会うことはできませんでした。
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