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2011年3月 6日 (日)

「遅発性内リンパ水腫」治療経過

 昨年7月末に、ひどい回転性目まいが度々発生し「めまい症」と診断された。
10月から11月は小康状態で、パソコンのやりすぎや長距離ウォーキングの後など自分でも無理をしたと思った後に回転性目まいが発生したが、発生頻度は少なかった。

 12月に入って3日に1回位、回転性目まいが発生するようになった。内科、神経内科でCTや24時間心電図などを撮ってもらったが、いずれも異常なしとの診断であった。
その後、自分で、仕事のやり方やパソコンの扱い方を改善したところ12月下旬には目まいは起こらなくなった。ところが、耳鳴りが高くなり、小松市民病院の耳鼻咽喉科で耳の検査をしてもらった。
私は20年ほど前、左耳に耳鳴りが発生、それが進行して15年前には左耳は殆ど聞こえなくなっていたが、聴力検査の結果は15年前の状態と殆ど変化しておらず、異常は見当たらない、とのことであった。但し、目まいが起きているとすると、その目まいの原因は中耳に起ききている難聴が内耳に影響を及ぼしている可能性が高いとの診断であった。

 1月に入ると寒波が襲来し、今度は動揺性目まいが度々起きるようになった。特に、気温の低い日で寒波が通過する前後は、必ずといっていいほど目まいが起きる。
アマゾンで目まいの本を探し「めまいは治る」「めまいは目ていても治らない」という本を買って読むうち「目まい外来」とうめまい専門の病院があることを知った。
インターネットで検索すると、富山大学付属病院にめまい外来があり平衡機能検査などの専門の設備が整っていることが分かった。

以下、その治療経過です。

2月8日(火)
 富山大学耳鼻咽喉科で渡辺教授の最初の診察を受ける。
渡辺先生は、問診と聴力検査の結果を見て、これは「遅発性内リンパ水腫」という病気である、と診断された。
「遅発性内リンパ水腫」とは、片方の耳が高度難聴になった後、何年にも渡って二次的変化として内耳の細胞に委縮や閉塞などが進み、あるときに内リンパ水腫(むくみ)が発生するものである。片側の耳が高度難聴になった後内リンパ水腫が発症する確率は10数%らしい。水腫が発生する原因がストレスホルモンで、患者側個人個人の自己免疫反応の強さも関係しているらしい。
渡辺先生からは、取り合えず薬を出し、2週間位様子を見る。その間に平行機能検査を実施するとのことであった。
最初に出された薬は
 ・イソソルビド内服液「あすか」
 ・ツムラ苓桂朮甘湯エキス顆粒  です。
しかし、この薬を飲んでの一向によくならなかった。
 2月10日 朝、回転性目まいと悪寒
 2月13日 朝、動揺性めまい
 2月15日 金沢から車を運転して変える途中に動揺性目まいが発生
   事故を起こすのではないかと怖かった。途中の道の横に車を止め、女房と息子に迎えに来てもらった。
 2月18日 昼、動揺性目まい 
 2月20日 朝、動揺性目まい
 その他、毎朝5時ごろ、仰向けに寝ているときに目が覚めると、気が遠くなり、動悸が起きる、その後に軽い動揺性目まいが起きる。悪い方の耳を上にして横になり、10分位待つと目まいは治まる。

2月22日(火)
 渡辺先生の2回目の診断を受ける。これに先立って2月14日に平行機能検査を受けたが、その検査結果で確認すると「遅発性内リンパ水腫」の徴候がハッキリ出ており、間違いないとのことであった。
薬が効いたか、と問われたので、その間の症状をありのまま説明したところ、もう少し強い薬を出す。それで治らなかったら、また考えるとのことであった。
出された薬は
 ・イソバイド
 ・ツムラ苓桂朮甘湯エキス顆粒
 ・グランダキシン
の3種類のようであったが、家へ帰って調べると手違いでグランダキシンだけしか出ていない。
病院に電話すると、地元の病院でもらって欲しいとのこと。行きつけの医院に頼んで調べてもらったが「イソバイド」「ツムラ苓桂朮甘湯エキス顆粒」は小松市内のどの薬局にもおかれていない。仕方がないので代わりに暫くの間
 ・メニエットゼリー 30
 ・グランダキシン
を飲むことにした。
その結果ですが
 2月23日 この日はコンサルに行く予定であったが、その直前に動揺性目まいが発生、コンサルを休んで寝込んでしまった。どうもすみません。
 2月24日以降 毎朝5時ごろ発生したいた気の遠くなる感じと動機はなくなった。代わりに、毎日午前中又は一日中、頭がフワフワする感じが続くようになった。
2月25日 金沢商工会議所で11月に開催されるEA21全国交流大会in金沢の実行委員会があった。実行委員をしている関係で出席したが、自分の説明の番になると頭がもうろうとしてくる。これは目まいの前兆で、緊張が原因と思い冷静になるようにゆっくりとしゃべり、何とか無事にやりおうせた。その日の夜は、昔の小松工専の同期の仲間と懇親会がある。小松駅に降りると胸がドキドキして頭がフラフラしてくる。どうしたものかと思ったが駅の待合室で15分程休んでいると治ったので、そのままタクシーで店まで行った。不思議なことに仲間に合って話をしているうちに、気分が良くなり、これまでのことがウソのようだ。やはり、この病気は気分が相当関係しているらしい。

3月2日(水)
 MRIを撮ってもらうために富大付属病院に行った。帰りに出されていた薬
 ・イソバイド
 ・ツムラ苓桂朮甘湯エキス顆粒
 ・グランダキシン
 をもらって帰る。
3月3日以降
 一日中、頭がフワフワしているのが治った。しかし、室内にいる時は問題ないが、外へ出ると頭がフラフラして酒を飲んで酔っぱらったような感じになる。

3月8日に、渡辺先生の3回目の診察を受ける予定です。

私は医者ではないので良く分からないが、自分の今後の計画のために めまいの発生原理や「遅発性内リンパ水腫」の特徴を調べてみた。

内リンパ水腫における目まいの原因
(1)ストレス
 内リンパと脳の間に内リンパ嚢がある。内リンパ嚢は過剰なリンパ液の吸収を行っているが、脳にストレスがかかるとホルモンが過剰分泌され内リンパ嚢に影響を与えリンパ液を吸収しなくなる。このため、内リンパ水腫は増大し目まいが起きる。
ストレスを絶つことが要点である。

(2)気圧
 気温が4℃以下で、気圧が低いときは、或いは、気圧が急激に変化するときに目まいが起きる。データによると、1~4月の発作の発生率は、その他の月の約2倍である。
この原理は、気圧の低下・変化により内リンパ管への外側からの圧力が下がる、又は、変化することにより内リンパ水腫を増大させ目まいが起きる。

(3)眼精疲労
 最近の自分の状況では、パソコンや本・新聞などを30分以上続けてみると目まいが起きる。これは眼精疲労により眼の周りの筋肉の緊張が起き、周囲の血管を圧迫して血流が悪化する。特に、眼精疲労により肩周りや首周りの筋肉が緊張し小脳への血流が悪くなり目まいが起きる。同時に肩や首周りの凝りも発生する。

目まいの再発予防
 本によると「遅発性内リンパ水腫」は、一度治っても発生要因が解消されないと、また再発する厄介な病であるらしい。特に、自己抑制行動、熱中行動、睡眠不足、眼精疲労、娯楽や運動の不足 が危険要因である。

それと、もう一点は、継続的に毎日リハビリを続けることである。
私の場合は、左耳の平衡機能が侵されていて、目をつぶって2秒以上片足立ちができない。左耳の平衡機能を補ってくれるのが小脳である。これを中枢代償というそうである。回転性目まいから動揺性目まい、フワフワ感、目まいの解消という経過をたどるのはリハビリによる中枢代償のお陰である。
小脳が左の平衡機能が悪いということを認識し自動補正を行ってくれるように常にリハビリを行う。
小脳は毎日行って刺激しておかないとすぐ忘れるらしい。
リハビリ体操は
(1)眼運動系の刺激・・・頭の動きを止めて、目を左右上下に動かす。
(2)前庭系の刺激・・・目の動きを止めて、頭を左右上下に動かす。
(3) 深部知覚系(足の裏)の刺激・・・目を閉じて足踏みする、四股を踏む。

以上、現在までの経過です。

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コメント

息子が遅発性内リンパ水腫かもと言われ、夏休みに検査も含め入院予定です。水を飲むことが治療とゆう考えがあるとのこと。主人は気の持ちようだとずっと言ってましたが、検査を受けてよかった。方耳が難聴だがもう方耳に時々閉塞感があるみたいです

投稿: クワバラ | 2011年3月22日 (火) 22時54分

クワバラ様
さぞ、ご心配のことでしょう。
若い人と古希前の高齢者では状況が違うと思いますが、治療が長引くにつれ治りにくくなるそうです。
発病以後1年経過すると治っても再発する確率は10%から30%に上がるそうです。
なるべく早く専門病院で治療を受けられることをおすすめします。
水を飲む、塩分をとりすぎないというのは、血液濃度を薄めて血のめぐりをよくしようという対象療法です。
リンパ水腫は、言うならば頭脳疲労ですから、ストレスを減らすことがもっとも重要です。

投稿: がまがえる | 2011年3月23日 (水) 22時07分

 あけましておめでとうございます。いつもお元気なんだと思ってましたが、猫以外の病気で大変だったんですね。
賀状の案内からブログに入り知りました。でも初詣で4社
廻られるのですから、私よりもずっとお元気だと思います
まだまだのご活躍をブログで楽しみたいと思います。

投稿: 武内  修 | 2016年1月 3日 (日) 22時57分

武内さん お久し振りです。ブログを見ていただいてありがとうございます。
遅発性内リンパ水腫の発症からもう5年弱になります。2年ほど前、めまいも殆どなくなり完治したと思い薬をやめた所、また、フラフラめまいが発症。元通り毎日薬(イソバイト他、日2回)を飲み続けいます。地球一周の旅も、薬を片手にした旅でした。船はいつも揺れている。低気圧のときはかなりひどい揺れでしたが、お陰さまでめまいはおきませんでした。これからも、一生薬を手放すことはできないでしょう。

投稿: がまがえる | 2016年1月 4日 (月) 09時30分

私も遅発性内リンパ水腫と診断されています。
2013/1、20才の時に初めてめまいで倒れ、めまい症と診断されました。そこからは動けなくなるほどの重度の発作はあまりなかったのですが、2015年夏に重度の発作で救急搬送され、色々な病院を訪れ最終的に大学病院のめまい外来で精密検査の上、2016年にこの病であると診断されました。
現在はメニレットなど5種類の薬を処方されていますが、効き目に乏しいです。
特にここ10日の間に重い発作が4度あり、2度救急搬送され、心身ともに疲れ果てています。
そんな中、こちらのブログを見つけて、とても救われたような気持ちです。

3点ほど伺いたいのですが
1.気圧が関係しているとのことですが、何hPaくらいから気をつけてらっしゃいましたか?
2.現在はイソバイドなど3種類を服用されていて、発作は無い。
3.食べ物、酒、タバコなどは気をつけてらっしゃいますか。

投稿: トクメイ | 2017年2月28日 (火) 16時36分

トクメイさん
発作大変ですね。
私の方は、現在は、発作はありません。
但し、疲れやストレスがたまるとふわふわめまいが発生します。
睡眠時間をよくとるように注意しています。

1.気圧が関係しているとのことですが、何hPaくらいから気をつけてらっしゃいましたか?
 何気圧までは調べていません。気圧が低かったり、気圧変動が激しいと内リンパが膨らみめまい発生の原因になると思います。

2.現在はイソバイドなど3種類を服用されていて、発作は無い。
 朝夕、欠かさず3種類を服用しています。良くなったと自分で判断して止めたら、また再発したので、今は症状がよくても続けています。

3.食べ物、酒、タバコなどは気をつけてらっしゃいますか。
 食べ物は特には、特に気を付けていません。酒は好きです。飲むと気分がよくなりめまいの薬にもなると思っています。タバコはやりません。

投稿: がまがえる | 2017年3月 1日 (水) 09時18分

初めまして。突然のコメント失礼致します。
私は生まれつき左耳が難聴で、15年ほど前に回転性のめまいと酷い吐き気に襲われ、原因が分からないまま過ごし、3年ほど前にも軽度ではありますが動揺性のめまいが起こっていました。

そして今年に入ってから、軽度の動揺性のめまいが度々起こった後、今月から再び吐き気も伴うめまいに悩まされています。近所の小さな耳鼻科に行き、確定ではありませんが遅発性内リンパ水腫を疑われています。症状は3週間経った今でも薬(イソソルビドなどを服用しています)を飲んでても落ち着かず、今までと比べて発症期間が長いので不安になっていたところにこちらのブログを見つけ、読ませて頂きました。この時期に発症する確率が高いこと、症状が長引いていてもおかしくはないと知り、何だか安心しました。

突然のコメントで質問させて頂くのは恐縮ですが、めまい専門の外来を受診すると改めて聴力検査などを行うと思うのですが、費用はどれぐらい掛かったのでしょうか?出来れば服用している薬とストレスを溜めないように心掛けて生活して乗り越えたいと考えているのですが…。

投稿: ミーシェン | 2017年3月30日 (木) 11時09分

ミーシェンさん
すみません。大分前のころなので、幾らか覚えていません。
この病気は、命に別状ないので、あまり気にしないで行きましょう。

投稿: がまがえる | 2017年4月 2日 (日) 17時08分

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