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2010年9月27日 (月)

彼岸花の不思議 その2

Rimg0329 今年の梯川の河川敷一杯に彼岸花が咲いた。
23日秋分の日にはつぼみだったが、今日は満開です。
昨年9月23日に「彼岸花の不思議」というブログを書きました。比較すると、昨年に比べ5日遅れの開花です。

彼岸花は体内時計ではなく、日中の気温で咲くのですね。
「ヒガンバナの民俗・文化誌」によると、彼岸花の開花は日平均気温20~25度が目安とのこと。

我々が目にするのは、3媒体の彼岸花ですが、2倍体の彼岸花(コヒガンバナと呼ぶ)は、もっと気温が高い8月中にでも咲くそうです。
但し、日本には2倍体の彼岸花は、ごく一部の地域にしか生息していない。その理由は日本の土壌はみな酸性で、酸性土壌では2倍体の彼岸花は生き残れない。
日本の土壌が酸性なのは雨と関連している。日本は雨が多い国です。雨水は、(大気中のCO2を溶かし込んでいるため)概ねPH5.6程度の酸性を示します。また、土中では、微生物の活動によってCO2濃度は大気中よりもはるかに高く、これを溶かし込んだ土壌溶液のPHは5以下にまで下がる。

ちなみに、酸性、アルカリ性のpHの基準は以下のようです。
 酸性 pH    0~7以下
 中性 pH    7
 アルカリ性 pH 7以上~14

Rimg0328 彼岸花について、もう一つ不思議なことがある。毎年梯川沿いを散歩しているが、彼岸花の群生地域がどんどん広がっていることである。
右の写真は梯川の土手の横、軽海町南側の田圃の農業道路です。昨年までは、道路片側の斜面にしか咲いていなかったが今年は道路の両側一面に咲いている。

梯川の河川敷では、洪水などで球根が流され移動することは分かるが、洪水による移動が考えられない田圃の土手では、どのようにして彼岸花がどうして移動・繁殖するのだろうか??
この道路は、数年前に工事で完成したもので去年・今年とも工事を行った形跡はない。

彼岸花の移動の仮説を考えてみた。

 彼岸花は球根が、上下に移動する特技を持っているそうです。地表に捨てられた球根は、自分の下に翌年の新球を作る。地下深く埋められた球根は、葉を地表に出せないほど深くても、自分のかなり上に翌年の新球を作ります。これを繰り返して、やがて地上に繁茂します。

ということは、
仮説その1
 数年前に土手の工事を行い盛土し、地中深くに埋められた土の中に球根が入っていた。彼岸花の球根は数年間を要して上に移動し地表に顔を出した。その後、持ち前の繁殖力で一気に広がった。

仮説その2
 彼岸花の球根は梯川の洪水で河川敷の地表に転がっている。カラスがそれをくわえて土手に捨てた。

仮説2の方は、彼岸花の球根は毒があるというから、頭のよいカラスがくわえるだろうか、というのが疑問点です。

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