商工会議所の講演会
小松商工会議所から記念講演会の案内がきた。
講師は元NHKキャスターの松平定知氏、テーマは「キャスターからみた現代社会」である。
とことろが、行ってみたら、松平氏は、このテーマは私が言った覚えはない、テーマを広く解釈して話します。という切り出しで「その時歴史が動いた」の話、特に直江兼続の話が中心で大河ドラマ「天地心」のストーリーの背景の説明のようなものであった。
直江兼続の持ち味は「先見性」と「直言力」、これは現代の経営にも通じるというところが話の落ちでした。
それにしても、こんな話を90分間も飽きさせずに話すところがプロですね。
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コメント
兼続公は人材育成の為に、「林禅文庫」という図書館を開いています。
蔵書は、後の米沢藩主・鷹山も活用しました。
ちなみに内訳は、兼続公を義の人と見込んだ、京の高僧・妙心寺の南化玄興和尚から贈られた「宋版史記」90冊(国宝:国立歴史民族博物館蔵)や、南化和尚が兼続の為に漢文の指南書を収録した本「文鑑(もんかがみ)」などです。
以上、ゆうに二百冊を越えるそうです。
他にも「文選(もんぜん)」の刊行:京都・1607年<48歳時>
これは中国の南朝のもとで撰された中国古代の詩文の選集で、日本では漢詩や漢文を作成する際にも参考にされた。
兼続はその刊行に私費を投じ、南宋・昭興ショウコウ1158年に刊本を低本に、京都の日蓮宗・要法寺の円智エンチ(日性ニッショウ)に銅活字本を作らせた(一冊は現在、市立米沢図書館に所蔵)。
これらはみな、関ヶ原の後の米沢市(山形県)へ30万石に減封された後に作られたり刊行したものです。
将来の人材育成の為、今日の米より明日への投資、という事でしょうか。
ちなみに、兼続の食事のおかずは、わずか山椒3つぶだけだったそうです。
投稿: 通りすがり | 2009年10月31日 (土) 05時35分