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2009年7月18日 (土)

伊勢神宮と神々の美術展

 13日、14日は千葉県柏市の企業様でISO9001:2008の内部監査員研修でした。
14日の晩は、東京で所要があり2008年度楽天トラベル金賞と宣伝されていたアパホテル日本橋駅前に泊まった。コンセプトは金沢駅前のアパホテルと同じで、期待しているほど感心するところはなかった。
0907rimg0178 次の日、時間があったので近くの上野国立博物館”伊勢神宮と神々の美術”を見に行った。

入館料1400円を払って、展示館内に入ると、平日なのにかなりの人がいる。
展示館には、伊勢神宮関連の国宝や重要文化財が陳列されている。入口で音声ガイドを貸出していて、500円払うと「美輪明宏」がナビゲーターで案内してくれる。

 自分は、これまで2回お伊勢参りをしている。恥ずかしい話だが、お伊勢参りは観光が目的で、伊勢神宮は天皇家に関係していることは知っていたが、誰を祀っているかあまり詳しいことは覚えていない。

 説明によると、2千年前「天照大神」の形見(勾玉だったと思う?)を頂き、その500年後より伊勢神宮にその霊を祭るようになったとのこと。関連する古事記の記載個所が展示されている。
1300年前、大和時代に入ると神社及び神宝を20年ごとに作り変える式年遷宮が永々と行われている。ちなみに次の式年遷宮は平成25年である。

 展示会場を廻って感じたこと、これはまさしく農耕民族の原始的な素朴な宗教ですね。
縄文時代は、野山を駆け巡っての狩猟生活が中心であった。弥生時代に朝鮮から稲作が伝えられた。田に播いた一粒の米が、秋には何十倍の米粒に変わる。当時の人にとって、これは奇跡だった。この奇跡をもたらす神が「天照大神」だった。
「天照大神」から授けられたものへの感謝の場所が伊勢神宮でした。
そんなこともよく知らず、お伊勢参りをしていてすみませんでした。

 ところで、飛鳥時代に入ると仏教が入ってきて、神と仏が一緒の神仏混合となっていく。伊勢神宮からも仏の教えを伝えた鏡が出土されている。また、仏像をまねて神様の神像が作られるようになった。初期の神像は、仏さまそっくりであるが、時代と共の少しずつ形を変え神様らしくなっていくのが面白い。これらの神像を作った人はどんなことを創造して像を造ったか、これは正しく神々の芸術ですね。

 ここで、またこれまでの自分の勘違いに気づかされた。
私の里にも八幡神社がある。ここでは八幡太郎義家(源義家)を祀っていたのかと思っていたらそうではないのですね。八幡神というのは、応神天皇のことだった。日本で始めて作られたという神像、八幡神=応神天皇の神像を見て間違いに気が付きました。
神様、すみませんでした。

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