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2008年8月19日 (火)

生涯現役、100歳まで元気に生きる

最近、アンチエージングの本を続けて2冊読んだ。
1冊は、全米でベストセラーとなったジョン・ロビンス筆(高橋則明訳)の「100歳まで元気に生きる!」、もう一冊は渡辺惇一筆「熟年革命」である。

「100歳まで元気に生きる!」の方は、健康で長生きの人が数多く住んでいる、エクアドルの「ヴィルカバンバ」、パキスタンの「フザン」、ロシアの「アブハス」、そして日本の「沖縄」といった地域の調査結果より100歳近くまで心身とも健康で大往生する秘訣を科学的に解説している。

我々の住んでいる世界は、年をとると、顔はしわだらけ、よぼよぼし、死ぬ前の数年間は認知症で周りに迷惑をかけ、見るからに汚い状態で死んでいく。誰もが、できることなら年を取りたくないと考えている。

現代人が、このような考え方になったのは、弱肉強食の行き強欲の資本主義の考え方、アメリカナイズされたファーストフード、アイスクリ―ムといった「肉食」「砂糖」「精製された穀物」が元凶で、実態がそうであるから、みんなが自分もそうなるであろうと思い込んでいるに過ぎない。

「ヴィルカバンバ」「フザン」「アブハス」「沖縄」の老人はそうではない。心身とも健康で死の直前まで生き生きしている。
但し、この調査は20年前のもので、現在はこれらの地域でも若者はアメリカ文化に毒されてしまっており将来はどうなるか分からない。

筆者は、これらの地域の調査結果と健康に関する論文等より健康で長生きする方法を詳細に解説している。要約すると以下の4つである。

①有機栽培の植物性食品を中心とした健康的な食事をとる。
 腹8分目、肉食を避けて新鮮な野菜や果物を中心とした食事にすること。

②毎日、適度な運動をする。
 運動の身体への効用については、言うまでもないが、運動は脳の毛細血管に酸素を供給し認知症の予防にもなる。

③年をとることによいイメージを持つ
 人生に目的を持てば、年をとらない。 私の関連ページ サッミュエル・ウルマン「青春」がこのことを最も的確に表現している。

④愛のある生活、社会とかかわった生活を送る
 「夫婦愛・家族愛を大切にせよ」ということ。

なるほど、世界中で日本食ブームになっているのはこの本が原因だったんですね。

それにしても、アメリカ人はこれまで、戦争産業と資源・エネルギーの多消費、ジャンクフードなどの食文化を世界中に広げて世の中に役に立ってきたと思い込んできたが、ここにきて、どちらも悪の根源だったことに気がついたようですね。
民主党の大統領候補に「変革!変革!」と叫ぶオバマが選ばれたのは、このことに気づいたアメリカ人の、これらの諸悪の根源から脱出したいと言う願望の現れでしょうか。

一方、渡辺惇一筆「熟年革命」は、この中で③④について、日本男性に呼びかけている。
今、日本では、男女の愛のあり方や価値観に大きな変化が起きている。この変化に一番戸惑っているのは中高年の男性である。高齢化社会を元気に生き抜くには意識改革が必要である。
団塊の世代と言われる、これらの中高年男性に対して「年甲斐もない、と言われる人になろう」「恋愛をして自己革命しよう」ということを指南している。

恋愛の相手は女房殿であるようであり、そうでないようでもある。
なんとなく気になる表現である。

でも、100歳まで元気に生きるには、それ位の気持ちでなければ生き抜けないということでしょう。

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