2016.04.08

小型家電のお得な廃棄方法

 平成25年4月より「小型家電リサイクル法」が施行されて3年目になる。
家電リサイクル法はテレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機の大型家電4品目に限られており、小売業者が回収して製造メーカーがリサイクルするという流れになっている。
 一方、「小型家電リサイクル法」は、法規制により対象となる全廃棄品で回収するのではなく、経済メカニズムによって回収する仕組みになっている。
 回収は、自治体(市町村)が回収して認定事業者がリサイクルを行う。ちなみに、地元小松市の回収は、大きなものは電気機械という区分けになっていて事前に1品目ごとに「大型ごみ処理券(500円)」を購入しなければならない。また、小さなものは破砕ごみ扱いになっていて破砕して鉄分だけは回収するが、金、銀、銅、レアメタルは回収されていない。小型家電リサイクルの目的は金、銀、銅やレアメタル等の枯渇する資源をリサイクルすることにあるのだが、残念なことだ。なお、小松市の対応方法は全国どこの都市と比較しても大差がないらしい。

Figf01

 パソコンを廃棄するときは「資源有効利用促進法」に対象になり家電販売店等で「リサイクル券(ゆうパック伝票)」を購入しなければならない。デスクトップパソコンを1台廃棄するときは本体3,000円、モニター3,000円の合計6,000円がかかる。

 所が、小型家電の対象品目は、電気機械器具、通信機械器具、電子機械器具、電子計算機、電球・電気照明、光学機械器具、時計、ゲーム機、事務用機器、医療機器、楽器、電子玩具、電動工具、付属品・・・全部で96品目あり、その中には、パソコンも含まれている。

これらを廃棄するとき、小型家電リサイクルの認定事業者に直接持ち込むと、リサイクル券を購入する必要がなく、逆に買い取ってくれる。また、銅やレアメタル等の資源も回収してリサイクルするしくみになっている。

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2013.03.03

カーボン・オフセットは役に立つか

Offset01 2月27日、金沢市尾山町の石川県文教会館で農林水産企業環境対策協議会と環境省中部地方事務所の共催による「カーボン・オフセットによる地位づくりと環境貢献のすすめ」セミナーに参加しました。
参加者は主として石川県、福井県の市や地域の環境関係担当者、企業の担当者、環境カウンセラーなど60名程度です。
内容はカーボン・オフセットの制度の説明と事例紹介です。
 環境貢献を金銭でやり取りする制度には、排出権クレジット、カーボン・オフセット、グリーン電力証書などがある。
これらの構図は以下のようになっている。

Offset02  図 全体の構図 【出典 (財)日本エネルギー経済研究所 2009】

上図で、クレジット制度とJ-VERは今年システムが統合され新クレジット制度となる。現在そのホームページが立ちあげられている。
⇒ 新クレジット制度

 私はこれまで、カーボン・オフセットは役に立つ制度だ、と思う一方、環境貢献を金銭でやり取りする制度は、環境貢献の意思とは縁のない人間の欲望の上に成り立っているようで、なんとなく胡散臭い感じがして頭の整理がつかずモヤモヤした気分でいた。今回参加して感じたことは、カーボン・オフセットとは、クレジットという道具を用いてお互いのニーズを充足する制度で、特定の条件が揃えば役に立つ仕組みであると感じました。

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2012.08.19

製造業の復権

 ロンドンオリンピックで過去最高のメダルをとったのは、日本国民としてうれしい出来事である。
しかし、年をとったせいか日本をとりまく最近の国際情勢や社会経済の動きにフラストレーションを感じる。
以下は、私の直感で書いたことで、データを丹念に集めて書いたものでありません。
読んで気に入らないことも多々あるかと思いますが、ご容赦ください。

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2012.07.01

再生可能エネルギーの固定価格買取価格制度

今日より再生可能エネルギー固定価格買取制度がスタートした。
私は自宅の屋根に平成20年9月より太陽光発電を設置している。当時の設置価格は総額245万円でした。
太陽光発電をこれから設置される場合は、1kwh当たり42円で、10年間全量買取りとなる。
私の場合は、平成20年に設置しているので、1kwh当たり48円で、7.5年間全量買取りとなる。
自宅の発電量の実績は、年間約3,750kwhです。
48円/kwhで投資回収年を計算すると、13.5年となる。
実際には、7.5年間は48円/kwhで、その後は24円/kwhとなるので、実際の投資回収年は約19年です。
表日本に比べて、北陸地方は日照時間が少ないので、仕方がないのでしょうか。

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2011.11.10

環境保全の改善案のベンチマーク

 ISO14001であってもエコクション21であっても、紙・ごみ・電気・水など社員全員意識向上と手軽にできる改善をし終えると、その次の改善活動が停滞してくる。
引き続き継続的に改善活動を推進するには次の2つがある。
一つは「本来業務の環境側面の改善」でありに、この点については、先にブロク
 ・本来業務の環境改善
 ・本来業務の環境改善 その2
で紹介しました。

もう一つは、コスト改善や利益向上を兼ねた環境保全やしくみへの投資です。
この場合は、よいアイディアがないとうまく行かない。
アイディアを出すには、先進事例をベンチマークすることから始めるのが効率的である。また、実施に当たっては、補助金・助成金・融資制度・国内クレジット制度を活用することにより投資回収年が短くなり、採算がとれるようになる。

以下にエコアクション21全国交流大会(金沢)の発表原稿を作成するときに調べた先進改善事例や助成金・補助金制度へのリンク先を紹介します。

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2010.08.18

緑のカーテン、その後

Rimg0110 暑い日が続きます。今日は朝の涼しいうちに、希望丘町内のグリーンカーテンコンテストのうち、ノミネートされて20戸の写真を撮って歩いた。
全部で32戸あったのだが、今年は猛暑の関係で、朝顔を直植えの家庭は大丈夫だったが、プランタンに植えた家庭の半数位は枯れかけていてノミネートを辞退された。
右は升崎さん家のグリーンカーテンですがよくできています。

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2010.07.30

大気汚染浄化植物「サンパチェンス」の利用

Rimg0071  6月に大気汚染を浄化する植物として紹介されている「サンパチェンス」の苗を5株買ってきてプランターに植えた。
1株500円だったので2,500円でした。
梅雨明けから花が咲き始め目を楽しませてくれるようになった。

 「サンパチェンス」はサカタのタネが開発したもので、他の園芸植物に比べ浄化能力は二酸化窒素(NO2)が5~8倍、二酸化炭素(CO2)の吸収能力は4~6倍、シックハウス症候群の原因物質のホルムアルデヒド(HCHO)が3~4倍高いこと報告されている。
 ⇒ 『サンパチェンス』シリーズの高い環境浄化能力を実証
 ⇒ 2010年上海万博を環境浄化植物『サンパチェンスR』が鮮やかに彩る

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2010.07.18

「緑のカーテン」プロジェクト

007rimg0004 右の写真は7月18日現在の自宅の「緑のカーテン」の写真です。本格的なカーテンを作るには、もう暫く時間がかかります。

 横浜市環境科学研究所の報告書によると「ご家庭で2m×2mの緑のカーテンを2面つくったとすると、室内へ伝わる熱を抑えるため、8畳用エアコンを夏の間1台止められる試算になります。これによるCO2削減量は約130kg。なんと杉の木9本植えたのと同じ効果です!」と紹介されている。
緑のカーテンが効果で冷房効果があるのは、植物の葉の炭酸同化作用(光合成)を行う時に、地中から吸い上げられた水の一部が水蒸気として放出され、その水蒸気が蒸発するときに熱を奪うから、即ち打ち水と同じ原理です。
 今年度は町内会を通して当町内(小松市希望丘130戸)に「緑のカーテン」の設置を呼び掛けたところ、32戸より応募があった。
以下、現在までのプロジェクトの経過です。

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2010.01.30

省エネについての誤解

 昨日は石川県の地球温暖化防止活動推進員研修「推進員研修の先進事例を知ろう」というコースを受講しました。
1001rimg0033_2これまで地球温暖化防止活動部門環境大臣表彰を受賞した岐阜県の小林由紀子さん、愛知県の浅野美智子さんの話を聞きました。
両人とも大変よく勉強されていますね。
ここでは、企業の皆さんに関係のある部分だけを紹介します。

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2010.01.11

太陽光発電の発電実績

 2008年9月に自宅に太陽光発電と太陽熱温水器を設置しまし、その設置状況をブログ「自宅に太陽光発電を設置しました」で紹介しました。

設置後1年4ヶ月経過したので、どれだけ発電量があったか、投資回収年はどれだけかを集計してみました。
結論から言うと「雨の多い北陸地方であっても、民主党政府が提案している太陽光発電量の全量買取り制度が実施されれば十分に採算が合う」ということです。
以下は発電実績です。

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