2016.01.25

ISO 2015版への移行コンサル及び内部監査員研修を開始しました

 世界で最も認知を得た品質マネジメント規格であるISO 9001の2015年版国際規格(IS)及び世界初の環境マネジメント規格であるISO 14001の国際規格(IS)が2015年9月に大幅改正され発行されたことは、ご存知かと思います。
既に旧規格で認証を受けられている企業様は、36ヶ月以内(2018年8月まで)に移行を完了する必要があります。

 勝手ながら、私は2015年8月~11月まで「地球一周の旅(ピースボート)」に出ていて、この間適切な対応ができずご迷惑をお掛けしておりました。

 この程、ISO9001:2015規格及びISO14001:2015規格への移行コンサルと内部監査員研修を開始しましたので、ご希望の企業様のお手伝いをさせていただくようご案内申しあげます。

 詳細は下記ページに掲載しておりますので、ご覧になってください。

 ISO9001(2015年版)改正のポイントと統合マニュアル改定文例

 ISO9001/14001 2015年版移行 内部監査員研修

 ISO9001/14001 2015年版移行コンサルのご案内
 
 

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2015.08.16

ISO9001:2015年版での品質マニュアルについて

 2015年9月にISO9001品質マネジメントシステム、ISO14001 環境マネジメントシステムが同時改定される。邦訳版JIS Q9001:2015及びJIS Q14001:2015は12月に発行の予定です。今回の改定はかなり大きな改定になり認証取得済の組織は、移行審査を受け、2018年8月までに移行を完了させねばならない。

ISO9001 :2015年版では品質マニュアル作成の要求事項が削除されました。では、本当に品質マニュアルは不要なのであろうか。

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2013.03.05

メルマガ“nsweb通信”終了のお知らせ

 2004年11月にメルマガ“nsweb通信”第1号を発行して以来、8年間第73号まで、皆様にご愛読いただきありがとうございました。
開示当初は、購読者は僅かでしたが最近は購読者212名の方に増えておりました。
ありがとうございました。 ((+_+))
残念ながら、利用していたメルマガ配信会社のマリンネットがサイトを閉鎖してしまい配信ができなくなりました。
本来ならば、各購読者にお伝えすべき所、どなたが購読されていたかは個人情報の関係で当方に伝えられておらず連絡がとれません。
本ページをもって終了の連絡に替えさせていただきます。
 なお、私のブログにつましては、発行の都度、下記のTwitterでタイトルを発信しておりますので、Twitterを購読いただければ、今後ともメルマガと同様に読んでいただくことができます。
私の場合、Twitterでつぶやくことはありません。
ブログ発行の連絡だけにしか使っておりませんので、ブログと関係ない余分なメールは届きません。

ツイート名:がまがえる
       
ブログを開くときは、Twitterの
  ブログタイトル「 http://bit.ly/・・・」
  の「 http://bit.ly/・・・」の部分をクリックするとブログが開きます。

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2013.02.11

ISO MSSの理解 その2 ビジネスプロセス

ISO MSS では、追加要求事項として、次の項目がある。

5.1 リ一ダーシップ及びコミットメント
 トップマネジメントは、次の事項によって、XXXマネジメントシステムに関してリーダーシップとコミットメントを実証しなければならない。
✓・ ・ ・
✓組織のビジネスプロセスへのXXXマネジメントシステム要求事項への統合を確実にする
✓・ ・ ・

この項目を、どのように解釈し、統合マニュアルにどのように織り込むかを述べます。

英語のプロセス(process)という言葉は、日本語に直すと意味が良く分からなくなる。
英語のプロセス(process)には、2つの意味がある。一つは生産工場で使う「工程」という意味である。もう一つは「業務」に近い意味である。
プロセスアプローチやビジネスプロセスで使われるプロセスは、後者の意味を指す。

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2013.02.08

ISO MSSの理解 その1 組織の目的

 2012年5月にISO/TMB/JTCGにおいて、今後制定改訂されるISOマネジメント規格は、原則としてJTCGが開発したISO MSSの共通構造、共通テキスト、用語、定義等に従わなければならないことが決定された。
 ⇒ ISO国内委員会「ISOマネジメントシステム規格の整合化」に関して

内容については、アイソス2012年10月号から12月号にISOTC176委員でテクノファー代表取締役の平林良人氏が紹介している。
今後制定/改定されるISO9001 (品質マネジメントシステム)/ISO14001 (環境マネジメントシステム/ISO22301(事業継続マネジメントシステム)/ISO20121(イベントマネジメントシステム)/ISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)/ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)/ISO22000(食品安全マネジメントシステム)/ISO20000(ITサービスマネジメントシステム)/ISO50001(エネルギーマネジメントシステム)/ISO9100(航空宇宙マネジメントシステム)/ISO55001(アセット(資産)マネジメントシステム)の規格は、この上位テキストに従って制定或いは改定されねばならない。

 これらの各ISO規格の章構成が統一されるという点が最も大きな点であるが、その他に以下のような要求事項が追加になっている。
1) 経営戦略とマネジメントシステムの整合
2) ビジネスプロセスへのマネジメントシステム要求事項の統合
3) パフォーマンス評価の実施

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2012.05.30

グリーン購入目標の指標について その2

 前回は原材料・資材のグリーン購入目標の設定について、私の見解を述べましたが、もう一つ事業者の方が戸惑っていることに「文房具・オフィス用品のグリーン購入」があります。
 ある会社で、私が審査の際に文房具・オフィス用品についてグリーン購入比率の目標設定をするよう指摘すると、かなり戸惑っておられた。その理由は、グリーン購入比率の算出に手間がかかることと、グリーン商品をどのようにして見つけ出すかという点を心配しておられるようであった。
そこで、これを簡単に実施する方法を紹介します。

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2012.05.29

グリーン購入目標の指標について その1

 私はエコアクション21の審査人をしているが、1月から5月までに9社の審査をさせていただきました。なぜか、審査時期が上期に集中していて、下期には殆ど予定がない。こんな関係もあって、ブログはしばらく中断していましたが、久しぶりに記事を書いています。
 エコアクション21は2009年版になり、環境目標に「化学物質使用量の低減(化学物質を使用している場合)」「グリーン購入」「自らに生産・販売・提供に関する製品及びサービスに関する項目」を設定することが必須要件となった。
これまでの審査の過程で、このことに関して受審事業者の方々の中に幾つかの戸惑いがあるように感じましたので、以下に解説します。

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2012.01.31

ISO14001 4.4.6「運用を明確にする」とは

 先日、私のホームページの読者の方から、メールで以下のような質問があった。

◆ISO14001規格 4.4.6運用管理の解釈について
方針管理や目標達成度に対する運用管理という解釈だとすればわかるように思えるのですが、「著しい環境側面に伴う運用を明確にする」ということは、仮に著しい環境側面で抽出されたものと環境目標で挙げられているものが一致しない場合にはどのような運用管理にすべきでしょうか。さらに、文書化が必要となるとより解釈がわからなくなってしまいました。どのように考えればよいのでしょうか。

確かに、この部分の解釈はややこしい。
以下は、私の答えです。

 ISO14001 4.3.1 環境側面の最後のパラグラフで「組織は、その環境マネンジメントシステムを確立し維持する上で、著しい環境側面を確実に考慮に入れること」と規定しています。
「確実に考慮に入れること」とは、目的・目標に設定する、教育訓練・自覚の対象項目に入れる、運用管理に入れる、監視・測定項目に入れる、等の何らかの形を残す事を要求しています。
一般的には
(1)著しい環境側面の中で、改善を行うものは、目的・目標に組み込み実施計画書を作成し管理する。
(2)著しい環境側面の中で、維持するもの及び順守するものは、手順書(文書化した手順)を作成し管理する
(3)(1)項の中で、実施計画書だけでは守れそうにない場合は、文書化した手順も作成し管理する。

ISO14001 4.4.6 運用管理で「環境方針、目的及び目標に整合して、特定された著しい環境側面の運用を明確にする」とは、上記の(2)及び(3)の方法の明確化を指しています。
付属書 A.4.6 運用管理では「・・・運用の方法は・・・メンテナンス活動を含むあらゆる運用に適用するとよい」と解説されています。
これは
 ①企画、投資
 ②研究、開発、設計
 ③購買
 ④原材料の管理
 ⑤生産プロセス
 ⑥メンテナンスプロセス
 ⑦製品保管
 ⑧輸送
など、どのプロセスに文書化した手順を織り込み管理するかを明確にすることを指しています。
なお、文書化した手順の作成といっても、大げさなものを作成すことは要求したいません。
ISO14004 4.4.6運用管理では、手順の文書化の例として「指示書、標識、ビデオ、写真など」の形式をあげています。

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2011.11.10

環境保全の改善案のベンチマーク

 ISO14001であってもエコクション21であっても、紙・ごみ・電気・水など社員全員意識向上と手軽にできる改善をし終えると、その次の改善活動が停滞してくる。
引き続き継続的に改善活動を推進するには次の2つがある。
一つは「本来業務の環境側面の改善」でありに、この点については、先にブロク
 ・本来業務の環境改善
 ・本来業務の環境改善 その2
で紹介しました。

もう一つは、コスト改善や利益向上を兼ねた環境保全やしくみへの投資です。
この場合は、よいアイディアがないとうまく行かない。
アイディアを出すには、先進事例をベンチマークすることから始めるのが効率的である。また、実施に当たっては、補助金・助成金・融資制度・国内クレジット制度を活用することにより投資回収年が短くなり、採算がとれるようになる。

以下にエコアクション21全国交流大会(金沢)の発表原稿を作成するときに調べた先進改善事例や助成金・補助金制度へのリンク先を紹介します。

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2011.10.05

本来業務の環境側面 その2

 先日、ある中堅スーパーチェーンより内部監査員養成研修の引き合いを受けた。残念ながら、先方の要求する研修日と私の個人的な日程の折り合いがつかず成約とはならなかったが、本社にお伺いし、お話を聞いて幾つか気のついた点があった。
その会社は6年前にISO14001の認証を取得しておられる。環境側面の抽出は「組織機能の業務分析」と「インプット・アウトプット法」で実施されており、さすがであると感心した。
組織機能の業務分析からプラスの環境側面を抽出する方法は、先に書いたブログ「本来業務の環境側面」で紹介しているので、そちらを参照してください。

 一方、インプット・アウトプット法は、主としてチェーン店で行われており、この対象は エネルギー使用量(二酸化炭素排出量)、水使用量、廃棄物排出量(廃却商品率、再資源化率) に限られている。担当者の方もどこのチェーン店でも答えは同じであり、余りやる意味がない。わざわざ環境側面を抽出してスコアリング(リスク評価)行うまでもない内容であるといっておられた。
しかし、良く聴くとインプット・アウトプット法では、製品・サービスに関するプラスの環境側面の抽出は行われていないようである。

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