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2015.02.15

ISO9001:2008からISO9001:2015への移行について

ISO9001規格、ISO14001規格とも、今年後半に大幅に変更になります。
JAB (日本適合性認定協会)の資料を見ると、その予定は以下のようになっている。
ISO9001規格
 規格改正原案(DIS)  2014年5月発行
 最終規格原案(FDIS) 2015年3~4月発行
 国際規格(ISO9001:2015)発行 2015年9月
 邦訳版(JIS Q9001:2015)発行 2015年12月
ISO14001規格
 規格改正原案(DIS)  2014年6月発行
 最終規格原案(FDIS) 2015年3~4月発行
 国際規格(ISO9001:2015)発行 2015年6月
 邦訳版(JIS Q9001:2015)発行 2015年9月

先月(1月)、IAF(国際認定フォーラム)が「ISO9001:2015への移行の指針」を発表しました。
(「ISO14001:2015への移行の指針」は2月に発行の予定)
ISO9001、ISO14001 の認証を受けている組織は、規格発行から3年以内に2015年移行しなければならない。
 

しかし、その移行手順がJABとUKASによって若干違っているようである。
図1は某UKAS系認証機関の移行説明図、図2はJABの移行説明図である。
 
002
図1 あるUKAS系認証機関の説明図
 
001
図2 JABの移行説明図(アイソス2015年3月号より)
 
要するに、改訂規格発行後から移行審査を行うが、JABでは認証機関の移行審査が終了するまで(約半年間)は、ISO9001:2015認定マーク付きの認定書が発行されない。それに対してUKAS系の認証機関は審査に合格すれば直ぐに出すということらしい。
これは、認証機関・認定機関の移行準備の差によるようである。

ところで、現在ISO9001:2008規格の認証を保持している企業のISO9001:2015への移行手続きに関して、「ISO9001:2015への移行の指針」の6ページ「3.1 ISO9001:2008を使用する組織」の項にISO9001:2008を保持している企業が、これからなすべきことが記載されています。
 
----------------------<以下転載>------------------------------------
ISO 9001:2008 を使用する組織は下記の活動を行うことが推奨される:
ⅰ) 新しい要求事項を満たすために対応が必要な組織のギャップを特定する
ⅱ) 実行計画の策定
ⅲ) 組織の有効性に影響を与える全ての当事者に、適切な研修と認識を与える
ⅳ) 既存の品質マネジメントシステム(QMS)を改訂された要求事項を満たすように更新し、有効性を検証する
ⅴ) 該当する場合は、認証機関と移行のための手配の連絡をする
----------------------------------------------------------------------
 
この指針から見ると、現在ISO9001:2008規格の認証を保持している企業は、次のことが必要と読み取れる。
・ISO9001:2015とのギャップを分析し、ギャップが有る部分のシステムを改良すること。
・企業担当者・内部監査員等の適切な研修を行うこと。
・研修を受けた内部監査員による内部監査の結果及びマネジメントレビュー等によりQAMSの有効性を検証すること。
・ISO9001:2015規格への移行は規格発行から3年以内に完了すること。

では、ギャップ分析は、いつ行えばいいかというと「ISO9001:2015への移行の指針」3.1 の注記として
「利用者は 規格が国際規格案 (以下DIS という)の段階である場合でも、技術的な変更は起こる可能性があることを知っておく事が望ましい。DIS 段階で、準備を行う一方で、最終国際規格案(FDIS)が発行され、技術的な内容が決定されるまで、大きな変更は実施すべきではない。」
と記載されている。
現段階で準備しておくことが必要であるが「実施は最終国際規格案(FDIS)が発行されてからにしなさい」と言っている。
実際には移行に3年間の猶予期間があるし、邦訳版のJIS Q9001:2015が発行されるのが2015年12月であるから、2016年1月以降で良いと思います。

私はコンサルタントをしているので、このような企業様のお役に立ちたいと思っています。
個人的なことですが、小職は昨年テクノファーでISO国内テクニカル委員(QMSは平林良人氏、EMSは吉田敬史氏)より、ISO9001及びISO14001規格変更箇所の概要のセミナーを受けています。
また、CQI(英国王室公認品質協会)の規格解説書「テクニカルレポート:ISO/DIS 9001:2014」でも勉強しています。
更に、今年5月にIRCA主催のワークショップでISO英国テクニカル委員リチャード・グリーン氏より移行手順についてのセミナーを受講することになっています。

JIS Q9001:2015発行後、希望され企業様に出張し、「ISO9001:2015とのギャップ分析・移行研修」「ISO9001:2015 内部監査員養成研修」等のお手伝いをさせていただきたいと考えています。

<追伸>
2016年1月 IRCA ISO9001 /14001 2015年版移行審査員 の資格を習得しました。

移行内部監査員研修
 ISO9001/14001 2015年版移行 内部監査員養成コース

移行コンサル
 ISO9001/14001 2015年版移行コンサル

ご希望の企業様がおられるようでしたら、ご連絡ください。

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