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2012.05.30

グリーン購入目標の指標について その2

 前回は原材料・資材のグリーン購入目標の設定について、私の見解を述べましたが、もう一つ事業者の方が戸惑っていることに「文房具・オフィス用品のグリーン購入」があります。
 ある会社で、私が審査の際に文房具・オフィス用品についてグリーン購入比率の目標設定をするよう指摘すると、かなり戸惑っておられた。その理由は、グリーン購入比率の算出に手間がかかることと、グリーン商品をどのようにして見つけ出すかという点を心配しておられるようであった。
そこで、これを簡単に実施する方法を紹介します。

 最近は、どこの事業所でも文房具やオフィス用品は、注文すると直ぐに届けてくれる通販を利用されている場合が多いようです。
通販の中には、お客様のグリーン購入のニーズに合わせて、グリーン商品の品揃えの充実とグリーン購入比率のデータ提供をされている会社が数社ある。
現在利用されている通販会社を、そのようなサービスを行っている通販会社に変更することにより、簡単にグリーン商品の選択やグリーン購入比率のデータのダウンロードができるようになります。
以下に、その通販会社のサイトを紹介します。

【カウネット】
 文房具、OA・パソコン用品、オフィス用品、オフィス家具、生活用品など約66,000品番があり、その内 約14,000品番がグリーン商品です。

 ⇒ グリーン商品のページ
  グリーン購入比率のデータ提供の手順は、このページの「ポイント3」に記載されています。

【アスクル】
 文房具・事務用品から電化消耗品、事務機器まで、約49,000アイテムがあり、その内 約10,000アイテムがグリーン商品です。

 ⇒ グリーン商品のページ
 ⇒ グリーン購入比率のデータ提供のページ

【スマートオフィス】
 オフィス用品、文房具、事務用品の品揃えという3本の柱、約28,000アイテム
販売業者の顔が見える安心感により、「効率的かつ安心感のある、満足度の高いサービス」を提供してくれる会社です(あるサイトの会社紹介より引用)。

 ⇒ グリーン商品のページ
 ⇒ グリーン購入比率のデータ提供のページ

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コメント

グリーン購入を目標にするのであって、グリーン購入比率を目標にするのではないでしょう。審査人が比率といってしまうと、事業者の自由度を阻害します。

投稿: とおりすがり | 2012.10.13 16:39

ご指摘ありがとうございます。
ご指摘に対する私の考えを説明します。
ISO14001とエコアクション21では、要求事項及び審査制度が異なっています。
ISO14001は著しい環境側面の決定に伴う環境リスクの管理に重点を置いており、著しい環境側面に関連する項目の継続的改善も要求していますが、何の継続的改善を行うかは組織の自主的な決定に任されています。また、審査員はコンサルをすることが禁止されています。
一方、エコアクション21は指定された6つ(二酸化炭素排出量、廃棄物、水、化学物質、グリーン購入、製品・サービスに関する項目)を指定して、この6つの項目のパフォーマンスを継続的向上することを目的としています。また、審査人は審査と同時に事業者に具体的なアドバイス(コンサル)を行うことが規定されています。
「グリーン購入」については、困難な場合は定性的な目標を設定されても問題がありませんが、可能な場合は定量的な目標指標を設定することが望ましい。定量的な目標指標を設定することによりパフォーマンスの継続的改善が「見える化」出来ます。
そういう意味から、私の場合、可能と判断される場合はグリーン購入の指標として「グリーン購入比率」を設定することをアドバイスしています。
これは、事業者の仕事の内容、実施効果、業務担当者の忙しさ等の状態をみた上での判断であって、定量化しても余り意味がないと判断した場合は、このようなアドバイスは行っていません。

投稿: がまがえる | 2012.10.14 21:31

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