ISO9001 6.2.1 力量評価基準の業種別サンプル
昨年、あるつながりで石川県産業技術専門学校から、小企業を対象とした教育指導者向けの多能工化推進セミナーをやりたい、初めての試みであるがやってほしい、との依頼を受けた。
多能工化は、それ程専門ではないが、これまで多能化についてのいくらかの職務経験があることと、ISO9001のコンサルティングにおいても、その会社の状況に応じて多能工化を指導していることもあり引き受けることにした。
しかし、多能工化の推進は業種や、その会社の経営目的により進め方が異なる。
セミナーのポインを
(1)自社の経営課題をよく考えて、多能工化の目的を明確にすること
(2)多能工化の計画をどのように作成するか
(3)実施の方法と、実施上の問題点の解決方法
のように設定して、以下のようなカリキュラムを作成した。
先ず、今年2月に2回のコースをやってほしいとのことであったが、現在、当地方の産業機械関連は開発途上国向けの仕事が大量に入っており、多忙で参加が困難という企業が多い。結局2月16日、17日 4社7名の受講者で第1回のコースを開催した。
セミナーの評価は、アンケート結果を見ていないので分からないが、テキストを作成する過程で1つ発見したことがある。
多能工化の計画でスキルマトリックスを作るときに、工程別、作業者ごとに力量評価を行う。この作業は ISO9001 6.2.1項 力量評価と同じである。
工程別の力量評価の作成手順は教えたとしても、色々と異なる業種の受講者にそれぞれに応じた具体的な評価基準のサンプルを見せないと分からないと思われる。
中央職業能力開発協会のホームページを探していると、モデル評価のページの種々の業種のサンプルが公開されていることが分かった。
ISO9001 6.2.1項の力量評価を行う際に、これらの基準は参考になると思い紹介します。
このページの「モデル評価シート等ダウンロード一覧表」の中段「業種別」の一覧表の右端に欄に包括的職業能力評価制度整備委員会が作成した業種ごとの「活動報告書(pdf)」がある。この報告書(pdf)を開くと、報告書の中ほどに「ユニット別職業能力評価基準」のページがある。
この評価基準は、よくできており、種々の業種・職位に対応しており参考になると思います。
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