« 総量目標と原単位目標 | トップページ | 顧客ニーズの把握と顧客満足の監視の違い »

2010.12.28

日本発の無料のテレビ会議システム

 2009年9月にアクションラーニング活用研究会というホームページを作って、アクションラーニングをWeb 上のテレビ会議システムを使ってバーチャルで体験することを提案しました。
Web上には有料のテレビ会議システムは沢山あるが、無料は少ない。Skypeは今年10月にバージョンアップしてグループテレビ会議の機能を追加したが、これも有料です。
当時、無料のWeb テレビ会議システムは、Paltalkがあったので、これを使用することを提案した。後で知ったことだが、他にもmeeting24.TVなどがあったようですが、これらはいずれも米国発で説明が英文のため面倒でよく分からない。
興味を持っていただいた人も何人かいたようですが、実際に取り組んだ人はいないようでした。
ところが、先日 札幌のIさんより「興味をもったITベンチャー企業の常務さんが便利なシステムを自ら開発されました。Webセッションで体験説明会をやるので参加しないか」とのお話をいただきました。

12月24日午後5時よりテレビ会議に参加させていただきました。
Iさん、Oさん、他の皆さん、どうもありがとうございました。

 テレビ会議のサイト名は“かおもっと”です。
当日は北海道から広島まで8名で30分位テレビ会議(体験説明会)を行っていただきました。
事前準備としては、パソコンにWebカメラとヘッドフォン(又はマイクとイヤホン)をとりつける。
“かおもっと”の入室は、しごく簡単で、事前に打ち合わせたRoom IDを入力し、User IDに好きな名前を入れるとすぐ入室できる。
入室すると、中央の“adobe Flash Player設定 ”でアクセス「許可」をクリックする。
これで設定完了です。
このあたりの手続きはSkypeよりもズーと簡単です。

音声はよく聞こえる。しかし、画像の何秒か遅れるときがある。これは、通信環境(光かADSLか)や、その人のパソコンの空き容量によって取り込み速度にバラツキが出るためだそうです。
しかし、メールやボイスだけとは違って、顔を見て話をするのは、その場の雰囲気が伝わってよいですね。
バーチャルな対話ツールとして充分使えると思います。
それと、このシステムの良いところは、遠くに離れて暮らしていても時間を決めればすぐに集まることができる。移動の必要がないので普及すればCO2排出量の削減になり、地球温暖化防止にも貢献できると思います。

 開発されたエコモットの常務さんのお話では、
「一般的な使い方に対しては無料開放する。将来的にですがビジネスユースに関してはワンコイン程度の課金をしたい。」とのことでした。
私は、その話を聞いて「それで元をとれるのだろうか?」と、他人事ながら不思議に思いました。その後ネットでPaltalkの次のような記事を見つけました。
----------------------------------------------------------------
パルトーク(Paltalk)は文字だけでなく音声を使ったチャットルームの運営を行っている。
2001年に動画サービスを追加し、広告収入モデルから有料課金サービスへと一歩踏み出した。
○メッセージと動画の交換サービスが無料で利用できる相手は最大10人まで
○チャットルームの利用や数百人が投稿する動画の閲覧には$14.95/or月額($60/年)
○最大数ユーザーに応じて専用スペースを$90~$1,000/1日24時間利用可能
その結果、400万人の無料会員のうち利用者は5%で売上高は数千万ドルに留まったが、従業員38人のPaltalkにとっては割りの良いビジネスであるとのこと。
----------------------------------------------------------------
利用者が増えれば、このビジネスモデルは成功ですね。

しかし、これは、2009年8月のビジネスモデル研究会の記事です。
 グループビデオ対話はアメリカでは、もうとっくに普及段階に入っているようです。韓国や中国のインターネットの普及速度もすごい。
最近の日本の経済発展度のランクは急降下している。これは、最近の日本の風土が保守的になり、新しいものに挑戦する意欲が欠けることに原因しているのではないだろうか。
これ位が普通に使えるようにならないと、日本の経済成長は望めない。

皆さん“かおもっと”を一度試してみて下さい。
なお、このシステムは、現在開発途上にあり、まだ一般公開されていません。試してみたい方はエコモット株式会社に連絡をとって下さい。
メールアドレス はこちらです。
これから機能追加を行って行くとのことでしたので、使ってみて意見があればどしどし提案して下さい。

|

« 総量目標と原単位目標 | トップページ | 顧客ニーズの把握と顧客満足の監視の違い »

n インターネットあれこれ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。