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2010.04.30

ケアレスミスを減らすには

 製造業の場合ですが、ISO14001やEA21のコンサル/審査でプラスの環境側面として“不良の低減”を取り上げている例をよく見かけます。特に品質/環境統合システムの場合は共通の目標として便利である。
 しかし、ISO9001とISO14001では改善のステップは基本的に違っています。
ISO14001に場合は、目標を設定した時点で、何を改善すべきかが分かっていて、どのようにすべきかだけが分かっていないことを想定しています。従って、目標を設定した後はマネジメントプログラム(誰が、どのように、いつまでに)を作成することを要求している。これはQCストーリーの区分では“施策実行型QCストーリー”です。
 一方、ISO9001では、目標を設定した時点では不良の原因は分かっていない。そこで原因を特定した後で何をどのように実施するかを決める。この手順は“問題解決型QCストーリー”と呼ばれるもので、私のブログ”QCサークル活動導入時の戸惑い”の中で紹介してあります。 しかし、このような“問題解決型QCストーリー”を活用できるのは、不良が4Mに起因する技術的な原因で起きる場合であって、不良の内容がケアレスミスの場合は、そうはならない。

ケアレスミスと言う表現は、製造業で使われる表現ですが、以下、どの業種でも使われる一般的な用語“ヒューマンエラー”と言う言葉で説明します。
 ヒューマンエラーは「注意力を喚起することによって防ぐ」「教育・訓練によって防ぐ」と言う方向に行きがちですが、これは間違いです。このようなことをすると一時的には効果があってもしばらくするとまた元の状態に戻ってしまいます。

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2010.04.03

ISO認証審査の最近の動向

 先月、某中堅認証機関より金沢でコンサルタント向け無料セミナーを開催するという案内をいただきました。内容は認証審査の最近の動向と、その認証機関の戦略、新分野への取組である。
折角なので参加させていただきました。
認証機関の戦略、新分野への取組は認証機関の企業秘密でもあるので紹介できませんが、前段の認証審査の最近の動向と言う点は一般的な話なので紹介します。

 ISO9001の認証件数は2006年をピークに減少傾向にある。中でも全体の40%を占める建設業が30%位減少しており、この減少が全体を10%押し下げている。
また、費用は安いが審査品質が伴わない認証機関の増加、認証取得企業の相次ぐ不祥事でISO認証制度が崩壊の危機に立っている。
このようなことから経済産業省の指導もあって、2009年8月にJABとJIPDECは「マネジメントシステム規格認証制度の信頼性確保に向けたアクションプラン」を作成し公表したが、今年に入って、このアクションプランに従って、以下の基準等があい続いて発行され、これまで見逃されていた認証機関の問題行動が規制されることになりつつある。
・MS認証機関の基本情報公開
・JAB MS501-2010「故意に虚偽説明を行っていた事実が判明した認証組織に対する認証機関による処置」
・JAB MS502-2010「認証範囲及びその表記に関する基本的な考え方」
今後の課題は、JABに加盟しておらず、IAFに加盟した本国の監視からも逃れた小規模認証機関の存在であるということでした。
 また、認証審査の質も問題になっている。2009年12月に「2009年度 JAB環境ISO大会」、2010年3月に「第16回 JAB/ISO 9001公開討論会」が開催されているが、これらの討論会のテーマは認証審査の質に関して、以上の背景に基づいて設定された内容である。
以下、認証審査の質に関して、私自身の解釈を入れて、以前に小職が書いたブログを引用しながら紹介します。

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