「オープン・スペース・テクノロジー」を活用する
問題解決法には、現状の悪さやあるべき姿を明確にして、そのギャップを、論理解析を行って解決していく方法と、モヤモヤとしたもの中から本質を掴みだし解決する方法がある。
「前者はニュートン理論で、後者はカオス理論に例えられる」といわれている。
前者の代表的なものがQCストーリーで、後者はポジティブアプローチと言われる方法です。
ポジティブアプローチには、ワールドカフェ、AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)、OST(オープン・スペース・テクノロジー)、アクションラーニングなど手法があり欧米では古くから使用されているが、最近日本でも、これらの方法が急速に普及しているように感じられる。
かく言う私も2006年にアクションラーニングコーチの資格を取得したのですが、実際の場面ではアクションラーニングだけでは使用する場面が限定されるように感じてきました。
ワールドカフェは、比較的多人数の集まりで設定したテーマに関して参加者の意識づくりのためによい方法である。先のブロク”ワールドカフェを使ったエンパワーメント研修”で私がお手伝いした事例を紹介しました。
これに対して、OSTはテーマがハッキリしているのだが、何からどのように手をつけたらよいか分からない場合に有効であるといわれています。
⇒ OSTとは(HUMAN VALUEの紹介ページ)
先々月、ある中堅企業の経営者の方よりリーマンショック以来、顧客よりコスト低減の要請が強くなり、社内の『原価管理や発注管理』のやり方を改善する必要を感じているが、何が問題なのかよく分からない。休業教育を兼ねて、社内の話し合いと改善手段の研修をしてほしい」という依頼を受けました。
このテーマは、ポジティブアプローチが最適と思って、次の2日間の研修を企画しました。参加者は会社のマネージャークラス約15名です。
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