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2009.03.24

環境コミュニケーションで利害関係者の満足度を上げる

エコアクション21には、「環境活動レポート」の発行が義務付けられています。また、2006年8月にISO14063「環境マネジメント-環境コミュニケーション-指針及びその事例」が発行され、2007年6月には環境省の「環境報告書ガイドライン」改訂されました。環境マネジメントの中で環境コミュニケーションが段々と強調されてきています。
でも環境コミュニケーションって何だろう。
私は、こう思います。
現代は私たちの生活スタイルそのものが地球のキヤパシティを超え、地球温暖化を初めてとする多くの問題を引き起こしています。
我々人類のすべてがこの問題の解決に当たらねばならない。それにはどうしたら良いか。
今NHK大河ドラマで「天地人」が放映されていますが、この言葉になぞらえて言うと
「天」-温室効果ガスの削減等、国連を通してその理念と具体的目標を設定する。
「地」-これを達成する仕組みの整備や技術を開発する。
「人」-人のこころ、互いの理解と納得を深め問題意識を共有する。

地球温暖化対策等に関するこれまでの経緯では、「天」「地」は段々と見えてきており、問題は次の「人」のところに移ってきているからではないかと思います。

では、企業にとってはどのようなことが必要なのか。
人でも企業でもコミュニケーションの第一歩は、自分の内面を開示することです。良いところ、悪いところを含めて自分の内面を開示しなければ誰も信用してくれません。
このためのツールは大企業では「環境報告書」であり、中小企業では「環境活動レポート」です。
でも、環境報告書や環境活動レポートの発行はコミュニケーションの第一歩でしかありません。
企業の環境保全活動の本質は、企業活動におけるステークホルダー(社員、取引業者、顧客、行政、地域の人など)に対して地球環境の尊さを訴えかけ、自らが率先垂範しながら地球環境保全活動の輪を広げていくことです。また、その過程のなかで、製品・サービスの環境的付加価値を高め、新規顧客の獲得や顧客の囲い込みを行い収益に結び付けていくことです。
先日エコアクション21の審査で小さな造園業ですが、このことを非常にうまく行っている事業者に出会いました。
事業者の了解をえて、その一部を紹介します。

 
植宗園は、江戸時代から兼六園など金沢周辺の庭園の管理や造園を行っている社員10人の造園事業者です。EA21では環境活動レポートの公表が義務付けられており当然実施しているが、これだけでは新規顧客の獲得や顧客の囲い込みにはならない。
植宗園では、造園に関する小冊子を作り営業ツールとして顧客に配布している。この小冊子は市民にも好評で地元の植物を紹介した小雑誌「森からのおくりもの」は、石川県立図書館の蔵書となっている。
 
0903otibaまた、植宗園は県立公園の指定管理者となっているが、公園にはケヤキなど腐葉土づくりに適した木が多い。公園の落葉を清掃しているとき公園利用者の中に園芸用に落葉を分けてほしいという声があることに気づいた。そこで金沢市に働きかけ「落葉リサイクル」と名付けて公園の入口に譲渡を知らせる掲示板を設置したところ、多い日には5、6件の希望者が訪れるようになった。持ち帰った落葉は各家庭で園芸や家庭菜園の堆肥として使用され、本来は埋め立てごみとなる落葉が再利用され処分費用が年間100万円も削減されたとのことです。
植宗園では、剪定屑等に廃棄物の再資源化率が98%と非常に高いレベルにある。これは、剪定屑を公営・民間を問わずリサイクル施設に持ち込んでいること、また、雪吊後の縄などは園芸用の堆肥として人気があり「落葉リサイクル」を活用して希望する市民に分けていることも、その向上方策の一つです。

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