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2009.01.26

ISO9001 8.2.3 プロセスの監視及び測定

先のブログ「ISO2008:2008年改訂」では、ISO9001:2008規格要求事項の冒頭で
「 4.1 一般
 組織は、この規格の要求事項に従って、品質マネジメントシステムを確立し、文書化し、実施し、かつ、維持しなければならない。また、その品質マネジメントシステムの有効性を継続的に改善しなければならない。
組織は次の事項を実施しなければならない。
a) 品質マネジメントシステムに必要なプロセス及びそれらの組織への適用を明確にする。
b) これらのプロセスの順序及び相互関係を明確にする。
c) これらのプロセスの運用及び管理のいずれもが効果的であることを確実にするために必要な判断基準及び方法を明確にする。
d) これらのプロセスの運用及び監視の支援をするために必要な資源及び情報を利用できる。
e) これらのプロセスを監視し、適用可能な場合には測定し、分析する。
f) これらのプロセスについて、計画どおりの結果が得られるように、かつ、継続的改善を達成するために必要な処置をとる。」

と記述されているが、2000年版では、この a)~e) の意味がよく理解されていない会社が多い。特に、a)~b) の意味を説明した。

また、「8.2.3 プロセスの監視及び測定」では
「組織は、品質マネジメントシステムのプロセスを監視、及び適用可能な場合に行う測定には、適切な方法を適用しなければならない。」
と記述されているが、これは、“4.1 c) これらのプロセスの運用及び管理のいずれもが効果的であることを確実にするために必要は判断基準及び方法を明確にする。”を受けている、と説明した。

ところで、プロセスの監視及び適用可能な場合に行う測定とは、どんなことを言うのであろうか。

BSI Transition to ISO9001:2001 には、次のようなプロセスの監視/測定の例が載っている。
・QMSで直接監視/測定できるプロセス。
 例えば、時間、温度、頻度、応答及び処理時間。
・直接測定できる特性を持っていないプロセスで製品の測定結果を利用して監視できるもの
・トレンドを見極め、計画どおりの結果を達成できるプロセスの能力を確認するため、内部監査及び顧客満足度測定の結果を利用して、もっと適切に監視されるプロセス
このようなそれぞれのQMS・プロセスについて、監視・測定の責任を明確にし、監視・測定のパラメータについて効果的な実施を確実にする。

 また、ISO9004では、プロセスのパフォーマンス測定として、上記に加えて算出高、効率、技術の活用、ムダ、コストなどが追加になっている。 

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2009.01.02

「激論2009 新春ガチンコトーク!(NHK)」を観て

新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

元日の晩はNHKスペシャル 「激論2009 世界はどこへ そして日本は 新春ガチンコトーク!」という2時間番組を見ました。
パネラーは、竹中平蔵×金子勝×岡本行夫×山口二郎×八代尚宏×斎藤貴男×勝間和代の各氏でした。
以前読んだ勝間和代さんの本「効率が10倍アップする 新・知的生産術」は、効率が10倍上がるかどうかは別にして読んで気付かされる所が多々あった。勝間さんの顔を見るのは初めてです。他はテレビで同じみのメンバーでした。
テーマとしては、経済と外交の二つがあったが、ここでの話題は経済だけに絞ります。

ガチンコトークを聞いていて感じたことは、「各論では色々議論があったが、基本認識では、それほど意見が違っていない」と感じたことです。これは意外でした。
以下は、私が感じたことを独断と偏見で記載します。 事実と違っている部分があればお許しください。

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