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2009.01.02

「激論2009 新春ガチンコトーク!(NHK)」を観て

新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

元日の晩はNHKスペシャル 「激論2009 世界はどこへ そして日本は 新春ガチンコトーク!」という2時間番組を見ました。
パネラーは、竹中平蔵×金子勝×岡本行夫×山口二郎×八代尚宏×斎藤貴男×勝間和代の各氏でした。
以前読んだ勝間和代さんの本「効率が10倍アップする 新・知的生産術」は、効率が10倍上がるかどうかは別にして読んで気付かされる所が多々あった。勝間さんの顔を見るのは初めてです。他はテレビで同じみのメンバーでした。
テーマとしては、経済と外交の二つがあったが、ここでの話題は経済だけに絞ります。

ガチンコトークを聞いていて感じたことは、「各論では色々議論があったが、基本認識では、それほど意見が違っていない」と感じたことです。これは意外でした。
以下は、私が感じたことを独断と偏見で記載します。 事実と違っている部分があればお許しください。

 
<基本認識>

世界
 アメリカが進めてきたグローバル化と資本主義は経済活性化には効果があったが金融市場の暴走を制御できなくなって大混乱を起こした。また、経済成長による収益の大部分が一握りの最富裕層にしか向かわないことによる経済格差の拡大や、雇用不安の増大、地域社会の不安定化などをもたらしている。これらの行き過ぎを抑える何らかの制御システムが必要である。
オバマ次期大統領は、そのことに気がついており、企業トップ・株主に富が集中する仕組みからミドル・ボトムへと富がいきわたる仕組みへ、米国単独行動から世界協調へ、と舵を切ってくる。今後、米国は世界の問題を各国と共有するであろうが、自国のことで精一杯で、他国には他国にやれることそれ相応に自主的にやってくれ、と言ってくるだろう。
日本としては米国から外圧を待つのではなく、独自の考えを世界に発信しなければならない。

日本
 市場原理主義・自由競争はスタートラインが同じフェアな状態でないと機能しないのにアンフェアを放置したまま規制緩和を推進してきた。高齢化の進展で年金・保険に金が食われている。若者、特に貧しい子どもに対する高等教育や能力開発・セーフティーネットに力を注ぐべきなのに、それをなおざりにしてきたことが、ワーキングプアの発生、派遣りといった社会的問題を起こしている。

<各論>
竹中平蔵氏
・小泉改革の理念は間違っていなかった。若者の教育やセーフティネットについて、やりかったが、霞が関の抵抗が強くて間に合わなかった。改革が中途半端に終わったことに問題がある。
・法人税の減税を行うこと、日本の法人税が相対的な高くなっており、そうしないと力のある企業が海外に逃げてしまう、北海道や沖縄に特区を作ってもよいのではないか。
・財源問題=収入のあるお年寄りには年金を遠慮してもらう、消費税を上げることを視野に入れるべき。

金子勝氏
・規制緩和を否定するわけではないが、過去の規制緩和の失敗部分に対する総括をしなければならない。小泉改革で景気が良くなったと言っているが、輸出産業が良くなっただけで、これらの企業は内部留保を有り余るほど持っているが、グローバル競争ということを言い訳にして、その金を正社員・派遣社員に回さない。内需で景気を良くすることを考えなければならない。
・オバマ次期大統領は、「新ニューディール政策」で環境・エネルギー・バイオ分野への公共投資と500万人の雇用創出を計画している。ニューディールの中身は、どの国であってもほぼ同じ、どこを探してもそんなもの しかない。
エネルギーや食糧は自国の安全政策でもある。日本ではそのような戦略がないままに、なし崩し的の予算が配分されることに問題がある。日本としての明確なビジョンと戦略、その戦略に沿った税体系・予算というものを作らなければならない。

勝間和代氏
・内需で景気を良くするには、内需産業の生産性をあげねばならない。日本の輸出産業と内需産業を比較すると内需産業の生産性が余りにも低い。
(これはどうも「効率10倍アップする 新・知的生産術」の中に書いてある業務部門やサービス業の仕事の効率の悪さのことを言っているらしい)
・最近、日本の若者が海外に出ようとしなくなって国内の温泉などでポケーとしているというが、アンケート調査によると「将来生活が苦しくなっている」と考える人が6割以上であり、ではその次の世代はどうなるか問うと「更に悪くなる」という答えが6割以上である。夢がなく、何をしても仕方がない、という思いが若者を内向きにしている。

---------<ここまでが討論の内容を自分なりに要約したものです>------------

そうですね。若者に元気になってもらうことが一番大切なのでしょうか。
私見ですが、若者が内向きになるというのは、我々の世代は常に欧米の背中を見て追い越すことを目標にしてきたが、今はもはやそのような目標がなくなり、我々の意識も内向きになっているのを反映しているから、ではないでしょうか。

次の「もし世界が100人の村だったら」を読んでください。
日本に住んでいる大部分の人は、矛盾に満ちた100人のこの村の中で上から10番以内の搾取する側に属する人なのです。
現代は、環境・経済・情報そして戦争と、世界と我々の生活は密接につながっている。世界の問題に目をそむけて日本だけが良い子になれるはずがない。
若者は漠然と、その不安を感じている。それが内向きになるもう一つの原因では??

池田香代子再訳、C.ダグラス.ミラス対訳

「もし世界が100人の村だったら」

 たとえば
「100人のうち52人が女性で48人が男性です。」

 または
「全ての富のうち6人が59%を持っていてみんなアメリカ合衆国の人です。
74人が39%を 20人が たった2%を分け合っています。」

 そして
「すべてのエネルギーのうち 20人が80%を使い、80人が20%を分け合っています。」

「75人は食べ物の蓄えがあります。雨露をしのぐところがあります。
でも、あとの17人はそうではありません。
17人はきれいで安全な水を飲めません」

「20人は栄養が十分ではなく、1人は死にそうなほどです。
でも15人は太りすぎです。」


このことを我々は余りにも知らない。また、自分を含めて、知っていても見て見ぬふりをしている。
次の新しい目標が必要です。これは経済的に豊かになるということではなく、内面の豊かさではないでしょうか。
世界の現状を認識し、受け身ではなく身の回りのできることから変革の一歩を歩む。
自分の年金ばかりを声高に叫んでいる状況では将来の展望は見えない。

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コメント

■2009年景気はどうなる? V字回復にいちるの望み-こんなやりやすい経済で悲観論とは?
明けましておめでとうございます。私のブログでは、元旦には自分の関係する事業からの日本経済の趨勢を占ってみました。やり方によっては、良くなるというものでした。しかし、暮れから年はじめまで、新聞・雑誌からテレビまで、日本経済悲観論のオンパレードでした。あまりの、悲観・落胆ぶりに、驚いてしまいました。そこで、再度経済動向について書いてみました。本当に、日本人って破滅・滅亡好きなんだと思います。他国には見られない特徴だと思います。というより、余裕があるからこんなこと言ってられるんですね。それに、自分らではまともにやっていたつもりの、金融・経済が駄目になったですから、金融・経済アナリストなどにはものが見えないのは、当たり前ですね。彼らにものを尋ねるのは、炭屋に対して、炭にかわる新しい燃料はないか聞くようなものだと思います。金融馬鹿、賭博師は、いい加減テレビや新聞紙面から消えてほしいものだと思います。詳細は、是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2009.01.03 11:50

雇用創出プラン(福祉雇用)の提言
◆本当に「雇用のミスマッチ」なのか
世界同時不況による異常な雇用危機に対し、地方自治体が実施しているのは2~3ヶ月間の臨時短期雇用のため、期限到来で終了してしまいます。次の一手をどのように考えているのでしょうか。実際のところ、政府や厚生労働省は掛け声だけで地方自治体に一任(丸投げ)です。マスコミやエコノミストは、人材が不足している「介護・農業・林業」分野に人材をシフトすべきと、ひたすら「雇用のミスマッチ」を訴えています。しかし、この雇用危機に対して、一体誰が真剣に考えているのか疑わざるを得ず、製造業に従事している非正規労働者の生活を真剣に心配しているとは思えません。
雇用創出プランは下記のブログにてご確認下さい
◆人事総務部ブログ&リンク集
 http://www.xn--3kq4dp1l5y0dq7t.jp/

投稿: 人事総務部-ブログ&リンク集- | 2009.03.10 13:27

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