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2008.08.09

ISO内部監査員でまえ研修について

たまたまですが、今週は内部監査員研修でまえコース、2社を梯子で実施することになり、1週間出続けとなりました。
正直に言って、暑い最中重い荷物を持っての移動は堪えました。

以下は、その経過と概要紹介です。

1社目は、福島県の社員数100名程度のあるコンピュータソフト開発の会社です。
この会社では、eラーニングを活用したISO9001現地1日コースをご利用いただきました。
このコースの概要は以下のようです。
事前に受講者各位が弊事務所のeラーニングサイトにアクセスし下記のeラーニングを受講していただきます。
・マネジメントシステム入門
・ISO9001:2000規格要求事項の理解
受講時間は4~5時間です。
eラーニングの中には、理解度テストが入っていますが、受講者には、これとは別に紙ベースの終了テストを受けて合格して頂く必要があります。

そのあとは、現地研修ですが、現地研修は1日で、以下のスケジュールとなります。
・ISO90001規格要求事項の確認の演習とQ&A
・監査技法「監査の基本ステップ」「内部監査の計画」
・グループ演習(1)「監査チェックリストを作成する」
・監査技法「監査の実施テクニック」「所見の見直し」
・グループ演習(2)監査チームごと「模擬監査を実施する」
・監査技法「報告及びフォローアップ」
・グループ演習(3)「監査結果のまとめと最終会議」
・監査結果の自己分析
・終了テスト

ここでのチェックリストの作成と模擬監査は、実際にその会社で使っているマニュアル・部門目標・体系図や規定などを使って行います。
事前に電話で、お伺いしたところでは、ISO9001を認証取得してから、もう5年、メンバーも変わったので監査員を増員したい、時間的な制約から、eラーニングを活用したコースを選択したとのことでした。
「それでは、普通の内部監査員研修ではなく、プロセス監査が良いですね。」と提案した所、「そうしてください」とのお応えでしたので、チェックシート及び模擬監査は「プロセス監査ワークシート」を用いる研修としました。
研修後の振り返りでは「プロセス監査ワークシート」は好評のようで、研修講師として内心ホッとしました。


2社目は、大阪府内の社員数80名程度のある照明機器製造・販売会社です。
この会社では、 ISO14001内部監査員養成オーダーメイドコース をご利用いただきました。
この場合もご依頼内容は、
「現在、ISO14001認証取得に向けて環境管理委員会を立ち上げ環境マニュアルができたところである。3年前にISO9001の認証を取得された。また、以前に一部上場の大手ゴム製品メーカーの品質ISO及び環境ISOを一時期を担当していた方が、定年退職後、この会社に再就職され環境事務局をやっておりISOの手順は一通り理解している。一応のことは分かっているつもりであるが、環境側面のところがややこしいので、内部監査員研修の時に、ここを重点的に講義してほしい。」
とのことでした。
そこで、事前に環境マニュアル、著しい環境側面リスト、環境目的/目標/実行計画表、法規制リスト、内部監査規定/関連帳票を送ってもらい確認したところ、環境側面の特定が管理できる側面が中心で、影響及ぼすことができる環境側面が欠落しているように見受けられた。
そこで、以下のような研修メニューとしました。

第1日目 ISO14001、環境法規制
・ISO14001入門(環境問題と事業活動等等)
・ISO14001:2004規格の解説(4.1~4.3)
・グループ演習(1)「影響を及ぼすことができる環境側面の特定と著しい環境側面の決定」
・ISO14001:2004 規格の解説(4.4~4.6)
・環境法規制
・グループ演習(2)「ISO14001規格の知識を実践できるようにする」

第2目 監査技法
・監査技法「監査の基本ステップ」「内部監査の計画」
・グループ演習(3)「監査チェックリストを作成する」
・監査技法「監査の実施テクニック」「所見の見直し」
・グループ演習(4)監査チームごと「模擬監査を実施する」
・監査技法「報告及びフォローアップ」
・グループ演習(5)「監査結果のまとめと最終会議」
・監査結果の自己分析
・終了テスト

この会社の研修の特徴は、多品種少量生産が主体で、製品設計及び製造は、部材は多くの下請けや専門メーカーより調達し組付のみ行っている。従って製造業というよりは、製品開発中心のサービス業に近い。このような業態の場合は「影響を及ぼすことができる環境側面の中にあるプラスの環境側面をよく理解してもらうこと。システムが完全に出来上がっていないので、模擬監査はシステム監査を織り込んで実施し、これからまだ何をしなければならないかを理解してもらうこと」で、その点を重点に研修しました。


偶然かも知れませんが、両社とも内部監査員養成人数15名、講師の旅費交通費を含め総費用で20万円弱です。
担当者の方より「東京や大阪の研修機関の内部監査員コースに派遣すると内部監査員一人5万円、10名派遣すると受講料だけで50万円になる。更に、旅費・交通費などの出張費用がプラスされる。お宅はどうして、こんなに安いのですか?」と質問されました。

理由は、弊事務所は個人事業主の集まりで、一般管理費が発生しません。一般管理費の中で最も費用に掛かるのは営業とテキスト作成です。営業はインターネットに掲載しているだけ、テキストはPDFで受講企業に送付し受講者側で作成してもらっています(弊事務所でのテキスト作成を希望される場合は、テキスト代一人2千円が追加となります)。
それと、認証機関や研修機関で契約講師を外部から招いて研修する場合、機関側が講師に支払う金額は1日5万円~10万円くらいですから、講師当たりの受取額にすると弊事務所とそれほど違わない。

安い理由は、コース内容ではなくビジネスモデルの違いです。
そこのところを、よく理解して欲しいと思います。

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