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2008.01.22

付加価値審査

1月11日の日経新聞に「ISO認証、審査厳格に・IAF改革案」との記事が掲載されていた。
内容としては「経営の質や環境管理に対する国際認証である「ISO」の審査を統括する国際認定機関フォーラム(IAF)は、認証の信頼を高めるため審査方法を見直す。内部監査のマニュアルの有無など形式的な基準が中心の審査を改め、顧客満足度などの実効性を重視する方法を導入する。」というもの。
日本の経済産業省も食品偽装などの不祥事を受け、制度改革を後押しするとのこと。

最近ISOブランドの低下が進んでおり、審査に付加価値を付け顧客のISO離れを阻止しようとするものである。
付加価値審査については、2004年11月のブログ「IRCA日本フォーラム―よい審査手法とは」で紹介させていただいた。

2004年11月のブログはISOTC176の中にある「審査の最適実施要領検討グループ(APG)議長」の公演の一部を紹介したものです。
その後、APGが公開する詳細内容は、その後JAB(日本適合性認定協会)で翻訳され、「APG資料翻訳版のページ」で公開されている

今回のIAFの報道に対して対応しているのは

 ⇒ APG14_付加価値の方法【対訳】(PDF 276KB)

これは、付加価値審査の方法論を述べたもので、先の私の紹介ブログの詳細です。


 ⇒ APG34_肝心なのはアウトプット!【対訳】(PDF 134KB)

これは、ISOの認証を受けた組織が、食品偽装などの不祥事を起こすことに警鐘を鳴らしている。審査員は、このような問題を看過することがないよう、どのような観点から審査すべきかを述べている。

付加価値審査については、受審側の企業より「大きなお世話だ」という反発の意見も少なからずあるようです。

これは、審査員に「その力量がないこと」と、受審側が「付加価値審査とは、どんなものか」を理解していないこと、が原因しているのではないかと思います。
審査員・受審企業双方、興味のある方は一度目を通してください。

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j ISO裏話:よい審査(監査)」カテゴリの記事

コメント

以前に、「付加価値のある内部監査」の内容を実践した経験があります。「被監査側の理解がないと難しい」げ結論でした。 でも、よく考えると自分の力量が不足だったかも。 もう一度勉強してみます。

投稿: 環蛙” | 2008.01.24 09:53

環蛙様 コメントありがとうございます。

付加価値監査という言葉が一人歩きしていますが、付加価値監査とは何のことを指しているのか自分自身も時によって混同しています。

価値を付加する監査とは?
第三者監査では
 「戦略事業目標の達成を助けるものである」とすると、PAG14にあるように、ゾーン分けしてその企業の課題に対応した監査をする。

内部監査における付加価値監査では
 システム監査ではなくて、パフォーマンス監査であると思います。
パフォーマンスには、2種類ある。
(1)リアクティブなパフォーマンス:結果の監査
(2)プロアクティブなパフォーマンス:期待する結果に対応してプロセスの変革ができているか、言いかえると、行動基準・計画が正しいか。

内部監査における付加価値監査は(2)の監査をすべきである。これがプロセスアプローチ監査といえるのではないでしょうか。

環境の監査についてですが、ISO14001の審査はシステム監査ですね。
エコアクション21の審査は、システム監査とパフォーマンス監査の中間のような気がします。

投稿: がまがえる | 2008.01.25 11:40

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