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2007.12.21

サービス業の本業エコ

以前より、ISO14001は「本業に生かすマネジメントシステムに落とし込み、環境活動を活発にすることが大切である」と言われており、2004年改訂では、特にそのことが強調されるような文面に変更された。

少し古くなるが、日経エコロジーが2006年3月にISO14001の認証取得済みの会社300社に対して「本業での環境負荷低減に効果を上げているか」をアンケートしたところ、「成果を上げている」と答えた事業所は製造・エネルギーでは約4割、流通・外食・商社では約2割であった。
まだまだ、紙・ごみ・電気・水が中心で本業での環境負荷の低減にまでは至っていない。

製造業の本業での環境負荷低減は
「生産能率の向上によるコストの低減」「グリーンマーケッング(環境を配慮した開発・販売)」を推進していくと自然と環境負荷が低減される。
このことは、先のブログ「生産能率の向上と二酸化炭素排出量削減の関係」で紹介させていただいた。

しかし、サービス業となると中々難しい。
よくある例としては、商社・販売店などで仕入れ先と連携して「製品アセスメント委員会」を発足させ、仕入れ先メーカーを巻き込んだグリーン購買を行うという活動である。
これは、確かに本業エコである。
しかし、その実行部門は購買部門であって、全社としての本業エコにまでは至っていない。

日経エコロジー2007年1月号には、学習研究社が「貴社の環境広報活動を学研がお手伝いします」パンフレットを発行し、学研の雑誌とのタイアップ広告、企業用小冊子の発行、ウエブ作成など本業の中で支援活動を行っている事例が紹介されていた。
これは、成功例のひとつだろう。

昨日、北陸経営品質フォーラムで石川リコーさんより、リコー中部経営企画室の竹下氏をお招きして「エコひいき」というリコー中部の販売業における本業エコの事例を紹介していただいた。
これもなかなかユニークな活動ですね。

株式会社リコーは環境経営で有名である。その会社であるリコー販売も2000年?頃ISO14001の認証を取得した。
当初は紙・ごみ・電気が中心でもり上がったが、それが過ぎると、やることがなく活動も停滞してきた。
一方、お客さんのところへ行くと「リコーさんは環境で頑張っているね」といわれるが、営業では言われるようなことはやっていない、これでよいのかということがキッカケで始めたそうです。

リコーさんの本業での落とし込みの目的は営業マンの「やる気・動機づけ」「社会の目でものをみる眼線・気づき」の醸成。
リコー販売では10件訪問して1件成約がとれればいいところ、お客さんからいつもいやな話ばかり聞かされる。
「エコひいき」をやることによって得たことは、協力したボランチィア団体から「ありがとう、ありがとう」と言って大変に喜ばれる。環境保全で地域に協力すると同時に「自分たちが胸を張ってお客さんを訪問できるようになった」ことだそうです。
中には、このことが縁で成約に結び付いた案件もあるそうです。

エコひいきの仕組みは、次のようになっている。
最初に営業マンが営業活動中に環境保全についてお話をする、納得したら「エコカード」にサインしてもらう。エコカード1枚が1点。
200点たまったら、よくやっていて自分たちも参加できそうなNPO団体に20万円を寄付すると同時に、自分達も活動に参加する。

Eco_hiiki

出典 ECO中部ホームページ・ライブラリー

石川リコーでは、昨年は「大呑地区グリーンツーリズム」、今年は「地球の友・金沢」「金沢エコクラブ」にそれぞれ20万円寄付すると同時に活動にも参加した。
昨年の七尾大呑地区の棚田再生(上図右の写真)には、社員90名中60名以上が参加し地域の人と一緒に汗を流した。地元のテレビでも紹介され知名度向上にも役立ったそうです。

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