サービス業の本業エコ
以前より、ISO14001は「本業に生かすマネジメントシステムに落とし込み、環境活動を活発にすることが大切である」と言われており、2004年改訂では、特にそのことが強調されるような文面に変更された。
少し古くなるが、日経エコロジーが2006年3月にISO14001の認証取得済みの会社300社に対して「本業での環境負荷低減に効果を上げているか」をアンケートしたところ、「成果を上げている」と答えた事業所は製造・エネルギーでは約4割、流通・外食・商社では約2割であった。
まだまだ、紙・ごみ・電気・水が中心で本業での環境負荷の低減にまでは至っていない。
製造業の本業での環境負荷低減は
「生産能率の向上によるコストの低減」「グリーンマーケッング(環境を配慮した開発・販売)」を推進していくと自然と環境負荷が低減される。
このことは、先のブログ「生産能率の向上と二酸化炭素排出量削減の関係」で紹介させていただいた。
しかし、サービス業となると中々難しい。
よくある例としては、商社・販売店などで仕入れ先と連携して「製品アセスメント委員会」を発足させ、仕入れ先メーカーを巻き込んだグリーン購買を行うという活動である。
これは、確かに本業エコである。
しかし、その実行部門は購買部門であって、全社としての本業エコにまでは至っていない。
日経エコロジー2007年1月号には、学習研究社が「貴社の環境広報活動を学研がお手伝いします」パンフレットを発行し、学研の雑誌とのタイアップ広告、企業用小冊子の発行、ウエブ作成など本業の中で支援活動を行っている事例が紹介されていた。
これは、成功例のひとつだろう。
昨日、北陸経営品質フォーラムで石川リコーさんより、リコー中部経営企画室の竹下氏をお招きして「エコひいき」というリコー中部の販売業における本業エコの事例を紹介していただいた。
これもなかなかユニークな活動ですね。
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