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2007.11.20

事業継続マネジメント(BCM)

最近、事業継続マネジメント(BCM、Business Continuity Management)が注目されているようです。
BCMの代表的な規格では英国のBS 25999がある。
昨年11月、ベストプラクティスを紹介したPART1が発行されている。
また、英国ではすでにパイロット企業を対象にしたBS 25999-2の審査が始まっており,今月(11月)には、監査可能な事業継続マネジメントシステムのフレームワークを提供するBS 25999 PART2が発行されるようです。
BSIのホームページをみると英国BSのBCM規格の紹介がされています。

なぜ、BCMが注目されるかというと、日本は地震国であること。
平成19年7月16日の新潟県中越沖地震(M6.8)でも、想定地震をM6.5以下としていた刈羽崎原発の防災・危機管理態勢が問題となり、柏崎市長より業務停止命令が出される事態に発展した。
また、柏崎にあるリケンの工場が被災し、自動車メーカー全てが数日間操業停止に追い込まれてしまいました。現在に社会はサプライチェーンという危ういバランスの上に成り立っており、どこかが止まるといたるところに大きな影響を生じるということでしょうか。

11月15日北陸経営品質フォーラムでは、講師に新潟富士ゼロックス製造株式会社 経営革新推進室小川 義広氏をお招きし、『中越沖地震からの復興活動とその教訓』と題して講演を聴かせていただきまいた。

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2007.11.06

古紙100%は環境にやさしくない?その2

前回のブログ「古紙100%は環境にやさしくない?」について日本製紙様へ内容確認を依頼した所、日本製紙環境安全部より、このブログの最下欄に掲載の大変丁寧な返答がありました。また、古紙100%配合廃止について記載した日本製紙CSR室発行の「紙季折々」を送っていただきました。

「紙季折々」では、古紙は大変貴重な資源であることや、海外植林を積極的に進め、そこからバージン紙の原料を調達すること、また2008年までに国内外のすべての自社植林地で森林認証を取得することが紹介されていました。

どうもありがとうございます。

しかし、地球温暖化の影響では、先の私のブログの掲載記事と同じグラフで「バージン紙は古紙100%品に比べると二酸化炭素排出量が3分の2となっており、温暖化に与える影響が少ないと見て取れます」と断定されています。

私は、ここのところの見解が異なっている。
「日本製紙のループ内で二酸化炭素排出量を算出すれば、そのような結論になるかも知れませんが、製紙業全体の原料調達の問題、紙の消費者の意識への影響を考えれば、古紙100%の方が二酸化炭素排出量が少ない。」
ということを言っている訳です。

「古紙は貴重な資源であるし、リサイクルすることでバージン紙に比べて生産段階の二酸化炭素排出量は多いが、廃棄段階までを含めた二酸化炭素排出量は少ない。しかし、古紙100%は資源・エネルギーを余分に使い無駄が多いので、最適な配合率にする。」
と説明していただければ納得できたと思います。

日本製紙様のような説明ですと、古紙100%をやめた本当の理由はコストの問題ではなかったか。そのことが言いにくいので、二酸化炭素排出量にすり変えて説明をされた。
消費者を騙しているのではないか? という風にも受け取れます。

なぜそう考えるかというと、古紙100%にこだわると、歩留まりが悪くなり、漂白のために余分のエネルギーが必要になり大幅なコストアップとなる。
加えて、最近の原油高、経済発展の進む中国などで古紙需要が高まり輸出量の増加などで昨秋から古紙価格が急上昇している(新聞紙古紙を例に取ると9円→14円になっている)。これらのコストを消費者に付け替える訳にはいかないので、古紙100%を断念した。
と推測されます。
現に、今年に入って日本製紙も王子製紙も減益、株価は急降下している。
だから、そんなことを言っているのではないか?

消費者の立場からは、
環境とコストのバランスが必要で、古紙100%にこだわれば価格が上がるということであれば、古紙70%で結構ということになる。

もう少し、全体的な影響を考慮した説明をしていただきたかったですね。

以下は日本製紙様からの返答です。

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2007.11.03

アジア アクションラーニング フォーラムに参加しました

Rimg005211月2日、スペースアルファ神戸で開催されたアジアアクションラーニングフォーラムに参加しました。

アクションラーニングは、グループで現実の問題に対処し、その解決策を立案・実施していく過程で生じる、実際の行動とそのリフレクション(内省)を通じて、個人、そしてグループ・組織の学習する力を養成するチーム学習法です。
内容の詳細は、NPO法人日本アクションラーニング協会のホームページを見てください。

私は、この協会のメンバーズでアクションラーニングコーチです。

当日の参加者は約50名、実は1日、2日の両日行われていたのですが、1日は通訳なしで英語が分らないので通訳の入っている2日のみ参加しました。

フォーラムでは、ジョージワシントン大学のマイケル・J・マコード教授(アメリカでアクションラーニングを研究し、アクションラーニングGIALメソッドを開発者)の基調講演と、2日間で9件の事例発表がありました。

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