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2007.10.27

新エネルギー利用見学会

Eco_r002昨日は石川県地球温暖化活動推進員研修で「新エネルギー利用と実際」に参加させていただきました。
参加者は約30名、朝8時10分金沢県民エコステーションを出発、バスで現地に向かう。

1番目の訪問先は「小規模ダム水力発電所」
白山市西町の七ケ用水発電所に向かう。

Eco_hatudensyo七ケ用水発電所は周りを田圃を囲まれている。手取川の上流域から、加賀平野の田圃に水を配る分水口の近くにある。
ここから分流して海岸線まで七ケ所の用水に水を配る。
もともとあった用水の傾斜を利用したもので落差は5M。
外から見ると集会所のように見えるが、スペースのほとんどは流れてくるゴミを取ることに使われているようだ。
発電能力は1,000kwhであるが、手取川から取る取水量が加賀平野の稲作の必要量によって違うので、実際はその半分程度とのことである。
Eco_r0015総工費は37億円(内発電所関連約15億円)で、その殆どが国のRPS事業と県からの補助で、土地改良区が払った費用は4億円である。
発電した電力は北陸電力に10円/kwで売電しており、その収益が、年4千万円とのことなので、投資回収年を計算すると
 全体で90年(発電所関連のみでは40年)、土地改良区の支払った費用でみると10年となる。
「投資回収年が悪いなあ!」と感じたが、売電10円/kwというのは、少し安すぎる。
原油価格は、1998年に1バーレル14ドルだったのが、現在90バーレル、わずか10年間足らずで6倍以上にもなっている。原油はピークオイルを過ぎ、長期的な見方では更に上昇するということだから、こんな近視眼的な投資回収年の計算自体意味をなさず、20年後に再評価すると、大変良い投資だったということになるかも知れまんね。

2番目の訪問先は「廃食油を利用したバイオディーゼルの精製・販売」
 小松市安宅新町の日本鉱油さん
Eco_r0031テント貼りの建屋の中に精製装置がある。
飲食店等から集めた廃食油を右の装置に入れる。廃食油230Lを装置に入れると7時間で200Lのバイオディーゼルができるそうだ。
なお、BDFというのは、現在話題になっているバイオ燃料エタノールとは関係ありません。
ここでできたバイオディーゼル(BDF)は100円/Lで販売しているそうだ。
販売先は、土木現場の重機、耕運機等であるが、一般ディーゼル車にも使用できる。
しかし、最新のコモンレール方式のディ-ゼルエンジンでは、目つまりを起こす可能性がありお勧めできないとのこと。

BDFは、燃費が軽油以上だとのこと。CO2排出についてはカーボンニュートラルでカウントされない、Noxが発生せず、環境によい。
ただ、集めた油の出どころで匂いがする。焼き肉店からの廃食油は焼き肉の匂い、ゴマ油のてんぷらの廃食油はゴマの匂いがする。
問題点は、植物性油のため酸化すること。食用油を使用後すぐに精製して燃料として使用する限りは何ら問題はないが、半年以上使わないで放置しておくと酸化してしまうこと。
また、現在の廃棄物処理法では廃食油は産業廃棄物となるため、精製業者が処理費用をいただくことができない、飲食店等から5円/Lで買い取っているとのことでした。
 
ちなみに、この精製装置は幾らか聞いた所、一千?百万円とのことでした。

次の訪問先は「流域下水道終末処理場の消化ガス発電施設」
 石川県大聖寺川浄化センター
同センターが日本最初に、終末処理の消化ガスを用いて、マイクロガスタービン発電を導入した。
Eco_gasi
終末処理場はかなり広いが、ガスタービンは意外に小さな施設で、発電量も少ない。
30kwの発電機2基が取り付けられている。
消化ガス発電は、経済性が高いということだったが、投資回収年がいくらなのか聞き洩らしました。この処理場で使用される電気の15%が、この発電機で発電される電気でまかなわれるそうだ。
Eco_r0046では、終末処理場でどこでそんなに電気を使っているかというと、下水を酵母菌で浄化するときに下から空気を入れるエヤーレーション装置です。
写真が、その装置のモーター部分です。
私が試算すると、この処理場では約200戸分の電力を使っていますね。

目に見えないところで色々と電気を使っているのですね。
これじゃ、地球が悲鳴を上げるのも無理はない。

一通りの見学が終わって、金沢の県民エコステーションの帰ったのは午後5時でした。
皆さん、ご苦労様でした。

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