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2007.09.29

家庭における省エネ意識の現状

地球温暖化防止に関して、家庭部門と業務部門の二酸化炭素排出量が継続的に増加している。
全国的にその対策が進められつつあるようですが、石川県では、その啓蒙のため「県民エコライフ大作戦」という活動をしている。

その内容は、9月10日(月)~9月16日(日)の一週間、省エネ9項目、省資源7項目の取り組み項目を各人(各家庭)が、実施したかどうか ○ をつけ、その結果から二酸化炭素を何グラム削減したかを集計し、県のエコライフ大作戦事務局に報告公表するという企画である。

私は、たまたま地球温暖化防止推進員をさせてもらっているので、8月中旬、その活動への参加を地域の事業所や家庭に呼びかけてほしい、という依頼がきた。

ISOのコンサルやEA21の審査をさせていただいて、昨年まだ参加されていない事業所様37社に依頼状を出した。
その後、仕事の関係で依頼状を出した会社3社を訪れた時に確認すると、どの会社でも「エコライフ大作戦参加事業所」というポスターを貼ってあり、実施されている様子が伺えた。
予想以上で、これらの事業所様はISO14001やEA21の認証取得事業所が殆どで、もともと環境への意識も高いのだろう、と感心とともに嬉しく思いました。

ところで、自分の町内の各家庭へはどうしようか。
自分の町内は40年ほど前に造成された主として勤労者が中心の団地である。
以前は子どもも多く、町内会活動も盛んであったが、今は高齢者中心の団地となり町内会活動もあまり盛んではない。
自分自身も、町内会活動に余り熱心ではなく、役員もしていない。
(=_=) 町内の皆さん、どうもすみません。

どうしたものかと思案した末、町内の環境委員の方に事情を説明し、町内会で実施するよう取り計らってほしいと依頼した所、町内で協力してもらえることになった。

実際やってみたところ、その回収率が大変悪く、その内容にも?? という現状が浮かび上がった。

現在のエネルギーシステムは
「勤勉な供給者が、怠惰な消費者を養成しているようなもの。電気やガスの供給が非常に巨大なシステムゆえに、一人ひとりの市民の理解が及ぶ範囲を超えてしまい、スイッチの向こうで何が起きているのか、全く分かっていない。」
という表現がありますが、その通りと実感しました。
いや~、これは自分の家庭を含めての実感です。

以下は自分の町内の実施結果の分析です。

 
依頼方法
 ・町内会長名で各戸へ配布し、記入結果を温暖化防止推進員宅(自分の家)のボックスに投函してもらった。

集計結果
 ・配布数 130
 ・回収数  20 (記名15、無記名5)
 ・回収率  15%
 ・二酸化炭素削減量合計 107kg(一週間合計)

反省点
 回収率が大変悪い

 推定原因
 ・実施が面倒であまり関心がない。
 ・無記名が多いことから考えると、記名で集計することに抵抗があった。
 ・回収方法として、個人宅に持参する方法に抵抗があった。
 ・配布したのが8月末で開始が9月10日で、その間に忘れてしまった

項目別 実施状況(提出したいただいた人20件の内訳)

・テレビなどの電気製品で主電源を切る、エヤコンを適温にする、エコドライブ、お風呂はまとめて入る、シャンプー・洗剤などは詰め替え製品を買う といった項目は効果が大きいが、十分実施されていない。

Ecolife01
1)テレビなど電気製品では主電源を切った(250g)

  やっている人とやっていない人に分かれる
 
Ecolife02
2)人のいない部屋の照明をこまめに消した(23g)
 
  ほとんどの人が実施している
 
Ecolife03
3)エヤコンを適温に設定した(97g)
 
 やっている人とやっていない人に分かれる

Ecolife04
4)自動車を使わず、バス、自転車、徒歩で出かけた(330g)
 
 これは、交通手段がないので無理
 
Ecolife05
5)自動車を運転するときはふんわりアクセルを心がけた(280g)
 
  やっている人とやっていない人に分かれる
 
Ecolife06
6)お風呂は冷めないうちに続けて入った(126g)
 
  家族構成で難しい家庭もある?
 
Ecolife07
7)カーテン、ブラインド、よしづを使って直射日光を避けた(30g)
 
  これはよくやっている
 
Ecolife08
8)冷蔵庫の扉を開け放さず、すぐに閉めた(18g)
 
 これもよくやっている
 
Ecolife09
9)食材を買うときは地元の食材を選んで買った(39g)
 
 やっている人とやっていない人に分かれる
 
Ecolife10
10)マイバッグなどで買い物をし、レジ袋をもらわなかった(48g)
 
 やっている人とやっていない人に分かれる
 
Ecolife11
11)風呂の残り湯を洗濯に使った(30g)
 
  ほとんどの人がやっていない
 
Ecolife12
12)市や町のルールに従って資源ごみを分けて出した(115g)
 
  これは守っていないというのではなく該当日が、ごみを出す日ではなかった、という意味に理解します。
 
Ecolife13
13)シャンプー、洗剤などは詰め替え製品を買った(140g)
 
  やっている人とやっていない人に分かれる
 
Ecolife14
14)トイレットペーパーや文房具などはリサイクル製品を選んで買った(23g)
 
  これはあまりやっていない
 
Ecolife15
15)水を流し放しにしなかった(28g)
 
  これもよくやっている
 
Ecolife16
16)ご飯やおかずを残さず食べた(16g)
 
  これもよくやっている

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コメント

はじめまして。ピザテンフォーのyutakakrlsonです。ピザテンフォーでは地球温暖化への対応策として紙のピザボックスそのものをなくす運動を展開中です。宅配ピザでこうした試みをしているのはテンフォーだけです。
詳細は以下のURLをご覧下さい。
http://yutakarlson.blogspot.com/2007/08/blog-post_18.html
環境問題の落とし穴と、環境映画のご紹介も掲載しました。詳細は以下のURLをご覧ください。
http://yutakarlson.blogspot.com/2007/09/blog-post_24.html
家庭の意識調査だけではなく、企業の意識調査もすると面白いと思います。

投稿: yutakarlson | 2007.09.29 16:56

yutakakrlsonさん
コメントありがとうございます。
ホームページ見ましたが、皿のピザは環境にもよく、また、おいしそうですね。

投稿: がまがえる | 2007.09.29 18:44

この記事へのコメントは終了しました。

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