« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »

2007.08.29

コマツ金沢工場見学会

北陸経営品質フォーラムの月例会で今年2月に稼動したコマツ金沢工場を見学した。
参加者は40名程度。
コマツOBではあるが、金沢工場を見るのは初めてである。
Dsc05220 右の写真は、産業機械(大型プレス)工場の全景である。この、すぐ近くに大型建設機械の工場も建設が予定されている。
コマツがこの地に工場を建設したのは、石川県が工場のすぐ横に3万トンの貨物船を接岸できる埠頭を用意したことで、物流コストを大幅に減らせることが第一の動機であるとのこと。
工場は全長200mで、トヨタ自動車向け等の自動車のボディなどの大型プレスを4スパンのライン方式で生産している。現在の生産状況は月産11台とのこと。
先ず、入ってビックリしたのは工場が完全密閉式になっていること。お菓子の製造工場では、このような建て屋になっているのを見かけたことがあるが、1,000トン近い重量物の生産工場がこのような造りになってるのを見たのは初めてである。
工場全景は蒲鉾型の建て屋になっているが、この建て屋は2重シャッターの断熱建築になっていて、中の空気も潮風を入れるのではなく内部循環式になっている。
これは、塩害の防止と精度保証のための準恒温室が目的だそうだ。
工場内100箇所以上に子メータを装着して、省エネ管理をしている。
生産ラインは自動化されていて人がまばら、人員は2交代延べ50人だそうである。

敷地の割には人が少ないと感じる。石川県が鳴り物入りで誘致した割には雇用創出にどれだけ効果があるのだろうか?? この工場だけを考えると疑問だが、下請けまで考えると効果があるのかも知れない。
この次に建設機械工場が大阪から当地に移転ということになれば地方の活性化という意味で貢献するのかも知れない、とひとりで納得する。
一方環境という面からは、陸から海への物流コストの削減や省エネ、製品の性能向上等で製品(プレス)当たりの炭酸ガス量は相当に削減できたように感じる。
この点について、数値で説明していただけると税金を納めた側として納得できたのだろうが、具体的な説明がなかったのが残念でした。

続きを読む "コマツ金沢工場見学会"

| | コメント (0)

2007.08.17

環境負荷の自己チェック

Fuka_blance_3 右図は物質の全体的な流れと環境影響との関連を示したものです。
 
環境負荷とは、人(事業所)が環境に与える負担のことですが、これをインプット、アウトプットに分けてバランス表示したものをマテリアル・バランスという。
 
EA21では、活動のはじめに環境省「事業者の環境パフォーマンス指標ガイドライン」に基いて環境負荷の自己チェックを行なうことになっているおり、Excelによる集計プログラムが用意されている。
このプログラムを全て集計すると、自社の活動におけるマテリアル・バランスを把握できるようになっている。
製品開発を行なっている中堅メーカーでは、更にLCA等により製品まで含めたマテリアル・バランスを把握すること望ましいし、実際にはそのように行なわれている。

しかし、EA21は主として小規模事業者を対象にしており、マテリアル・バランスまでは求めていないが、最初に自社の環境改善活動に関連する負荷を自己チェックすることを要求している。
これまでの私の経験では、負荷の自己チェックを行なうにはある程度の専門知識が必要で初めて活動を開始する小規模事業所では戸惑っている状況に出会うことがある。

自力で自己チェックを行なっている事業者様向けに、私がEA21のコンサルをする時に使用している解説スライドを公開します。
なお、この内容は、ISO14001の初期レビューにも役立つものです。

Excelのよる自己チェックプログラムと対比して、ご覧下さい。

 ⇒ Excel による環境負荷の自己チェックプログラム(EA21中央事務局)

 ⇒ 環境負荷の自己チェック方法の解説

| | コメント (0)

2007.08.13

県民環境講座

Dsc05111 環境カウンセラーの関係で、今年より石川県の地球温暖化防止推進員になっている。
この程「県民環境講座」が開催され、その案内がきたので参加した。
2会場に分かれて開催されているが、今回の参加者は30名程度

全部で4講座あるが、今日はうち
1)「地球温暖化と大気の汚れ」測定する、体感する、理解する)
2)「地球環境時代に対応したグリーン住宅」

最初の講座は三重県四日市で永年、小学生高学年の環境教育に取り組んでこられた環境カウンセラーの矢口講師。
アイスブレークから、子どもにどのように話をしたら興味を持ってもらえるかという説明の仕方の仕方について解説があった。

続きを読む "県民環境講座"

| | コメント (0)

2007.08.09

私の喜びがあなたの喜び

今日の話はISO9001の顧客満足でもあり、経営品質の顧客志向に関する話でもあります。

日本経営品質協議会のアセッサーマガジン2007年夏号に、「Dr.テラ(財団法人社会経済生産性本部 主席コンサルタント)のアタマの本棚」にベッツィー・サンダースの著書の紹介と、その後「お客様の喜びは私の喜び」から「私の喜びがあなたの喜び」に考えが変わって行った経緯が述べられていた。

私はまだ、この本を読んでいかかったので、早速ベッツィー・サンダース筆「お客様の喜びは私の喜び」「サービスが伝説になる時」を買って読んでみた。
内容は、「サーバントリーダーシップ」「エンパワーメント」「ビジョンの共有」「トップがビジョンの達成を日頃の行動で現す」などサービス業の経営品質の指南書そのものです。

サービス業では、商品を売っているのではなく喜びを得っているのだから、現場第一線のスタッフがお客さんの気持ちをくみとりサービスすることが成功の秘訣なのだろう。

しかし、Dr.テラは、これをそのまま真似てもうまく行かないといっている。

続きを読む "私の喜びがあなたの喜び"

| | コメント (0)

2007.08.04

WRG(廃棄物・リサイクルガバナンス)登録制度

先月、当事務所のメルマガ「nsweb通信」7月号を読んでいただいた先輩環境カウンセラー埼玉県の○倉様より"廃棄物・リサイクルガバナンス"の情報をいただきましたので紹介します。

Wrg
  廃棄物・リサイクルガバナンスの実践(出展:経済産業省3R政策のページ)

廃棄物・リサイクルガバナンスとは、単なる不法投棄対策として構築するものに留まらず、ものの調達段階から最終処分・リサイクルといった各段階に至るサプライチェーンの流れを企業が責任をもって「統治」=ガバナンスする、という意味だそうです。

そして、その認証登録・支援制度が今年度から開始された。

続きを読む "WRG(廃棄物・リサイクルガバナンス)登録制度"

| | コメント (0)

« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »