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2007.06.26

ISO9001とISO14001のシステムの基本的な違い

先にISO9001の認証取得をされた組織が、次にISO14001に取りかかるときよく勘違いされることがあります。
「ISO9001の経験から、ISO14001も認証取得するには手順書を作ればよいんだ」と思い込んでおられる。
先日も数年前にISO9001の認証取得済みの企業様にISO14001の追加認証取得のお手伝いをしたのですが、こちらは分かっていただいていると思っていたが、中々進まないのでよく見ると、自分のISO9001の経験を元にISO14001を理解されていることが原因であることが分かった。

私は、これまでISO9001の認証取得済みの企業様のISO14001の認証取得を数社お手伝いさせてもらいましたが、どの会社でも程度の差はあるが同じ傾向があるように感じます。

ISO9001では、マネジメントシステムの有効性の継続的改善を求めていますが、ISO14001の継続的改善では“有効性”という言葉は入っていません。
また「継続的改善」という用語の定義も以下のように異なっています。
 ISO9000 3.2.13 継続的改善:要求事項を満たす能力を高めるために繰り返し行われる活動。
 ISO14001 用語3.2 継続的改善:組織の環境方針と整合して全体的な環境パフォーマンスの改善を達成するために環境マネジメントシステムを向上させる繰り返しの活動。

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2007.06.18

省エネ運転教育の教材

私の車は旧型プリウスで購入してから7年3ケ月、走行距離は 147,700km になる。
以前は余り燃費を気にせず運転していかが、昨年秋ごろからエコドライブを心がけて運転している。
Nenpi右のグラフは最近の燃費を示したものですが、左端の19.5km/Lのときは定速運転に相当気をつけたデータです。
その後は、エコドライブに気をつけてははいる神経を集中するようなことまではやっていない。大体、冬は17km/L、春・秋は19km/Lといったところですね。
冬に燃費が落ちるのはスノータイヤに履き替えていることと、暖房をつけて走っていることが原因です。

省エネルギーセンターのホームページには、エコドライブ技術
 ・ふんわりスタート
 ・定速運転
 ・停止時のアクセルオフ
 ・アイドリングストップ
の具体的が運転技術がDVD付きで紹介されている。
これをキチンとやれば2割は燃費が改善される。

社員教育に活用されてはいかがでしょうか。
 ⇒ スマート・ドライブDVD
 ⇒ アイドリング・ストップDVD

インターネット画面は、縮小版になっていますが拡大で見ることもできます。
また、自分のパソコンにダウンロードして再生することもできます。手順はこのページの最後の部分を見て下さい。

DVDを見た後に、スマートドライブのパンフレットを見ると更に効果的ですね。
 ⇒ スマート・ドライブパンフレット

同じようなDVDが環境省チーム・マイナス6%のホームページにもあります。
 ⇒ 環境省チーム・マイナス6%のエコドライブのDVD

事業所が活用する場合は内容的に省エネルギーセンターのDVDの方がよいように思います。
以下はホームページ上の縮小DVDを全画面 又は 自分のパソコンにダウウンロードする方法です。

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2007.06.11

プロセスアプローチ監査

プロセスアプローチ監査というのは、分かったようで分かりにくい。
最近感じたことであるがプロセスアプローチには3つの段階があり、監査の方法もこの段階に合わせて変えていかなければならない。

プロセスアプローチの段階
(1)組織のプロセスの明確化
    ・・・顧客要求事項及び組織の目的に合った横断的な業務の流れを作る
(2)特定したプロセスの計画・運用・分析・処置
    ・・・起こりうる不適合を始めから予測してプロセスの計画を立てることと、
       プロセスのPDCA
(3)プロセスのブレーク・スルー
    ・・・専門家によるプロセス監査

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2007.06.07

温暖化対策と原子力の利用

今日はサミットでの地球温暖化対策のニュースでばかり。
報道されたニュースによると、阿部首相は「日本が得意とする革新的技術で温暖化対策で世界をリードする」といっているがその中味は、火力発電施設などから出るCO2を地下や海底に固定する二酸化炭素回収・貯留(CCS)と、原子力発電のことらしい。

6月1日に閣議決定された「21世紀環境立国戦略」を見ると、次のような記述がある。

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2007.06.01

意欲的な温暖化ガス排出量削減目標

3月21のプログ「日本は温暖化ガスを70%削減できる」で「脱温暖化2050プロジェクトチーム」により2050年に1990年比70%削減の可能性という報告が出ていることを紹介しました。

京都議定書の2010年の6%削減が困難だというのに、なぜ70%もの削減が可能なのだろうか、素直に考えると疑問がわく。

報告書では、低炭素エネルギー源の適切な選択とエネルギー効率の改善の組み合わせで、CO2排出量70%削減が図られると報告されている。

この疑問の最大の要因は「時間」にある。

簡単に言えば、例えば40~50年の時間があれば、一般家庭で使用されている家電製品はすべて、現在市販されている最高効率の製品(トップランナー製品)を上回る省エネルギー型の機器に置き換わっているに違いない。住宅の構造も、現時点では普及が遅れているが、高断熱高気密の省エネルギー住宅のストックが過半を占めているはずだ。加えて、CO2フリーな再生可能エネルギーや原子力の比重が一層高まることも想像に難くない。このようなことが想定されているからだろう。

それならば、事業者や私たちひとりひとりがこの転換を早くやればよい。

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