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2007.04.13

環境負荷と環境目標の関係

ISO14001のエコアクション21の審査の際に、「環境負荷の値をそのまま、環境目標として設定する。やってみると、環境パフォーマンスの改善活動の結果が評価できず、PDCAがまわらない。」というケースに良く出会う。
このような場合の私の所見(処方箋)を紹介します。

先ず用語の定義ですが
環境負荷:
 人(組織)が環境に与える負担のこと(環境省の定義)
環境パフォーマンス:
 組織の環境側面についてのその組織のマネジメントの測定可能な結果(ISO14001 3.10)
環境目的:
 組織が達成を目指して自ら設定する、環境方針と整合する全般的な到達点(ISO14001 3.9)〔エコアクション21では、これを中期目標と表現している。〕
環境目標:環境目的から導かれ、その目標を設定するために目的に合わせて設定される詳細な環境パフォーマンスの要求事項で、組織に適用されるもの(ISO14001 3.12)

この定義からも分かるように、環境負荷と環境目標は適用目的が違っています。

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2007.04.03

モノづくりと外国人労働者

最近、ISOコンサルや研修で北陸3県内の中小製造業を訪れると、程度の差があるが、どの企業でもブラジル・ペルーからの労働者や中国・ベトナムからの研修生に出会う。

コスト競争力や若い日本人技能労働者人の不足を考慮すると日本の生産現場では外国人の受入はもはや避けて通れない問題となってしまったようです。
また、外国人労働者が多くなると、日本人が外国人に作業を指示すると言う形体では十分な品質や効率が得られない。
「労働者」というのではなくて、もはや「社員」として扱わなければならない。

日経ビジネス3月26号に、この問題が取り上げられている。

 ⇒ 『トヨタ「世界最強への格闘」モノづくり編』
 (著作権の関係で印刷不可にしてあります。必要な方は日経BP社より購入下さい)

トヨタ自動車の2次下請け企業の光精工は全従業員の47%(297人)が外国人労働者である。
この工場では15人~20人の従業員を統括する班長には既に5人の外国人が就いている。
外国人が外国人を指導する姿が当たり前になりつつあるそうです。

私が訪れた北陸3県内の中小製造業では、まだこのような段階にまで進んでいないようでした。
しかし、企業経営者は腹をくくって、この段階への対応に取り組まなければ中国や韓国の企業に負けてしまうのではないかと危惧されます。

では、どのようにしたらよいか。
5S活動は、仕事の基本をしっかり身につけさせるための基盤づくりに欠かせません。
先ずは、5S活動から入るのが一番よいのではないかと思っています。

PHP研究所では、このような状況を考慮して、日本語・英語・中国語・ポルトガル語での5S教育ができる5Sの実践教育用DVDビデオが発売されている。

このような教材を全社でご活用するのも、一つの方法ではないかと思います。

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