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2007.03.30

EMSでの塩化ビニールの取り扱い

5年ほど前は、「塩化ビニールは燃やすとダイキシンが発生する」「塩ビ製造過程で添加するフタル酸エステルが環境ホルモン作用を起す疑いがある」ということで環境に悪い材料とされてきました。
一方、塩化ビニールは安くて耐久性があり省エネ性能もよいという相反するメリットがあります。

私がコンサルで訪問した車イス製造会社でもシートに塩ビを使っていて他の材料に切り替えようとするとコストが合わない。
フイルムヒーターを開発・生産している会社でも同じ問題で苦慮しておられた。
また、建設会社を訪れると器材倉庫に保管されている水道管などは殆ど塩ビである。

ところが、ここにきて風向きが変わったようです。

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2007.03.24

「学習する組織」入門セミナー(金沢)のご紹介

学習する組織(ラーニング・オーガニゼーション)というは、ピーター・センゲ氏の著書『最強組織の法則』が元祖ともいわれています。
このブログ”コーヒー・ブレーク”のカテゴリー「k 学習する組織」でも、その概要を紹介させていただいています。
この「学習する組織」のブログは、2005年秋と2006年春の2回、日本経営品質協議会が日本に広めようとJQAA夜間大学で「学習する組織」のセミナー開催されました。
私は、その2006年春のセミナーに参加し、その後に紹介したブログを書きました。

「学習する組織」は米国では、相当普及しているそうです。

環境ジャーナリストの枝廣さんが、2006年6月ワシントンで開催されたWBCSD後援の「ビジネスと持続可能な開発会議」に参加された後メルマガNo.1217「米国出張の所感」で、次のようなことを述べられている。
 

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2007.03.21

日本は温暖化ガスを70%削減できる

気候の安定のためには、世界の温室効果ガス排出を2050年までに現在の50%(先進国は70%)削減しなければならない、ということが各国の温暖化対策の共通的な認識となりつつあるそうです。

――――<日経エコロジー4月号「環境トレンドレポート」より>――――――
現在、気温の上昇を2℃までに抑えるため、2050年の排出量を50%削減して温暖化ガス濃度を450ppmで安定化させることが、各国の温暖化対策の1つの目安になっている。だが、現状では、自然吸収量は31億t(炭素換算)に対し、人為的排出量は72億tに上り、57%の削減が必要になっている。
 それだけではない。今回のIPCCの報告では、炭素循環フィードバックが生じるとの知見が新たに示された。温暖化が進むと土壌温度が上昇してCO2を排出しやすくなったり、海洋が取り込むCO2の量が低下したりして、さらに温暖化は加速するという現象を指す。つまり、57%の削減でも間に合わないということだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

日本は京都議定書で1990年に対し2012年までに6%削減を約束しているが、現状は8%増加、そんなことができるのか、と思う人が多いと思います。

話が前後しますが、2月15日、地球環境研究総合推進費戦略的研究プロジェクト「脱温暖化2050プロジェクト」の中間報告で「達成可能である」という報告が出ましたね。

2050pr

上の図は、報告書の一部を抜粋したものです。
シナリオA:
 一人当たりGNP成長率2%、規制緩和が促進され技術進歩早い
シナリオB:
 一人当たりGNP成長率1%、適度の規制された市場ルールが浸透し技術進歩はシナリオAほど早くない

以下は結論の概要です

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2007.03.15

エコアクション21研修会

今日は石川県環境政策課の依頼でエコアクション21研修会の講師をさせていただきました。

場所は石川県地場産業振興センター、時間は午後2時から6時まで
最初に私が「エコアクション21の取組について」90分説明、その後「事例発表」として(株)植宗園の植村専務に30分話をしていただいた。

 ⇒ 説明用スライド「エコアクション21の取組み」(pdf変換)

昨年金沢商工会議所が開催した研修会(私が講師をした訳ではないが)の参加者は約40名だったので、今年の参加者もそんなものかなと思っていたところ、なんと150名が参加された。

やはり、このところハリケーンや暖冬など地球環境問題につての認識が高まってきたことによるものでしょうか?

説明の後、5分ほど質疑応答の時間を取ったのだが、そのときは質問はでなかったが研修会終了後2~3人の方より個人的に質問を受けた。
やはり、これほどの人数になると質問しにくいということなのか。

私としては、わかってもらたのかどうか心配で、後で知り合いの参加者に電話で
「どうだった。分かってもらえたかな」
ど聞いてみたところ、
「説明はよくわかったよ、でも参加した人は本当にやるなんでしょうか?」
と逆に質問を受けた。

同業者組合を通して、石川県からの案内がきたので「どんなものか一応聞いてみよう」ということで参加された方もおられたかもしれまんね。

この中の何社が実際に取り組んでもらえるか、期待と心配が入り混じった気持ちです。

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2007.03.10

マニフェスト(産廃)の流れを勉強する

2月以降数社のエコアクション21の更新審査をさせていただいた。
その時に産業廃棄物管理票(マニフェスト)の管理について気になることがあった。

マニフェストは、産業廃棄物の排出事業者がそれぞれの委託処理後に、排出事業者が各業者から処理終了を記載したマニフェストを受取ることで、委託内容どおりに廃棄物が処理されたことを確認する。これによって、不適正な処理による環境汚染や社会問題となっている不法投棄を未然に防ぐことを目的にしている。
そのため産業廃棄物処理法では、排出事業者に以下のような義務を規定している。

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