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2006.04.21

造園業の環境マネジメントシステム

今週はエコアクション21で1週間の間に3つの事業所様の現地審査をさせていただきました。
仕事としてかなりきつくて、ブログはしばらくお預けとなってしまいました。(-.-)

何のご縁か分かりませんが、比率として造園業の方の審査が多かったようです。
そこで感じたことですが、造園業の環境マネジメントシステムとは何ですかという疑問です。

エコアクション21では、電気・燃料使用量、廃棄物排出量、水の使用量のデータを把握し環境負荷に換算する、そこからの環境負荷を考慮して改善計画を策定することが必須となっている。
そのために、事業者の方(特に担当者の方)は、このデータの把握と環境目標・活動計画を作ることに殆どの精力を費やしている。

結果的に出来上がったしくみは、何となく重箱の隅をつついているような感じになってしまっている。

先の動物園のEMSでも述べたが、直接的な環境負荷の改善も大切ですが本業を通した環境改善がもっと大切なように感じます。

造園と言う仕事は緑を増やし景観を良くする、また炭酸ガスを吸収する、といったように、仕事そのものが環境保全です。
従って、よい造園工事をする、造園の仕事を増やしていくと言うことが造園事業者様の売上げを伸ばすと同時に環境保全へ貢献して行くことになります。
環境経営システムとは本来そういうもので、燃料・電気・ゴミを減らすと言う活動は、その中の一部分でしかないと思います。
では、どうやってよい工事、造園の仕事を増やしていくかというと、お客さまに喜ばれるよい仕事をすること、よい造園とは何かを地域に知らせること(環境コミュニケーション)が必要で、そのためには造園についての広い知識と技能を上げていくことが必要だと思います。
そこのところをもっとシステムに取り込んでいただくのがよいのではないでしょうか。

例えば、私が勝手に考えた一つ例ですが
 (私は専門家ではないので間違っていたらお許し下さい)
 
①自然の植生にあった造園作りの研究
 以前NHKの造園教室で横浜国大の宮脇先生が「土地にあった自然の植生にあった木を植えれば台風がこようが、地震がこようがびくともしない。農薬もいらない。そのためには、近くの鎮守の森の植生を良く見ることだ」
と言っておられました。
 
②ビオトープ作りの研究
 保育園児、小学生の環境意識を高める庭造りをする。そのためにはどんな方法があり、どのように造園すればよいか。

③都市のヒートアイランド現象防止技術の研究
 最近は、壁面緑化や屋上緑化の造園技術が開発されているようですが、これらの自社技術を開発する。
 
④農薬を使わず虫をとり除く方法(例えば捕殺)の研究

こういった具体的なテーマを決めて、その知識・技能の習得を環境目標に追加していただくことがよいのではないでしょうか。

Mori_1
 宮脇先生のエッセー「森はいのち」 よーそろ2006年夏号より (オンクリックで拡大)

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