二宮金次郎
今日は久しぶりに北陸経営品質フォーラムに参加した。
今月の出席者は少なくて14名
テーマは「二宮尊徳に学ぶ経営哲学」
人材育成コンサルタントの中村さんより
①二宮尊徳を創った時代背景と環境
②基本思想と実践哲学
③同時代の他思想家との違い
について、約2時間に渡り講釈いただいた。
二宮尊徳は、小学校のときみた薪を担いだ銅像、農村改革を行なった篤志家と言った程度しか知らなかったが、聞いてみると、仏教・儒教・神道にたけた思想家であって合理主義者であることがよくわかった。
中庸を尊ぶ思想的でありながら改革者であるということは解ったが、自分にはとてもマネができないようにも感じた。
最後に、講師より各参加者に感想を求められた。
皆さん「大変勉強になった、もっと勉強したい」という称賛の話ばかり。
私自身も大変勉強になったことは事実ですが、自分の番になりつい批判的な言葉を述べてみたくなった。
「二宮尊徳の桜町での改革の経緯は、今で言うと小泉改革の経緯と似ている。
企業では、真似しにくい。
最初に桜町に行って7年間の間は何の改革の成果も挙げることができなかったのは、みんなが改革がよいことは解っているか『改革によって、既得権益の消滅や不利益を被る』ことが感情的な反発を招いたことではなかったのでしょうか。 この辺のところに気がつけばもっと早く手が打てたのではないでしょうか。」
講師の方は、一寸むっとした顔になった。
すみません。
みんな調子のよいことばかり話すので、つい天邪鬼が生じて口がすべってしまった。
でも、こんな批判的な話も一つくらいあった方が、アクセントがついてよいと思いますよ・・・
中村さん、本当にありがとうございました。
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