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2006.02.24

環境負荷の低減とトヨタ生産方式の関係

今日の環境セミナーのブログの続編です。

2件目の講演は、キャノン(株)グローバル環境推進本部の宮崎氏。
話の内容は、キャノンの環境マネジメントへの取組みを環境経営というタイトルで表現されたものだった。
話を聞いていて、環境経営の教科書に書いてある通りのことを忠実に着実に実行していると言う印象を受けた。
内容は、キャノン(株)環境への取組み のページを見ていただくとほぼ網羅されています。

ここでも聞いていて私なりに自分の言いたいことを言っていただいて、嬉しくなったことがあった。

キャノン(株)では、国内生産分の炭酸ガス排出量は、1990年に対して売上高比で97のレベルまで低減している。
その改善方策の最も大きなものは「トヨタ生産方式を学んで『セル生産方式を導入した』ことである」と話された点だ。
・ベルトコンベアの廃止
・スペースの削減 
・自動倉庫の撤去
これらの結果として、資源生産性が上がり、コストの低減とともに環境負荷を低減できた。

実は、私自身、昨日寺井工業団地協同組合の環境委員会のメンバーの方に「環境と経営の両立を目指して」と題して「環境経営」のセミナーをさせていただいた。
そのときに、環境効率性を向上させるにはトヨタ生産方式の導入によるムダとりも有力な方策の一つという話をさせていただいた。
今日はキャノンさんより、その実例を聞かせていただいて"わが意を得たり"と言う気持ちで、ひとりでにやり。

宮崎さん、具体例の紹介 どうもありがとうございました。

でも、こんなことで喜んでいるなんて我ながら少し単純すぎるかも

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オフィスペーパー・リサイクル

今日の午後は、金沢ニューグランドホテルで金沢商工会議所主催の環境セミナーに参加した。

13時30分開始、無料ということもあったのか、150名の席は満席の盛況。

先ず、最初は財団法人古紙再生促進センターの大野次長の講演でした。

話の概要は、半分は古紙再生推進センターの業務内容の紹介で、古紙再生促進センターのホームページに掲載されているので省略します。

話を聞いていて、私は"おや"と感じたことを以下に紹介します。

1.古紙リサイクルの現状
 古紙の回収率は年々上昇し、現在70%までに達したとのこと。ところが、利用は60%止まり、その差10%はどうなっているかと言うと、中国に輸出されている。
古紙リサイクルセンターが心配しているのは、中国では慢性的に古紙が不足しており中国の景気次第で輸出価格が変動する。日本の古紙の価格がこの影響を受けて変動するのではないかということでした。

2.オフィスペーパーのリサイクル窓口
 オフィスペーパーのリサイクルは自治体では引き受けてくれないので、古紙問屋に持っていく必要がある。
ところが運搬トレーの関係で問屋の取扱単位は1トン単位で少量のオフィスペーパーはなかなか取りに来てはくれず、リサイクルが進まない。
そこで、オフィス町内会のような企業有志グループや、一部の意識の高い問屋により回収を頼っている現状である。
オフィスペーパーについて、どこにどんな回収組織があるかは、2004年12月の私のブログ 「ゴミの削減」 で紹介していますので、そちらをご覧ください。

3.シュレッダーにかけたオフィスペーパーのリサイクル
 個人情報保護法の関係で、オフュイスペーパーをリサイクルしたい気持ちはあるのだが、シュレッダーにかけ、廃棄物として処分してしまう会社が増えているようです。
古紙問屋がシュレッダーにかけたペーパーをリサイクル古紙として取り扱ってくれない理由は、シュレッダー古紙に含まれる異物の存在を警戒しているためだそうです。
そこで、シュレッダーを数台用意し、上質紙、コピー用紙、カーボン紙等のように分けてシュレッダーにかけるようにすれば、上質紙、コピー用紙はリサイクルできると言うことでした。
しかし、問屋が、異物が混入しないと確信しないと引き取ってくれないので、行きつけの古紙問屋の責任者の人とよく話しあってください。

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2006.02.19

町をきれいにする条例

14日にあるクライアントより、環境法規制のまとめと環境側面の評価を行なったので見てほしいと依頼を受けた。
ところが、14日・15日出張、16日はEA21の審査で17日まで手がつけられなかった。
17日は、1日かけてじっくり見させてもらった。

やっているうちに、ふと気のついたことであるが、そのクライアントの所在する砺波市や南砺市には「町をきれいにする条例」と言うのがあって、事業者の責務として
・事業者は、空き缶等及び吸い殻等の投げ捨ての防止に関する従業員の意識の啓発を図らなければならない。
・事業所及びその周辺その他事業活動を行う地域において、清掃活動に努めるとともに、環境美化に努めなければならない。
と規定されている。

そこで、私の地元の金沢市や小松市はどうかと調べてみると、似たような条例があるのだが、要求事項がはっきり書いてない。
小松市の「美しいこまつの景観を守り育てるまちづくり条例」では
・ 事業者は,その事業活動の実施に当たっては,専門的知識,経験等を活用し,自らの責任と負担において景観まちづくりに積極的に貢献するよう努めなければならない。
としかなっていない。

ISO14001の法的要求事項を整理するに当って、両方を比較してみると、砺波市や南砺市の条例では遵守すべき要求事項として遵守項目を特定できるが、金沢市や小松市の条例では遵守すべき要求事項として取り上げるには抽象的すぎる。

昨日(18日に)クライアントにお伺いしたとき、その話が出た。
クライアントの部長さん
「これはよい条例ですね。5Sをやれと言われているようなもので、うちはそこを強化する必要があることを感じています。」

そういわれると、私も嬉しくなった。
小松市や金沢市も、美化条例にここまで具体的に書いてほしいですね。

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2006.02.16

二宮金次郎

今日は久しぶりに北陸経営品質フォーラムに参加した。
今月の出席者は少なくて14名

テーマは「二宮尊徳に学ぶ経営哲学」
人材育成コンサルタントの中村さんより
  ①二宮尊徳を創った時代背景と環境
  ②基本思想と実践哲学
  ③同時代の他思想家との違い
について、約2時間に渡り講釈いただいた。

二宮尊徳は、小学校のときみた薪を担いだ銅像、農村改革を行なった篤志家と言った程度しか知らなかったが、聞いてみると、仏教・儒教・神道にたけた思想家であって合理主義者であることがよくわかった。

中庸を尊ぶ思想的でありながら改革者であるということは解ったが、自分にはとてもマネができないようにも感じた。

最後に、講師より各参加者に感想を求められた。
皆さん「大変勉強になった、もっと勉強したい」という称賛の話ばかり。

私自身も大変勉強になったことは事実ですが、自分の番になりつい批判的な言葉を述べてみたくなった。

「二宮尊徳の桜町での改革の経緯は、今で言うと小泉改革の経緯と似ている。
企業では、真似しにくい。
最初に桜町に行って7年間の間は何の改革の成果も挙げることができなかったのは、みんなが改革がよいことは解っているか『改革によって、既得権益の消滅や不利益を被る』ことが感情的な反発を招いたことではなかったのでしょうか。 この辺のところに気がつけばもっと早く手が打てたのではないでしょうか。」

講師の方は、一寸むっとした顔になった。

すみません。
みんな調子のよいことばかり話すので、つい天邪鬼が生じて口がすべってしまった。
でも、こんな批判的な話も一つくらいあった方が、アクセントがついてよいと思いますよ・・・

中村さん、本当にありがとうございました。

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2006.02.09

環境経営と有益な環境側面

ここ1ヶ月間の間に、自分がお手伝いさせていただいた企業様のISO14001の認証審査の立会いと、また、自分自身がエコアクション21の審査を数件実施させていただきました。

ここで感じたことは、環境経営についての理解です。

ISO14001では、環境経営という言葉は使用していないが、2004年版になって審査員は環境経営という観点から受有益な環境側面の抽出を意識して審査するように変わったように感じる。

一方、エコアクション21では、環境経営システムという言葉を使用しているが、私が見せていただいた例ではエネルギー使用量・温室効果ガス排出量・廃棄物排出量・水使用量といった環境負荷の低減が中心で、製品・サービスを含めた経営効率の向上というという観点ではシステムが構築されていないようでした。

そこで、環境経営とは何か、EA21やISO14001のEMSにどのように織り込むかを以下に整理してみた。

環境経営とは

環境経営とは、環境に配慮しつつ企業の持続的な発展を目指す経営のことです。すなわち、環境対策は企業にとってコストばかりかさむマイナス要因という従来の考え方を捨て、環境活動を上手に利用することによって、企業の持続的発展につなげて行こうとする新しい経営の考え方を意味します。
環境経営を実践することにより環境コストや環境リスクを適切なマネジメントで低減させることは、結果的にその企業の収益性や企業価値を高めることにつながります。

環境経営を進めて行く上で、事業者は環境への取組みの効率性を現す指標(環境効率性)を把握・管理することが重要になります。
環境効率性を表す指標には、次の2種類があります。

① 単位環境負荷当たりの製品・サービスの価値
      経営指標等 (売上・経済付加価値・生産量・税引き後利益など)
   =――――――――――――――――――――――――――――
      環境負荷総量 (CO2排出量・エネルギー使用量など)

② 単位製品・サービス価値当たりの環境負荷
      環境負荷総量 (CO2排出量・エネルギー使用量など)
   =――――――――――――――――――――――――――――
      経営指標等 (売上・経済付加価値・生産量・税引き後利益など)

なお、エコアクション21では、②の指標を使用しています。

いずれの指標を使用するにしても、環境効率性を上げるには、単に環境負荷低減をするのではなく
 ・生産性を向上させる
 ・歩留まりを向上させる
 ・より負荷価値の高いものを(開発)・生産する
といった活動が必要になることがお解かりいただけると思います。

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2006.02.05

環境条例へWEB上からアクセスするには

ISO14001やエコアクション21では、「環境法規制等の情報をどのように入手するかを明確にすること」という要求事項がある。

この要求に対して、私はこれまで、お手伝いさせていただいたお客さんに対して
国の法令等に関して、
 変更情報は NEC_net環境法令.国内版のページより、「『・・・(法律・施行令・規則等)の一部を改正する政令』案に対する意見募集について」というのを見る。
パブリックコメント後、半年から1年で法改正されるので、改正内容は、該当省の「報道発表資料」で検索し確認する。
法令等の詳細内容は総務省法令データベースを見てください。
県や市の条例に関しては、中にはWeb公開されている自治体もあるので検索してみてください。
どんな条例があるかは  環境省地域環境行政支援システム より、キーワード
「○○県」「環境条例」を入力すると出てきます。
と案内してきた。

ところが、最近、洋々亭のページで全国1500自治体の条例がWeb上よりアクセスできることを知った。
 ⇒ 洋々亭 自治体Web 例規集

環境に関する条例は、該当する自治体の例規集にアクセスして、環境又は民生 の分類区分を開けると見ることができます。

お手伝いさせていただいたお客様、これまで、気がつかなくてすみませんでした。
但し、騒音や振動の地域指定はWEB上ではわかりません。もよりの自治体の環境課(呼び方は自治体によって異なる)まで出かけて、指定された図面を縦覧してください。

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2006.02.01

少子化対策と環境問題

ここ数日、海外から環境問題に対する重要ニュースが入ってきている。

一つは、環境ジャーナリストの「枝廣さんのenviro-news 1167」 ラヴロック博士の『地球温暖化手遅れ説』を読んで。
これは、1月16日に英国インディペンデント紙に寄せられた「ガイア説」で世界的に有名なジェームズ・ラヴロック博士の寄稿です。
そのラヴロック博士が、かなり直裁的な表現で「地球温暖化手遅れ説」を掲載した。
「地球は10万年も続くであろう病的な熱を出しかけている。どの国も、自らの持てるものを最大限に活かして、できるだけ長く、文明を維持する方法を見出さなくてはならない」という、かなり強い警告メッセージです。気温は温帯で8℃、熱帯では5℃上昇し、今世紀中に数十億人が死に、生き残った人も何とか気温の耐えられる南極に住まざるを得なくなるだろうという、『最悪の事態』を描いています。」
この寄稿に対して、バラトングループのメーリングリストでも、ほかの海外の環境サイトでも、活発な議論がおこなわれているそうです。

今一つは、1月31日ブッシュ大統領は一般教書演説です。
ブッシュ大統領は「米国は石油中毒になっている。打破する最善の道は技術革新だ」と述べ、中東地域からの輸入も含めた石油への依存体質を見直し、エタノールなど代替燃料の開発原子力発電の推進を提案。25年までに中東からの輸入原油の75%を代替する数値目標を示した。
いよいよ、米国も環境重視に政策転換したように思える。

そこで、今までタブーであったことで自分が疑問に思っていることを勇気を出して書きます。

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