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2005.10.30

付加価値のある内部監査

今日は、パシフィコ横浜で開催された第4回IRCAフォーラムに参加した。
今回の参加者は約200名。

フォーラムのテーマは
(1)付加価値のある内部監査
(2)ISO22000食品安全衛生マネジメントシステム規格の内容
(3)ISO27000情報セキュリティーマネジメントシステム規格の内容
の3テーマであった。

ここでは、この中で(1)のテーマである「付加価値のある内部監査」について紹介します。

このテーマの1番目の発表者はBSIジャパン技術部長の竹内祐二氏
要点を紹介すると
○ 監査員は監査対象のどこが本質かを洞察する力量が必要である。
○ 形式的監査に陥らないための工夫の例として、 プロセスアプローチ&効果的なAudit Trail(監査の流れ)を紹介された。
プロセスアプローチの審査はTSの審査で用いられるタートルを活用して実施する。
効果なAudit Trail(監査の流れ)は、タートルダイヤグラムに従った監査をするということと、現場をよく見ること。その中でリスク領域を特定し指摘していく。

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2005.10.29

ISO27001情報セキュリティーマネジメントシステム

10月15日、ISO27001情報セキュリティマネジメントシステム規格が発行しました。
 ⇒ ISOのプレスリリース
このプレスリリースは英文のため、IRCAジャパン出典の邦訳を下に掲載します。

ISMSの認証は、従来英国規格のBS7799 Part2 に適合させてきましたが、今後は個の規格に適合させることになります。

10月15に発行ですが、10月29日現在既にインドのIT企業が第1号の認証を受けたそうです。

以下にプレスリリースの邦訳を掲載します。

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2005.10.26

QMS、EMSの手順書サンプル

ホームページでeラーニングを開始してからもう1年半位になる。

その間、ホームページを見てeラーニングを申し込んでいただいた方が15程度。
また、自分がコンサルティングを行なっている企業様、延べ7社の推進員や内部監査員の方々に利用していただいている。

これまでは、導入教育、規格の理解、マニュアルの作り方、内部監査技法といったところまでしか出来ていなかったが、その次のステップでは具体的な手順書が必要になる。
そこで、この度、事例サンプルをダウンロードできるコーナーを開設しました。

ダウンロードサイト ━┓
  ISO9001品質マニュアル・手順書・フォーム サンプル(製造業)

  ISO9001品質マニュアル・手順書・フォーム サンプル(対人サービス業)

  ISO14001環境マニュアル・手順書・フォーム サンプル(製造業中心)

  ISO9001/ISO14001システム統合マニュアル・手順書・フォーム サンプル

個人事業主として、コンサルティングの合い間にコンテンツを作っているので全てを網羅するのに時間がかかってしまったが、eラーニング途上の方や手順書サンプルを探している方々のご利用いただけたらと思っています。

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2005.10.20

経営品質入門ビデオ

今日は、北陸経営品質フォーラムの2005年度第一回の例会が金沢武蔵のITプラザであった。
今年第一回ということでテーマは経営品質賞の普及を兼ねた入門セミナー。
自分自身は、今更、入門ということはないが、どんな風に話をするのか興味があって参加した。
富山市や氷見市の青年会議所のメンバーが、多数参加して全部で28名、ということは20社以上が導入を目的で参加されたということになるようだ。

最初にNECの幹事の方が、15分ほど経営品質の話をされた後、2002年度に経営品質賞を受賞された「ネッツトヨタ南国」のビデオの紹介ビデオがあった。

放映時間は1時間ほどだが中々よく出来ている。このビデオを見ていると、顧客満足の考え方、やり方が分かってくる。難しい話をするよりも、この方がよっぽど分かりやすい。

このビデオは経営品質協議会から発売されていると思って、帰ってから経営品質協議会の販売コーナーを探したが見当たらない。
タイトルで検索してみると、ブロックス社のDOITガイドブック から発売されている。

価格は1万円と少し高いけれども、先ず社内に信者を作りたいときは、これを買って全員に見てもらうのが早いかもしれませんね。

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2005.10.16

サービスが売行きの決め手―レクサスが証明

 レクサス「SC」が発売からひと月で約600台も売れたそうです。
 日経BP自動車産業版によると、レクサスSCの実態はマイナーチェンジした「ソアラ」である。ソアラの国内販売台数は4月29台、5月32台、6月33台、7月31台。"死に筋"のクルマだった。名札をつけ替えて、お店を改装して、従業員を教育しただけで600台、つまり20倍売れた。いや、生産が間に合わないので、正しくは20倍受注したそうです。

私のBlog 「ホンダクリオ新神奈川を読んで」 で、顧客満足度日本一 ホンダクリオ神奈川の相澤社長が、「お客さまは神様ではない。商品の魅力で買う人はいない。 お客さまの求めているものは、『お客さまの目線に立ったサービス、笑顔、心の通い合い』と定義し店舗経営を進めて成功していることを紹介したが、またもや、「技術力」や「デザイン力」よりも「顧客の目線に立ったサービス」の方にポイントがあることを証明した。

これは「技術力」「デザイン力」がどうでもよいということではなく、あって当たり前、「サービスの力」が売れ行きを左右するということ。

All About 「良くわかるマーケティング」 によると、
レクサスの本場、アメリカのレクサス成功には次の4つの秘密があったそうです。 

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2005.10.12

変革を成功に導くダイヤローグ(対話)

今日は、東京神田である商社様の引き合い打ち合わせにきたあと、JQAA大学(日本経営品質協議会セルフアセッサー研修)の月例研究会に参加させていただいた。
今月のテーマは「ダイヤローグを成功に導く」、講師はスマートワーク社代表の千田彰氏です。
千田氏は、リクルート社役員を経て、2001年にこの会社を立ち上げられたとのこと。

セミナー内容は、ファシリテータ手法のひとつで、米国バイカル・スマート社で開発され、これまで米国ビジネス界で広くも用いられてきた。

米国での調査では、シックスシグマなどの改革プロジェクトを社内に導入するが、その成功率は25%しかない。
成功する企業と、失敗する企業の差がどこにあるか調査したところ、どの会社にも当てはまるある共通の事柄が見つけられた。
成功する企業には上司・部下の間で「気楽にきまじめな話ができる」という風土がある。
人間は、何か新しいことをやろうとすると抵抗する。成功する会社では、その抵抗に対して上手に対応する風土(コミュニケーションスキル)があるが、失敗する会社にはその風土がない、という点だ。その調査研究結果にもとづき、そのコミュニケーションスキルを体系化してプログラム化したものが今回の紹介内容であった。

この研修を聞いて、暫らく前に読んだ香本裕世筆「会社を変える人材開発」に出てくる事例と同じことを言っていると感じた。
 
香本さんとは、7月に同じく東京で開催されたGIALアクションラーニングコースで同じグループセッションを受講した。コース受講中は、香本さんが、それ程有名な方とは知らなかったが、帰ってから氏の著書を購入し読んでびっくりした。

このブログの後段で、スマートワーク社の研修の骨子を紹介しますが、骨子だけでは中身は余り良くわからないと思います。 実戦編として香本さんの著書の事例を読んでいただくとよく理解できると思います。

  ⇒ 香本裕世筆「会社を変える」人材開発

以下に、ダイヤローグ(対話)を成功に導く手法のポイントを紹介します。
しかし、このスキルは理論だけ理解してもやれない。ひとつずつ何回も何回も繰り返し練習していくうちに習得できるそうです。

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2005.10.07

環境会計から環境投資へ発想転換

環境省の環境会計についてのホームページを見ると、環境会計について
 「環境会計とは、企業等が、持続可能な発展を目指して、社会との良好な関係を保ちつつ、環境保全への取組を効率的かつ効果的に推進していくことを目的として、事業活動における環境保全のためのコストとその活動により得られた効果を認識し、可能な限り定量的(貨幣単位又は物量単位)に測定し伝達する仕組みです。」
と解説している。

ところが、この考え方について、 「 カサンドラのジレンマ 」 の筆者アラン・アトキンソン氏は、「環境はコストではない、儲けを生む投資である。それもとびっきりの!」といっている。

――― 以下 Enviro-News from Junko Edahiro より引用 ―――
 
 例えば、トヨタ自動車は、同社が発行する「環境社会報告書2004」において、2,010億円を「環境コスト」に投じたと報告している。そして、同じ報告書の数ページ後に、こうした支出が消費者に与えた影響についても述べている。それによると、環境分野でのトヨタの評判は、「地球に優しいから」とトヨタを選ぶ消費者を生み出し、結果的に2,600億円の売上増につながったという。つまり、トヨタは、支払った「環境コスト」に対して、約30%の収益を得ている計算になる。 

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