ベンチマーキング
北陸地方の方なら八番ラーメンという名前はよくご存知だと思う。
今日は、辰口温泉まつさきで、北陸経営品質フォーラムの総会の後、株式会社ハチバンの後藤専務の話があった。
元々は、山代温泉の近くの農家であったとのこと。
昭和35年頃より、バー → 青果物販売 → コーヒーショップ → ラーメン店 と倒産と業態転換を繰り替えしながら、ラーメン店に行きついた。
その後、フランチャイズ展開、ジャスダック上場、海外展開とこれまでに経緯を面白く話しをしていただいた。
話を聞いた印象は、元来飲食店、ラーメン店、フランチャイズといったノウハウは持っていなかったのだが、時代の流れを読み、先手先手で取り組んでこられたことと。その時代の先端のやり方をベンチマーキングして巧みに取り入れたことだと思う。
お話のその1
昭和40年頃、インスタントラーメンが40万食売れたという新聞記事を読んで、これからはラーメンの時代が来ると予感した。しかし、ノウハウはない。当時ラーメンの盛んな地域は東北地方、1ヶ月間東北地方を食べ歩き、これはというラーメン店についた。弟子入りしたが相手にしてもらえない。1週間日参して入門を許された。
修行した後、地元に帰って地元の素材を使ったラーメンを研究し店を出した。
その2
店の評判がよく、他からやらせてくれという問い合わせが沢山来るようになった。どうしたらよいか思案していたところ、アメリカではフランチャイズというものがあるらしい、ということを聞いた。早速アメリカの飛んで1ヶ月その様子を調べた。そこで確信をつかんで、日本に返ってから日本でも研究が始まったフランチャイズの勉強会に参加した。
そこでの勉強をもとにハチバン独自のフランチャイズ方式を編み出した。
ここまでくる間、大変な苦労と努力を重ねてこられたことは伺えたが、「今ノウハウを持っていなくても、やり方次第では最先端にたどり着くことができる」という元気付けられる事例であった。
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