エコアクション21審査人講習会より
今日は京都駅前、キャンパスプラザでエコアクション21審査人講習会があった。
今年度(第1回)の審査人試験では579名が応募し328名が合格したとのこと。旧エコアクションでは環境カウンセラーが中心であったが、今日の参加者の雰囲気をみるとISO環境審査員の方が大部分を占めているような印象を受けた。
エコアクション21は中小企業に的を絞った環境マネジメントシステムで、事務局の地球環境戦略機関の説明では、ISO14001に較べて、
①システムよりも、取り組み(環境パフォーマンスの改善)を最優先する。
②費用がやすい。
③審査では、審査員が改善のアドバイスを行う。
という点が違うと説明していた。
①については、ISO14001:2004年版からは、「ISO14001のねらいは結果的に環境パフォーマンスの改善にある」と追記しているので今後は差がなくなるだろう。
最も差があるのは②の費用の点だ。
どうして、こんなことができるかというと、一つはISOの認証機関に相当する部門が、商工会議所やNPO団体などの半公的機関がやっており、その費用の半分はボランティアに依存している。
また、審査費用は受審組織と認定された審査人との直接のやりとりで行われるため、中間マージンがいらないしくみとなっている。審査人に渡される審査費用も、ISOでは一般的に1日約7万円であるが、エコアクション21では5万円と安くなっている。
構成人数30名の組織について、どのようになるか比較してみた。
ISO14001では 約80万円(審査費用50万円、認証・登録料30万円)
エコアクション21では 25万円(審査費用10万円、認証・登録料15万円)
となる。 う~ん これは大きな差だ!
ではコンサル費用はどうか。
エコアクション21では、マネジメントシステム構築で最も時間がかかる環境側面の抽出・評価がプログラム化されているので、短期間ですむ。
従って、コンサルティング費用は、半日×4回 1回3万円とすると、12万円程度ですむこととなる。
ISO14001では30人規模の組織でも100万円位はするからこれも大きな差だ。
費用の詳細については、エコアクション21の審査費用のページ、コンサル費用のページを参照してください。
また、審査の方法もISOとほぼ同じで、違う点は、審査人は積極的にアドバイスして下さいという点くらいだろう。将来的にはKESやエコステージとの相互認証をする予定とのことで、中小企業にとってはよい選択になると思います。
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