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2005.02.16

暖房付便座

 冬の寒い時期になると、暖房付の便座はありがたい。暖房がつかない便座に座るとヒャとして座りにくいものだ。
ところが、この便座を一日中つけておくと、ドライヤーを強にして30分置いておくのと同じ電気を使うんだそうです。

ISO14001をやっているある会社に行ったら、便座カバーをつけて、便座の電源を切ってあった。
早速、家に帰って、自宅でもそうするように女房殿に言ったのだが、不潔だといっていうことをきかない。
どうにもならないと諦めかけていたところ、今日、ある福祉施設のお邪魔したところ、便座の蓋が閉めてあって、横に「便座の蓋を閉めよう」というポスターが貼ってある。

早速、係員の人にきいてみた。
「ここでは、便座の蓋を閉めるようポスターが貼ってありましが、目的は何ですか」
「ああ、それは省エネです。蓋を閉めておくと便座の熱が逃げないんです。」

なるほどそうか。
この方法なら、女房殿も納得してくれるんでは (^O^)

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2005.02.12

著しい環境側面についての外部コミュニケーション

 ISO14001:2004 4.4.3では、「組織は著しい環境側面についての外部コミュニケーションを行うかどうかを決定し、その決定を文書化すること」とある。
この条項は、環境情報の公開を指しているといわれている。ISO14001制定の際にモデルとなったEMAS(EUの環境管理監査制度)では、組織は環境声明書を発行し、その中に組織が環境に及ぼす影響と、その環境パフォーマンスについての情報を提供することが要求事項となっている。また、今度発行する中小企業用の環境マネジメントシステム、エコアクション21でも「環境活動レポート」を公表することが要求事項となっている。

 では、組織がこのような外部コミュニケーションを行ったときには、どのようなメリットがあるだろうか。
大企業の場合、社会的責任投資の観点から、投資家によい評価を得られ資金調達が容易になる、また株価の維持にも貢献するであろう。消費者に対して先進的な会社であるという印象を与え企業ブランドが確立する。これは、トヨタ自動車やリコーの例を見ていると良くわかる。

 中小企業の場合は、どうであろうか。 中小企業であっても環境負荷の比較的高い化学工場、ゴルフ場、廃棄物処理場などでは、地域の関心が高いので、ありのままの姿を伝え地域住民と対話していくというのはリスク管理の点から組織にとってメリットがあると思う。

 そうでない小企業では、どうなのだろうか。この場合、ホームページに情報を公開したというだけでは余り意味がない。今、日本では、環境に対して高い関心を持つ人と、無関心な人、その中間の人がいる。関心がないない人や企業に対してインパクトを与える内容ならば大いに価値がある。例えば、「自社は、こんなユニークな活動をやって、環境に貢献し利益にもこれだけ貢献した」といったような内容がよい。これは、組織のプラスの環境側面であるだけでなく、地域社会の組織を見る目が変わってくるだろう。

 それでも、自分の会社では手間ばかりかかって、メリットがないので外部コミュニケーションを行わないと決定してもよいようだが、私はそうはならないと思う。
ISO14004には「組織は、外部の利害関係者に影響を与えかねない緊急事態および事故の場合に、外部利害関係者とコミュニケーションをとるプロセスを整えておくとよい」と記されている。
この指摘は、どの組織にも当てはまるのではないだろうか。

追記
 ホームページなどで環境報告書を掲載される場合は、環境省がガイドラインを出していますので参照下さい。
  ⇒ 環境報告書ガイドライン(環境省)

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2005.02.06

影響を及ぼすことができる環境側面

 ISO14001:2004年改訂で 4.3環境側面の条項「組織が影響が及ぼすことができる環境側面を特定する」という表現になった。
このことを、TC207国内環境システム小委員会では、「間接的な環境側面への対応の徹底」という言い方をしている。
「影響を及ぼすことができる環境側面」と「間接的な環境側面」とは同じなのだろうか。
例を挙げて検討すると
「事業所で電気を使う」→「発電所で発電する」→「CO2を排出する」
これは、地球環境への間接的影響である。
では、
「事業所で省エネ活動を行う」→「発電量が落ちる」→「CO2の排出量が削減される」
これは、間接的に影響を及ぼすことができる環境側面である。

ということは、「組織が影響を及ぼすことができる環境側面」とは「組織が間接的に環境への悪影響を改善していく環境側面」ともいえるのではないか。

そのような側面がどこにあるかというと、主として組織が購入する物品や材料、顧客に提供する製品やサービスの中に間接的に影響を及ぼす側面として存在する。
(下図参照)

Eco_eikyou
                        (サプライチェーンの部分を拡大)
 ems_slide05

これは、即ち、従来の紙・ゴミ・電気にプラスして、本業の中で環境改善を行っていくということである。
そのようなものには、どんなことがあるだろうか。
頭の整理のため、その例を以下に書き上げてみる。
■製造業・建設業
環境適合設計
・グリーン購買
・製品歩留まりの向上(これはプラス影響の側面であるが、直接管理できる側面かな?)
・環境配慮型製品の販売
■住宅/不動産
・省エネ住宅の販売
・バイオマスの木質ペレットやバイオガス、風力などで発電したエネルギー供給
・国内の林業が産出した再生可能な木材や、集成材を積極的に採用
■ホテル・旅行
・エコツアー
・「環境移住」「環境留学」
■運輸
・エネルギーのグリーン化
  ディーゼルからLPG(液化石油ガス)、CNG(圧縮天然ガス)への転換
  バイオディーゼルや、微生物分解によるバイオガスの導入
・モーダルシフト
  長距離は、鉄道や船など、集荷とか配達部分は、トラックで行う
■印刷・コンテンツ
・製品に再生紙と大豆系インク(有害化学物質を含まないインク)を使う。
・インターネットによる情報提供(紙を使わない)
■銀行
・環境によい事業や製品、サービスへのファイナンス機能を、積極的に高めていく
■商社/流通
・環境によい製品やサービスを積極的に取り扱い、その分野の売り上げシェアを増やす
■地方自治体
・政策の中に環境を織り込む
  事業内容を地域特質に応じた環境活動
  環境貢献を用いた町の活性化
  地域住民の参加
といったことでしょうか。

2/10追記
 業務サイト資料データベースN03-18に、日経エコロジー3月号に掲載された 松下電器の「間接影響評価・登録表」を活用した有益な環境側面を抽出する事例 を収録しています。

<追記>
 このテーマの関連ブログ
  影響を及ぼすことができる環境側面 その2
  影響を及ぼすことができる環境側面 その3
  サービス業の本業エコ
  本来業務の環境側面
  影響を及ぼすことができる環境側面 その5

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2005.02.03

ISO14001改訂セミナー

 今日は石川県地場産業振興センターにおいて(株)安全研主催の「ISO14001規格改訂のポイントセミナー」が開催された。
参加者は約60名。最初に地元の本社のある某認証機関の環境審査責任者が「規格の主要変更点の概説」の説明を行い、その後に私が「規格の変更点を活用したマネジメントシステムの向上策」の解説をさせていただいた。

 今回の規格の主要改訂点は、TC207国内環境システム小委員会より
1.要求事項の明確化
(1)法的及びその他の要求事項の管理の強化 (2)適用範囲内のすべての要求事項の強化 (3)間接的な環境側面への対応の徹底
2.ISO9001との両立性の向上
であるとの公示が出ている。

 とことが、某認証機関ではUKAS系であって、このような内容は改訂前からも審査に取り入れていた関係からか、解説者が「従来とは余り変わりません。最も簡単な適応は、審査を受けて指摘されたことを是正すれば大丈夫です。」「当認証機関では、従来から実質的にこのようなことは観察事項として指定させていただいておりましたから、特に注意いただく点は次の3点です。
(1)適用範囲をキチンと文書化していただくこと
(2)法的その他の指摘事項の順守の手順をキチンとしていただくこと
(3)マネジメントレビューのインプットに規格要求事項をキチンと入れていただくこと 」
とやった。
この会場には、某認証機関とは別の認証機関で認証を受けている企業の方も多数いる。TC207国内環境システム小委員会の主旨とは、違った説明がなされ、後に続く、私は困り果ててしまった。

仕方がないので、私は「今の説明は、某機関の事情をふまえた解説です。一般的な規格の主要変更はこのようなことで、この内容に基づいて向上策についた解説します。・・・」
ということで話を切り出した。
認証機関というのは、認証のための小手先の話しかしないものなのでしょうか。規格改訂の本質的な思想というものの説明がない。これが、第三者審査員の限界ですかね。
しかし、何というか私としては後味の悪いセミナーでしたね。

なお、私が解説したセミナー内容については、別途業務ホームページで紹介させていただく予定です。

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