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2005.01.04

ISOTR/14062に対応した環境適合設計の手順例

 今回改訂になったISO4004:2004では、設計及び開発に当たり、ISO/TR14062環境適合設計を参照することを推奨しています。
ISO/TR14062のJIS版は日本規格協会のQ&AページのQ1より入り、TS/TR検索でQ0007を検索すると閲覧することができます。
ISOTR14062では、環境適合設計の目的は、製品の機能性を維持・改善しつつ、製品の環境影響を低減することにあるとしている。 では、どのようにしたらよいでしょうか? 以下にこれまでの自分のコンサル経験をふまえて、ISOTR/14062に従って、設計・開発プロセスにどのように環境側面を織り込んだらよいかをしたらよいか考えて見ます。
まづ、環境適合設計の基本的な考え方として、実践の手引きで次の事項について解説しています。
a)組織の方針、目的及び目標の中で製品を取り上げる。
b)製品の全ライフサイクルを通じた、関係する環境側面と環境影響を特定する。
c)製品の長寿命化 → 製品を長持ちさせることと、最新技術を用いて機能性を拡張することのバランスをとること。
d)製品を売ることからサービスを提供することへシフトする。
e)ライフサイクルを考慮した多面的基準を利用する(減量化、エネルギー効率改善、長寿命化、リサイクル対応設計など)。
f)汚染を予防する(有害物質を含まない)。

次に設計プロセスを考えます。
製造業の製品を例にとると、設計・開発のステップは右下の図のようになっていると思います。このプロセスの中に、上であげたa)~f)の基本的な考え方の該当するものを織り込んでいきます。

dfe(1)企画
 この段階で市場ニーズや競合品の分析などから開発テーマが決めらると思いますが、環境配慮に関しては、資源循環、省エネ、化学物質のどこに的を絞るのかを決めておくとよいでしょう。
先ず製品の著しい環境側面を抽出・特定することが必要です。 製品の材料・製造・保管・運送・使用・廃棄の各段階で環境側面を抽出し評価します。
抽出のツールとしては、フローチャートによるインプット・アウトプットの洗い出し、場合によってはLCAなどを活用して評価します。 
ここで出された製品としての著しい環境側面を、設計目標の中に設定します。
また、環境側面を製品特性に移転するためのツールとしては、品質機能展開(QFD)があります。
(2)コンセプト設計
 プロジェクトのすべての要求事項を実現するコンセプトを選定します。
ここでのサポートツールとして、チェックリストや材料データベースがあります。環境適合設計チェックリストの例を私の業務サイトのデータベース3-15に掲載していますので参照してください。
(3)詳細設計
 コンセプトを展開し、詳細仕様を決定する。大企業では、この段階でLCAが活用して最適仕様を決定しているようです。 小企業では、LCAソフトを使う環境にない組織が大方と思いますが、その場合はデザインレビューの中に環境影響のレビューを追加するとよいでしょう。
(4)試作/試験
 設計の妥当性確認を行うステップですが、環境面では、環境要求事項の現実的な実施がなされたかどうかチェックします。
(5)製品市場導入
 ここでは、環境情報を顧客に提示するとよいでしょう。
(6)製品レビュー
 期待された内容が達成されたかどうかをレビューします。

以上は、概要ステップですが、実際の活動はもっと複雑です。私の業務ホームページのデータベースNo3-16エコデザイン最前線 に紹介記事のコピーがありますので参照してください。

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