ISO14001の国際間の相互認証
IAF加盟認定機関
先月CIJコンベンションで、英国認証機関CI社 J Pymer社長より、間もなく”IAF(国際認定機関フォーラム)においてISO14001についての相互認証協定が結ばれる”という話があった。
ISOの認定は国単位で行われている。ISOは国際規格であるため相互に認証し審査のばらつきを生じさせないことが必要である。
これまでのところ、ISO9001については1999年に相互認証協定が結ばれ相互の認証がなされている。
ところが、ISO14001の方は、話し合いが行われているが相互認証協定の締結にはいたっていなかった。
私が推測するところ、ドイツや英国を中心とするEUの考え方と、日本を含めた他の国々との間にISO14001の考え方をめぐって相当な開きがあったためではないかと思う。
2001年ごろには、日経ビジネスに「日本のISO14001は自分勝手な解釈をしていて国際的に役に立たない」といった内容の記事が出ていたことを覚えている。
影響を及ぼすことができるまで範囲まで含めたEU諸国の認定の考え方と、先ず環境マネジメントシステムを構築することは第一で、影響を及ぼす範囲まで拡大するのは、認証の後でよいと考えるその他の国々との間で認定基準に差があり相互認証できなかったものと思う。
ISO14001:2004年版において、要求事項の記述表現がEU諸国の考え方に沿って明文化され、勝手な解釈ができないように変更された。
ここにきて、ようやく相互認証の話し合いができるようになったということではないだろうか。
| 固定リンク
「a ISO裏話:ISO14001」カテゴリの記事
- ISO 2015版への移行コンサル及び内部監査員研修を開始しました(2016.01.25)
- ISO9001:2015年版での品質マニュアルについて(2015.08.16)
- メルマガ“nsweb通信”終了のお知らせ(2013.03.05)
- ISO MSSの理解 その2 ビジネスプロセス(2013.02.11)
- ISO MSSの理解 その1 組織の目的(2013.02.08)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント