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2004.11.15

第2回IRCA日本フォーラム―よい審査手法とは

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 14日は、みなとみらいパシフィコ横浜で開催されたIRCA日本フォーラムに参加した。参加者はIRCA登録審査員約250名。英国IRCAディレクターのサイモン氏の話では、英国で日曜日にこんなフォーラムを開催しても殆ど集まらない、日本ならでの文化であると感心?していた。
 フォーラムのメンテーマは、ISO TC176 ISO9000諮問グループ議長のナイジェル・クロフト氏による「よい審査手法」について、ISO TC176 IAGグループの討議結果をふまえた内容発表があった。
詳細内容は説明できないが、要点は次のようなことである。
・ISO9001:1994年版では、ISO規格への適合を主として「記録によって裏付けられた手順」て確認してきた。しかし、ISO9001:2000からは「結果によって裏づけらた管理されたプロセス」によって確認しなけらばならない。
・そのために、審査員はプロセスアプローチを理解しプロセスを機軸とした審査をするように発想を展開することが必要。
・文書が重要なわけではない、要は結果であり、結果を導くプロセスである。
・マニュアルを規格の条項順に書くことは意味がない。組織のプロセスを特定しプロセスに従って書く方が望ましい。審査員は自分がわかりににくいからといって、規格順書くことを匂わすようなことを言ってはならない。
・現場に出て、組織の活動を実際に見て審査せよ。会議室にこもって審査するようなことをしてはならない。
・付加価値のある審査をすること。審査する組織を4つのゾーンに分ける。
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・ゾーン1は、ISOへの適合性が低く、これまで品質についての活動もない組織。ここでは審査員は何が要求され、なぜ要求されるかについて明確にし、どんな不適合も全て特定し明確に説明する。
・ゾーン2は、ISOへの適合性が低いが、これまでに品質保証活動を十分実施してきた組織。ここでは審査員は、QMSを組織の現在の活動(TQM、シックスシグマなど)と関連付ける。余計な手順を作らなけらばならないような言動を避ける。
・ゾーン3は、ISOへの適合性の程度が高いが、品質文化が低い組織。ここでは審査員は組織が、その組織のQMSを日常業務の中に使いこなしていく触媒とした行動する。
・ゾーン4は、、ISOへの適合性も高く成熟した品質文化を持つ組織。ここでは審査員はQMS審査を戦略的目標と結びつける。
・「適切な場合には・・」のようなソフトで主観的な要求事項の審査では、プロセスは有効か、顧客及び法的要求事項は満たされているか、不適合などの問題の証拠はあるか、いい変えるとPDCAのサイクルを使うこと。
・文書が最小限のQMSを審査するときは、プロセスに関する情報を要求し、返答を記録し、全てのスタッフを観察する。文書化の必要性は、一貫性のニーズとリスクに照らして評価する。
・不適合には、なぜ、なぜ、なぜ、なぜと問いかけシステム上の根本原因を突き止めること。

以上のようなことについて、事例を交えての説明があった。

しかし、安全研にいて英国の審査員や講師と常に接触してきた自分にとっては、この内容はISO9001:2000版が出てから、幾度となく聞いてきたことで目新しいものは余りなかった。
これまで日本では、審査員の人数が少なく、またJABを中心とする規格条項最重視の審査員が主流を占めていたことから、聞く耳を持たづ、審査員の都合のよいような審査がまかり通ってきた。 これまで、審査の場面に立ち会って何度となく歯がゆい思いをしてきたが、ここにきて、市場の変化で審査員が余剰になり、どうにか本来の姿に帰る機運が生まれたということだろうか。

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