2011.12.17

環境ビジネスを成功させるには

 先月のエコアクション21全国交流大会の事前アンケートで「従業員4~5名の自動車整備工場で、EA21に取り組んでエコ整備等をPRしているが余り効果が出ないと嘆いている工場があります。どうすればよいでしょうか。」という質問があった。私の審査経験でも、従業員31名の防水工事の設計・施工をしている会社が、売上の落ち込みを回復するために、環境を目玉にしようとEA21に取り組んだが、売上が思った程伸びない。どうしたらよいか。」という質問に出会ったことがある。
エコ商品の消費者アンケートをみると、エコを目玉にすれば売り上げが向上するというほど、生やさしいものであることが分かる。
Eco01

 日経エコロジーが2008年にエコ商品の購入に関する消費者アンケートを行った結果では、「高くてもエコ商品を買う」という人は全体の2.4%で、「できるだけエコ商品に気にかけている」と答えた人は全体の33%である。「出来るだけエコ商品に気をかけている」とは、同等品質で価格が同じか安い場合は買うということであろう。

 では、どう対応すればよいかということであるが、先月の北陸経営品質フォーラムでウィンクルの塩山先生より“弱者の経営戦略 ― ランチェスター戦略”の話を聞いた。
面白そうなので、ランチェスター戦略の本家、竹田陽一先生の「小さな会社の儲けのルール」を購入し読んでみた。
 

» 続きを読む

| | コメント (2)

2011.11.26

Web会議を使った研修

 11月23日は、大手電器部品メーカーのISO9001内部監査、有効性監査の研修を担当させていただきました。
富山事業所から、東京本社と茨木事業所の3地点をweb会議システムで繋いだ研修です。
 以前、別の会社でテレビ会議を使って大阪本社と東京支店を繋いだ研修をさせていただいたことがありましたが、その時は講師の話とスライド画面の両方にテレビに映るようにパワーポイントを担当者の方に操作していただきました。
 Web会議での研修は初めての経験ですが、web会議の場合は、インターネットがある所ではどこでも参加することができる。また、パワーポイント、ワード、エクセルなどの資料を画面に出して共有できるのが特徴ですね。
「Web会議システム徹底比較サイト」に紹介がありますが、web会議システムは費用が安上がりですね。出張費の削減・CO2排出量削減を目的に導入しても十分ペイすると思います。
23日に訪問した会社のweb会議はCiscoWebEx でしたが、マイクの感度は大変よい。遠隔地の会場の様子は別画面で表示されるが、全体画像しか映らない。講義の話はよく聞こえているようだが、相手の顔が見えないので質問がこない。
顔見知りの人同士が使う場合はよいが、初対面の人が使うのには向いていない。やはり直接会うのが一番ですね。

| | コメント (0)

2011.11.10

環境保全の改善案のベンチマーク

 ISO14001であってもエコクション21であっても、紙・ごみ・電気・水など社員全員意識向上と手軽にできる改善をし終えると、その次の改善活動が停滞してくる。
引き続き継続的に改善活動を推進するには次の2つがある。
一つは「本来業務の環境側面の改善」でありに、この点については、先にブロク
 ・本来業務の環境改善
 ・本来業務の環境改善 その2
で紹介しました。

もう一つは、コスト改善や利益向上を兼ねた環境保全やしくみへの投資です。
この場合は、よいアイディアがないとうまく行かない。
アイディアを出すには、先進事例をベンチマークすることから始めるのが効率的である。また、実施に当たっては、補助金・助成金・融資制度・国内クレジット制度を活用することにより投資回収年が短くなり、採算がとれるようになる。

以下にエコアクション21全国交流大会(金沢)の発表原稿を作成するときに調べた先進改善事例や助成金・補助金制度へのリンク先を紹介します。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2011.11.07

エコアクション21全国交流大会in金沢を終えて

 11月4日・5日は金沢でのエコアクション21全国交流大会でした。全国から約500人の参加をいただきました。
実行委員の一人として、お礼申し上げます。
今回の大会は、運営面は金沢会議所が全て行ってくれ、審査人は分科会だけに専念すれば良いので助かりました。
それでも、昨年の11月から準備に入って以来、分科会の運営や発表の打合せを10回くらいやりました。
分科会の準備活動はQCサークル活動のようなものですね。私は、その中の1つのサークルのサークルリーダーという立場です。
Img_1508
 私が担当する分科会のテーマ・内容は先のブログ「環境保全が企業利益に結びつくアドバイス」で紹介した通りです。
当日は意見が沢山出て予定時間の2時間をオーバーしてしまいました。
エコアクション21も制度が発足してから7年目、発足当初は「いかに普及するか」という観点の大会テーマでしたが、今は、「効果のある取組みを如何に継続させるか」という点にニーズが変化してきています。
私の担当する分科会のテーマは、その点に焦点を当てたものだったので、皆さんの関心も高かったようです。


| | コメント (0)

2011.10.10

環境ISOの有効性の内部監査 その2

 有効性監査とは、経済産業省「認証制度の信頼性確保のためのガイドライン」では、「規格適合性だけでなく、規格がシステムとして有効に機能しているかどうかを、パフォーマンスが向上しているかどうかで判断する監査」と定義している。
内部監査員は数年間の成果の推移を確認し、成果が上がっていないときは、どこに原因があるかを追跡調査し、改善点をアドバイスする。
先のブログ「環境ISOの有効性の内部監査」では、有効性監査のやり方のついて記載した。しかし、これだけではうまく行かない。

 今まで適合性監査を中心に内部監査を行ってきた会社が、有効性監査に切り替えようとした時に、その前に、これまでのシステム確認し、スステム上の問題点を改善しておく必要がある。

 第1点は観察事項の定義と処置のやり方である。
一般的に観察事項には、次の3つの項目が混在している。
①現状では不適合ではないが、放置しておくと不適合と なる可能性のあるもの
②不適合とは関係ないが、更によい効果をあげるための提案
③特筆すべきよい点で、他部門への水平展開が期待できるもの
有効性監査においては、①項よりも②③の「改善の機会」が数多く出されます。また、その方が内部監査として効果があります。

私が、これまで訪問した会社の過半数は内部監査のシステム上 “観察事項(改善の機会を含む)は指摘するが、その後の処置のフォローはしない” “観察事項も必ず是正処置要求書に記載し、是正処置をとる”の何れかとなっていた。
有効性の内部監査に切り替えるときは、その両方とも障害となる。
前者の場合は、提案事項が処置部門に握りつぶされる可能性があることと、管理責任者が会社全体の継続的改善の問題点が把握できない。被監査部門は、是正処置までは行う必要はないが、マネジメントレビューの前までに、どのような処置をしたか管理責任者に報告するようしくみを変更する必要がある。
 後者の場合は、指摘事項について必ず是正処置を行わねばならないので、改善の提案事項を是正処置要求書に書きづらい。結果的に内部監査員からは改善の提案についての指摘が上がってこない。この場合は、①の観察事項とは別に、②③に対して「改善の機会(改善提案という名称でもよい)」という報告用紙を作って、①の観察事項は「是正処置要求書」、②③の改善提案は「改善の機会」に記載し報告する。「改善の機会」は是正処置を要求するものではないが、どう処置したかを管理責任者に報告するようなしくみに変更する必要がある。

» 続きを読む

| | コメント (0)

«本来業務の環境側面 その2